墨汁日記

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山チャリ

2005-09-25 18:22:38 | 日常
 台風簿の影響か、朝から風が強く肌寒い。上空では黙々とでっかい雲がモクモク移動している。たまに太陽が顔を出す。
 昼過ぎ。昨日、借りたDVDをビデオ屋に返しに行こうと思い立ち、マンションの自転車置き場に向かうものの、肝心のDVDを部屋に忘れた事を思い出し、DVDを取りに戻ってから、また、向かう。

 ところで、俺の乗るチャリは「山チャリ」だ。英語で言うとマウンテンバイクのMTBだ。ひどくボロいのが自慢である。
 仕方ないんだ。俺がココ数年ほど利用している立川駅近くの駐輪場は、ガラが悪い上に、いつも自転車でギチギチなのだ。いっつも自転車で満杯で、少しでも駐輪スペースに余裕があれば、利用者は自転車をチャリとチャリの隙間にねじ込んで行く。仕事を終えて駐輪場に行くと、自分のチャリを発掘するので毎日一苦労だ。たいていは、ハンドルとハンドルがからみあい、ペダルはスポークに突き刺さり、ブレーキレバーは買い物かごに食い込んでいる。ぎっしり詰まったチャリは、互いに支えあえ直立状態となり、スタンドは要をなしていないので、一台チャリを引き抜くとドミノ式に開いた空間へとチャリが倒れ込み、さらにチャリの知恵の輪に拍車をかける。
 短気で力のある男子高校生など「オリャァー!」と、マイチャリにからんでいる他人のチャリを引き抜いて、その辺に放り投げ捨てていったりするので、嫌でもこの駐輪場にチャリを置いとくと、マジですぐ痛む。
 そんな駐輪場に置いといても、ひときわとボロいのが俺の山チャリである。俺の密かな自慢でもある。

 だいたい、通勤用のチャリなどボロけりゃボロいほど良い。確実に徒歩より早く目的地に到着出来ればそれでいいのだ。それ以上の能力も見栄えも通勤チャリに必要ない。ボロくて良い点は、なによりの「盗難防止」となることである。チャリ盗人だって、数台の選択肢があるなら、少しでも奇麗なのに乗りたいはずだ。特に「盗難防止」に役立つのは「サドル」。座席のボロさである。こいつがボロいと確実に盗人は引く。上ばりのビニールが裂け、雨水をたっぷり含んだスポンジ状の内装が露出していると、確実に盗人は嫌がる。だいたい持ち主の本人ですら、こんなサドルに腰を下ろすの嫌だなと思いながら中腰で通勤しているぐらいなのだ。盗人が嫌がらないはずがない。
 ところで、いきなりマメ講座。チャリ盗難よけテクニック。
「チャリのサドルにスーパーのビニール袋をかぶせて結んでおく。盗人は『あー。サドルがボロいんだな』と思って、手を出さない」そうしておいて盗まれたからといっても、俺にエイトボディーアタックをかまさぬように。俺は無責任だから。


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