今夜も酒を飲みながらコンピュータで作文する。
現在完了で、黒ラベルを1本にドラフトワンを3本。現在進行でカクテルパートーナーのソルティドッグ。
そろそろ、指がもつれキーボードのキーを満足に押せなくなってきた。一度に近所のキーを2、3個いっぺんに押してしまうので、oleと打込んでも、お;、れtpとなり。変換すら出来ない。
ちなみにMacのことえりでは「俺」は「ole」で「おれ」となる。いいでしょ?
てゆーか。すでにことえりに身も心も慣れきっちまってるんで「ore」で「おれ」だと「俺」な気がしない。
なんて事をのんきにのほほんと書いていると、久しぶりに奴が後ろで正座している。そう。もう一人の俺だ。
奴の気配に気づきながらも、そしらぬふりしてモニターの黒い部分で奴の動きを観察してみる。あっ!今夜は3人いる!
まぁ、13人いるよりはましか。
酔ってるので、目の錯覚かともう一度モニターを覗き込むが、たしかに俺が3人いて正座している。
3人の俺は、俺の背後でなにやらごにょごにょ相談している。どうやらネタあわせの真っ最中のようだ。今夜はナニを披露してくれるんだが。俺は俺の隠し芸なんか見たくもないし、見る気もない。
「せーの!」
真ん中の俺が小声でかけ声をかける。隠し芸を阻止するには今がチャンスだ。隠し芸なら永遠に隠し続けるが良い!振り向き様に俺は叫ぶ。
「ゴォラァ!ネタなら寝てからやれ!!」
ビクッとして背後の3人は、開きかけた口を閉じる。
「ネタはいらん。ネタならやらんでよろしい。だいたい、きのうおとといと二日もあらわれなかったくせに、なんで今夜は3人もいるんだ?」
「なんかお前と、本人格と分離出来なくてさ。」
「ふーん。いいじゃん。いいことだよ。」
「そんな事より、せっかく俺がこんなにいるのに。とっときのネタがあるんだよ。やらせてくんないかな?」
「おめー観察者なんだろ。自分がネタ披露してどうすんだよ。じゃなくて見る事に徹底しろよ。」
そう言うと、もう一人の俺はさびしそう。
こいつはずっと見てきただけだもんな。やはり、具現化出来た以上は自己表現したいんだ。でも、俺は突き放す。俺は俺の芸など見たくない。
「で。なんで今夜は3人なんだ?」
「あー。俺はもう一人の俺で観察者。でも、酔って分離する人格は別に一つだけじゃない。」
もう一人の俺は、左側にいるもう一人の俺を紹介する。
「こいつは、もうもう一人の俺。本性は理性。こいつがいないと道行く女の子に抱きついたりする。」
今度は右側で正座している俺を紹介する。
「こいつは、もうもうもう一人の俺。本性は記憶。」
もう一人の俺がにやりと笑う。
あー。どうりで、さっきからなにもかも忘れてチンチンさすりながら作文してたはずだ。
もうもうもう一人の俺と、もうもう一人の俺が、同時に立ち上がる。
「じゃ。電車なくなるとヤバいんで俺たちはこのへんで。」
二人は部屋から出て、玄関を開けてどこかへ行ってしまった。
「おい!あいつら何処に行ったんだ?」
「なんでも、記憶の奴。せっかく分離できたんで記憶の確認の為に俺が生まれた家に行きたいんだってさ。理性はそのつきそい。あいつら仲いーんだ。」
「今から。神奈川まで行って明日の朝までに帰って来れんのか?」
「酔いさえ覚めりゃ、一瞬で合体できるよ。酔いさえ覚めればね。」
「ウワッ!なんで今日にかぎってこんなにも俺の人格は分離する。明日の朝までに二人が帰ってこなけりゃ、俺は、なにもかも忘れた上に、飢えたオオカミで仕事するはめになる!」
「ま。生理と一緒だよ。今夜は精神的排卵日だと思ってあきらめな。じゃ。俺もこれで。」
「どこへ行く?」
「浅草でストリップでも見学してくる。じゃあねぇえん。」
全ての俺がどこかにいってしまった。
まったくのまるはだかな俺が一人ポツンとあぐらをかいている。
一人はさびしい。
現在完了で、黒ラベルを1本にドラフトワンを3本。現在進行でカクテルパートーナーのソルティドッグ。
そろそろ、指がもつれキーボードのキーを満足に押せなくなってきた。一度に近所のキーを2、3個いっぺんに押してしまうので、oleと打込んでも、お;、れtpとなり。変換すら出来ない。
ちなみにMacのことえりでは「俺」は「ole」で「おれ」となる。いいでしょ?
てゆーか。すでにことえりに身も心も慣れきっちまってるんで「ore」で「おれ」だと「俺」な気がしない。
なんて事をのんきにのほほんと書いていると、久しぶりに奴が後ろで正座している。そう。もう一人の俺だ。
奴の気配に気づきながらも、そしらぬふりしてモニターの黒い部分で奴の動きを観察してみる。あっ!今夜は3人いる!
まぁ、13人いるよりはましか。
酔ってるので、目の錯覚かともう一度モニターを覗き込むが、たしかに俺が3人いて正座している。
3人の俺は、俺の背後でなにやらごにょごにょ相談している。どうやらネタあわせの真っ最中のようだ。今夜はナニを披露してくれるんだが。俺は俺の隠し芸なんか見たくもないし、見る気もない。
「せーの!」
真ん中の俺が小声でかけ声をかける。隠し芸を阻止するには今がチャンスだ。隠し芸なら永遠に隠し続けるが良い!振り向き様に俺は叫ぶ。
「ゴォラァ!ネタなら寝てからやれ!!」
ビクッとして背後の3人は、開きかけた口を閉じる。
「ネタはいらん。ネタならやらんでよろしい。だいたい、きのうおとといと二日もあらわれなかったくせに、なんで今夜は3人もいるんだ?」
「なんかお前と、本人格と分離出来なくてさ。」
「ふーん。いいじゃん。いいことだよ。」
「そんな事より、せっかく俺がこんなにいるのに。とっときのネタがあるんだよ。やらせてくんないかな?」
「おめー観察者なんだろ。自分がネタ披露してどうすんだよ。じゃなくて見る事に徹底しろよ。」
そう言うと、もう一人の俺はさびしそう。
こいつはずっと見てきただけだもんな。やはり、具現化出来た以上は自己表現したいんだ。でも、俺は突き放す。俺は俺の芸など見たくない。
「で。なんで今夜は3人なんだ?」
「あー。俺はもう一人の俺で観察者。でも、酔って分離する人格は別に一つだけじゃない。」
もう一人の俺は、左側にいるもう一人の俺を紹介する。
「こいつは、もうもう一人の俺。本性は理性。こいつがいないと道行く女の子に抱きついたりする。」
今度は右側で正座している俺を紹介する。
「こいつは、もうもうもう一人の俺。本性は記憶。」
もう一人の俺がにやりと笑う。
あー。どうりで、さっきからなにもかも忘れてチンチンさすりながら作文してたはずだ。
もうもうもう一人の俺と、もうもう一人の俺が、同時に立ち上がる。
「じゃ。電車なくなるとヤバいんで俺たちはこのへんで。」
二人は部屋から出て、玄関を開けてどこかへ行ってしまった。
「おい!あいつら何処に行ったんだ?」
「なんでも、記憶の奴。せっかく分離できたんで記憶の確認の為に俺が生まれた家に行きたいんだってさ。理性はそのつきそい。あいつら仲いーんだ。」
「今から。神奈川まで行って明日の朝までに帰って来れんのか?」
「酔いさえ覚めりゃ、一瞬で合体できるよ。酔いさえ覚めればね。」
「ウワッ!なんで今日にかぎってこんなにも俺の人格は分離する。明日の朝までに二人が帰ってこなけりゃ、俺は、なにもかも忘れた上に、飢えたオオカミで仕事するはめになる!」
「ま。生理と一緒だよ。今夜は精神的排卵日だと思ってあきらめな。じゃ。俺もこれで。」
「どこへ行く?」
「浅草でストリップでも見学してくる。じゃあねぇえん。」
全ての俺がどこかにいってしまった。
まったくのまるはだかな俺が一人ポツンとあぐらをかいている。
一人はさびしい。
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