墨汁日記

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絵が下手です

2007-02-11 20:46:30 | 駄目
 俺は絵が下手だ。
 ちゅーか、俺の描く絵には『下手』のオーラが常にただよう。
 じっくり見るまでもなく、パッと見で、本当に自分でもガッカリするほどヘタクソで泣きたくなる。
 
 うまい絵とへたな絵の境界は、ただの受け手の感性である。
 絵そのものに上手いも下手も無い。
 と、虚勢をはってみても下手な絵は下手だ。
 才能が無いと言ってしまえばソレまでの事を、納得して了解して諦めて、漫画を描く事を一度は辞めた。

 今日は、古い友人が家に訪ねてきた。
 自分の時間が減るので、少し迷惑でぶっちゃけ来て欲しくなかったが、客人なのでソレ相応にもてなす。

 友人に告白する。

「最近、また絵を描きだしたんだ」

 そう言って、パソコンを立ち上げてハード・ディスクに保存してあるデータ化した絵を披露する。

 1枚目を見たとたんに面倒になったのか、古い友人は言った。

「スライド・ショーにして」

 複数の絵を自動的に連続してモニターに流す。
 友人の目はモニターに向いてない。ほとんど俺に目線がいき、自分のおしゃべりに熱中している。
 たまにチラチラとモニターながめる程度だ。
 
 きっと古い友人にとり、真面目に見るに値する価値も無い絵なのだろう。

 その場では感想もなく、帰り間際に古い友人が言った。

「内山の絵は小学生の投稿レベルだよね。最近の小学校の高学年くらいなら、もっとうまい絵を描くよ。まずは模写からはじめたら」

 適確な指摘ありがとう。
 俺も、俺の絵は、読者コーナーの投稿並みとは思っていたが、小学生高学年レベルだとまでは思わなかった。
 本音を言うなら殴り殺してやろうかと思ったが、絵が下手なのは本当なのでやめた。

 彼はまったく絵が描けない。
 絵を描かない人間の言う事は貴重な『一般論』である。
 ようするに、彼の指摘は『世間の目』そのものなのだ。
 世間の目で見るなら、悲しいかな俺の絵は見る価値も無いヘタクソな絵だ。
 パッと見からして、見る価値もない下手のオーラがただよっているのだろう。

 真実に打ちのめされる。
 
 なにもかもあきらめきれたなら、らくになれるだろうに。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
だいじょぶ (yot)
2007-02-12 09:16:49
だいじょぶ

うちの次男の絵とか もっと下手。

(↑小学校六年)

教室の外にはってある 絵を見ていておもうのは

上手い子の絵には 肘と膝があるということだ

うちのこが 膝あるいは肘 をかくようになるには

さらに 80年くらい必要だと 思われる



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 いや、あの、絵が下手な小学校6年生よりはマシ... (protozoa)
2007-02-12 16:27:59
 いや、あの、絵が下手な小学校6年生よりはマシと言われても、本気でなんの慰めにもなってないんですけど。せめて、学年で2番目ぐらいに絵のうまい中学1年生よりは絵が上手い。ぐらいの慰めの言葉をかけて欲しかったです。
 でも、まぁこの微妙なさじ加減の慰めの言葉は、らしいって言えば、らしい慰めです。
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