墨汁日記

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擬人蚊

2007-09-05 19:54:35 | 駄目
 人間はなんだって擬人化しますよね。
 ぬいぐるみから米粒に核ミサイルまで。
 軟体動物や昆虫でさえ擬人化してしまいます。
 あの、プーンと小五月蝿い「蚊」でさえ、擬人化したりします。

 これが本当の擬人蚊!!

 さて、なんで人間は擬人蚊、いや、擬人化などするのでしょうか?

 簡単です。
 人間は自分しか好きじゃないから。
 だから、自分と同じようなモノしか好きになれない。
 逆に、自分と違うモノを嫌悪します。

 何かモノを集める人がいますが、その人はモノを愛しているのでしょうか?
 集めるだけなら、ただコレクションすることを喜んでいるだけのように思えます。軽症のコレクターなら、全てをコンプリートをした未来の自分を妄想して努力します。それならば、コレクションは自分を飾る為の飾りです。化粧や入れ墨、洋服などと一緒です。最高に奇麗な自分と、全てを収集した自分はイコールです。
 これは、自分が大好きだから、自分を精一杯に飾り立てたいという、それだけの欲求です。

 モノが好きだからと、モノを愛して集める人間は、重傷です。
 もう一度、書きますが、人間は自分しか愛せません。
 どんなに他人を愛しても、どうしても超えられない、それ以上は理解が出来ない限度があります。
 そこで、擬人化が登場します。
 愛する人の、ここが自分に似ていると、相手を限りなく自分に近づけて愛する理由を探ります。星座とか血液型とか出身地など。
 擬人化を別の言い方で言うならば、偽自分化です。

 言い切りましょう。
 自分以外は好きになれません!
 自分は自分しか好きじゃないのは当たり前の事です。
 自分を妨げる他人なんかが好きなワケがありません。
 でも、好きになりたい。
 だから、相手を自分に似せようと妄想する。
 それが擬人化。

 擬人化は危険なのです。
 あなたはあなた。
 私は私。
 人それぞれのはず。

 他人を受け入れる極意は、同じところを探すのでなく、違うところを認めあうことです。

 他人が、自分と同じ価値観で生きていると思うなら、大きな間違いで、またモノを擬人化する視点で他人を見ているなら、人間をも擬人化してしまうでしょう。
 自分の範疇での理解を諦め、あるものはただあるのだと受け入れなさい。
 例えば気持ち悪い鳩やナメクジも、そこにいるあなただって、他者から見るなら、同じようにソコにあるモノ。

 あなたはモノなのです。


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