九月二十六日 午前中
９時頃に朝の散歩から宿に戻り、小橋さんの起床を待つ。この人は、ほっとけば夕方までだって寝ている。死んだんじゃないかと思う事さえある。
窓の外はどんよりと曇っている。俺の気持ちもどんよりと曇る。せっかくの京都旅行もこの天気じゃだいなしだな。あせることはない。どうせ天気も悪いんだ。
俺もつきあって３０分ばかり寝る事にしよう。俺も寝るのは好きだ。楽だしな。
起きてみると、やはり小橋さんはまだ寝ている。昨日の夜に買ったコンビニのおにぎりとお惣菜の残りもんのポテトサラダで朝飯にする。
いかん、このポテトサラダには生のタマネギが混入している。生自体は嫌いじゃない。生ビールとか生の女の子とかは大好きだ。
でも、タマネギの生だけは駄目なのだ。嫌いなのだ。最近は食えば食えるようになったが本当に嫌いだ。煮たのは大丈夫だしうまいんだが。
一度箸を付けたことだし、食えば食えるので、いやいやポテトサラダを食う。
曇り空と生のタマネギか。俺の嫌いなものが二つもある。あともう一つでも嫌いなものがそろったら俺は行動不能だ。もはや、京都観光どころではなくなってしまう。沈没してしまう。ブクブクと。
俺は心が弱いのだ。ささいなことでやる気をなくす弱虫なのだ。毛虫なのだ。
あっ！そういや俺って俺が嫌いだった。普段は、心の奥底にねじこんでいるが俺は俺が嫌いなのだ。
嫌いなものが三つそろってしまった。もはや、やる気ゼロ。どうにでもしてくれ。
小橋さんが目を覚ました。
そうだな、二人で観光に行けば曇り空でも、タマネギが生でも、俺は俺が嫌いでも、なんとかなるかもしれん。
一人でブラブラ歩くのも気楽で楽しいが、二三人の気のあった連中で旅に行くのもいいものだ。
９時頃に朝の散歩から宿に戻り、小橋さんの起床を待つ。この人は、ほっとけば夕方までだって寝ている。死んだんじゃないかと思う事さえある。
窓の外はどんよりと曇っている。俺の気持ちもどんよりと曇る。せっかくの京都旅行もこの天気じゃだいなしだな。あせることはない。どうせ天気も悪いんだ。
俺もつきあって３０分ばかり寝る事にしよう。俺も寝るのは好きだ。楽だしな。
起きてみると、やはり小橋さんはまだ寝ている。昨日の夜に買ったコンビニのおにぎりとお惣菜の残りもんのポテトサラダで朝飯にする。
いかん、このポテトサラダには生のタマネギが混入している。生自体は嫌いじゃない。生ビールとか生の女の子とかは大好きだ。
でも、タマネギの生だけは駄目なのだ。嫌いなのだ。最近は食えば食えるようになったが本当に嫌いだ。煮たのは大丈夫だしうまいんだが。
一度箸を付けたことだし、食えば食えるので、いやいやポテトサラダを食う。
曇り空と生のタマネギか。俺の嫌いなものが二つもある。あともう一つでも嫌いなものがそろったら俺は行動不能だ。もはや、京都観光どころではなくなってしまう。沈没してしまう。ブクブクと。
俺は心が弱いのだ。ささいなことでやる気をなくす弱虫なのだ。毛虫なのだ。
あっ！そういや俺って俺が嫌いだった。普段は、心の奥底にねじこんでいるが俺は俺が嫌いなのだ。
嫌いなものが三つそろってしまった。もはや、やる気ゼロ。どうにでもしてくれ。
小橋さんが目を覚ました。
そうだな、二人で観光に行けば曇り空でも、タマネギが生でも、俺は俺が嫌いでも、なんとかなるかもしれん。
一人でブラブラ歩くのも気楽で楽しいが、二三人の気のあった連中で旅に行くのもいいものだ。
