墨汁日記

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なんで と なにか

2007-11-27 18:45:13 | 駄目
 なんで人を殺してはいけないのかと考えだすと分からなくなる。

 まぁ「なんで」からはじまる質問の方法は問いのたて方が難しくて、たいていの「なんでなになになの?」という質問は、そもそもの問いのたて方が正しくない。
 問いそのものが間違えているから、絶対に答えは出ない。

 なんで自分は自分なんだろう。
 とか、
 なんで人は死ぬのだろう。

 なんて問いに、答えは無い。
 そんな質問には、
 お前はお前だからお前なんだとか、
 死ぬから死ぬんだとしか、もう答えようがない。

 そういう質問は、なんで空は青いのってのと同等の質問である。
 青い空は青いし、赤いポストは赤い。
 なんでと問われても、まず何が疑問なのかが分からない。
 
 例えば、なんで空が青いのだろう?

 それは、青という色はなんで青と呼ばれるのかと言う問いなのか。

 あるいはなんで、空は青く見えるかという問いなのか。

 そもそも、なんで色なんてあるのという問いなのか。

 なんでで質問がはじまると、回答者が質問者の問いの意味を推測しなくてはならなくなる。

 だいたい「なんで」という問いかけから質問を始めるのは、あなたが大人であるならとてつもなく失礼な行為だ。回答者がどんな答えを出そうと、「なんで」は質問者が納得するまで永久に続く。そんなの許されるのは子供だけ。

 そもそも、質問自体が、他人の思考を縛る。自分の質問で相手に考えさすって事は、相手の時間を奪う行為である。時は金なり。
 だから、相手の時間を無意味な思索の為に奪うのは失礼である。
 誰もが限られた人生の中で生きているのだ。
 無限に考えていられるほど人生は長くない。

 だから、質問は何を疑問に思っているかを、まず自分の中で整理してから、的確な質問をするべきであるし、また、安易に疑問をぶつけてはならない。

 自分自身のみで考える時でさえ、「なんで」からはじまる疑問は避けた方が良いだろう。なんでからはじまる疑問は、疑問のたてかたそのものが間違えている可能性がある。まず何が疑問なのか整理して、問いをしぼるべき。

 また、なになにとはなにか?
 という問いたてもたいてい質問自体が間違えている可能性が高い。


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