長岡京市観光協会のブログ

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史跡紹介:神足石仏群

2017年08月21日 | 史跡
JR長岡京駅西口から西国街道を南に行き、

歩いて5,6分ほどで見かける案内板。



その案内板を辿り、到着するのが、神足・古市共同墓地。

この墓地の中に神足石仏群はあります。

江戸末期、死後の恐怖から逃れたい庶民信仰から

造られたと伝えられています。

墓地を入ってすぐ右手にあるのが、

六体のお地蔵さん(六地蔵)。



死後の世界(六道)に現れて死者の生前の苦悩を

取り除く仏と言われています。

入口左側の一群は閻魔様を中心とした五王像。





冥途で死者を裁くといわれる十王のうちの五体です。


さらに墓地の奥には

阿弥陀如来座像と釈迦如来座像の2体があります。



中世からの庶民信仰では、死後の世界は

地獄絵に見られるように

とても恐ろしいところだったようです。

誰もが逃れたい地獄行き。

けれど、裁きの場に登場するこちらの

石仏群の表情はやさしい。

閻魔帳をもとに死者は生前の行いを

閻魔様に裁かれますが、

お地蔵さん達の救いを受け、

最後は如来にみちびかれ、極楽浄土に向かう。

そんなハッピーエンドのストーリーを

丸みを帯びた等身大の坐像群はイメージさせます。



小学校に隣接し、かつては夏休み時の子供達の

”肝試しスポット”でもあった(?)と伝え聞く

神足・古市共同墓地は、今は明るく開放的です。

西国街道とガラシャの地を歩く史跡巡りの一つとして、

立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ただし日の明るいうちに




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