長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

歴史講演会~長岡京市域の仏像をめぐって~

2016年10月31日 | イベント


10/29(土)長岡京市立図書館において歴史講演会が開催され、

会場は満席になるほど大勢の方が来られました。


講師の礪波氏は日本仏教彫刻史を専門とされ、テレビ番組等でも

仏像について分かりやすく解説されています。

「長岡京市史 建築・美術編」の編纂事業では

寂照院・金剛力士像の調査等にも携われています。




前半は、仏像の形式についてお話いただきました。

形式とは、仏の教えを形で示したもので、約束事に

基づいてお経の通りにつくられる不変のものです。

仏像の種類は、如来・菩薩・明王・天の4部に大別され、

それぞれの決まり事の中でつくられます。例えば如来の場合は

着用する衣は出家の姿を基本とするため華美な装飾は一切なく

2枚の衣のみとする、如来それぞれに腕と指の構えからなる印相と

手に持つ持物が定められている、といったような規則です。

    

後半は、日本彫刻史の様式展開と長岡京市域の仏像についての

お話でした。様式とは、仏像の製作時代・作り手に

よる特徴を表し、形式に則ったうえで個性が出てくるものをいいます。

飛鳥時代には身体や衣の表現が厳格だったものが、

平安時代には柔和な表情になり、衣も浅く整い穏やかな様式へと

展開するといったものです。



(寂照院…門の左右には堂々とした阿吽の金剛力士像が)

寂照院にある南北朝時代の金剛力士像は

その時代特有の誇張気味の写実様式がよく表されており、

衣のひるがえりや顔・体の筋肉の盛り上がりの大胆な

表現方法によって非常に力強く、迫力が感じられます。


長岡京市域には、奈良~平安時代への流れのなかで

地域的にみて時代ごとに沿った典型的な様式の仏像が数多く

残されており、それは日本の彫刻史を知る上でも

とても貴重なことだそうです。



(勝龍寺)

11/13(日)ガラシャ祭りには、勝龍寺のご本尊である

木造十一面観音菩薩立像が里帰りされ、特別公開されます。
(9:00~16:00 拝観無料)

背丈は小さな仏様ですが、鎌倉時代の特徴をとらえた写実様式で

白檀の一木造りから見事に彫り出された気品のある顔立ちや

首元の装飾品などがとても繊細です。

お参りの際には、ぜひ細部までご覧になってみてくださいね



ガラシャ屏風展示中 ~神足ふれあい町家~

2016年10月30日 | 情報





ガラシャウイークを前に市内では、

様々な催しが開催されています。

神足ふれあい町家では「玉・お輿入れ」道中を描いた、

ガラシャ屏風が展示されています。



当時16才の玉は、明智光秀夫妻に見送られ、

朝から坂本城を出立し、細川家の親族清原家の邸に一泊します。

次の日、邸を発った行列は桂川を渡ったところで、

細川氏の家老 「松井康之」 に出迎えられお城へとむかいます。

行く村々では、我らがお殿様の花嫁を人目見ようと、

朝早くから西国街道沿いに集まりました。



玉は女輿の中から初めて見る西ノ岡の地の人々に、

美しい笑顔と軽い会釈を忘れる事はありませんでした。

夕日が美しくかかる頃、玉は青龍寺のお城に入城し、

幸せな新婚生活を忠興と共に過ごしました。

ガラシャ屏風展示期間 11月13日(日)まで

時間 午前9時~午後6時

どうぞお見逃しなく!

ガラシャ祭ののぼり 2 ~恵解山古墳には…~

2016年10月29日 | 情報
もうすぐガラシャ祭。

街中では祭ののぼりや垂れ幕が立ち並び、

お祭りのムードが高まってきました。

そんな中、恵解山古墳だけはちょっと違っています。

恵解山古墳に立っていたのは、ガラシャではなくキキョウの紋ののぼり。



なぜでしょう?

それは、「キキョウ」に秘密がありました。

キキョウは、細川ガラシャの父・明智光秀の紋なのです。



ガラシャ祭のためにバンビオ広場に登場したちょうちん。

このちょうちんの下部分を見てください。

キキョウと、丸を集めた紋様がありますね。



明智家のキキョウの紋。



丸のほうは「九曜紋」と言い、ガラシャの嫁ぐ細川家の紋です。

キキョウの明智家から九曜紋の細川家に嫁いでいく様子を再現した、

ガラシャ祭を象徴する紋様なのですね。

でも、恵解山古墳には明智家のキキョウしかありません。なぜでしょう?

明智光秀といえば、すぐに思い浮かぶこと。

それは、「本能寺の変」ですね。

本能寺の変の後、だれが天下を取るか?

で明智光秀と豊臣秀吉が戦ったのが、

「天下分け目の天王山」で知られる「山崎合戦」。

その山崎合戦において、明智光秀が陣をかまえたのが

恵解山古墳の位置だったのではないか、

と近年新しい説が立てられたのです。



恵解山古墳の頭頂部には、このことについての説明板もあります。

恵解山古墳は、古代だけではなく、

天下分け目の際にも歴史の大舞台に立っていたのかもしれませんね。

※恵解山古墳と山崎合戦については、こちらでもふれています
(PDFデータ。「広報長岡京」平成26年10月15日臨時増刊号)


ガラシャ祭ののぼり

2016年10月28日 | 情報
11月3日からのガラシャウィーク、11月13日のガラシャ祭をひかえ、

市内はガラシャ祭のいろ一色です。



JR長岡京駅の構内には、たくさんの垂れ幕が。



改札口には大きな横断幕がかかっています!



バンビオ広場にはたくさんののぼりが立っています。



ちょうちんもあります。暗くなるとこのように灯がともります。



ちょうちんは市役所前にもあります!

当日はこの前を行列が通り、市役所では出迎え式もあります。



街灯にもガラシャさんがいますね。


(大門橋周辺)

街中の色んなところに、ガラシャ祭ののぼりが立っています。

まつりにむけて、市内はどんどん盛り上がりを見せています。

たのしみですね!

※ガラシャウィークのイベント情報はこちら


※長岡京ガラシャ祭実行委員会のHPはこちら


光明寺もみじだより ~菊花展も開催中!~

2016年10月27日 | 
秋も徐々に深まりを見せるなか、光明寺に行ってきました。



光明寺には、多くの人がいらっしゃっています。



女人坂を登ったところです。

うっすらと色づいています。



だいぶ赤くなっている木もありました。



観音堂の前です。



御影堂の前。秋晴れのなか、さわやかです。



寺務所前にて、菊花展も開催中です!

丹精こめて育てられた菊が展示されています。



期間は11月15日(火)までです。



もみじ参道は、まだまだみどりが多いです。

本格的な紅葉が待ち遠しいですね。