奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

新聞は闇を暴けるのだろうか

2016-10-24 20:43:44 | 社会
宇都宮市で72歳男性が爆発物で自殺した。捜査段階であるから、マスコミの報道は慎重なのだろう。ただ、

 関係者によると、精神疾患のある娘の相談で訪れたことがきっかけとなり、25年ごろからは、県精神保健福祉会の相談員として活動。娘の治療方針をめぐって妻と対立していると周囲に打ち明け、「妻と娘はDVシェルターに駆け込んだ。退職金2千万円を妻が宗教につぎこんでしまった」などと悩んだ様子で話していたという。(産経ニュース)

この男性が話していたこと、男性がブログに書き込んだ(ネット検索ですぐわかる)ことが真実であるとすれば、娘の精神疾患治療で妻と娘が新興宗教に嵌ってしまって、財産を失ったということになる。爆発でけが人を出したことは批難されても、この男性は一方では被害者だったのかもしれない。

新興宗教にかかわる事件は時々報道で目にする。
「怪しげなものをつかまされた」という「物」を介したものであれば詐欺罪になるが、「精神的な詐欺」であるマインドコントロールで立件するのは難しいのだろう。日本国憲法の「信教の自由」を盾に取られたら、どうしようもない。
いまだにオームの流れが存在することからも、そのような事情は容易に察しが付く。
新興宗教による「犯罪」で表に現れるのは極わずかであろう。

今回の事件に関して、新聞には闇を暴いて欲しいものだが、表層で片づけるのだろうか。後は週刊誌が取り上げるのか、よくわからない。

カルトを断固禁止するロシアのプーチンが庶民受けするのは幻想だろうか。