満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

万祝 望月峯太郎作

2009-01-20 | 漫画紹介

またまた面白い漫画に出会えた(笑)
痛快!爽快!愉快! んで…ちょっとエッチ(笑)最高である(ガハハハハハ)
ブログ仲間の「くまちゃん」からお借りした。ありがとう~

タイトルの「万祝」とは「まいわい」っと読む
大漁の時のお祝いとして、船主から漁師達に揃いの着物が贈られる
その粋な着物のことを「万祝」という

それをイナセに羽織って、神社・仏閣などに全員で参拝しに行ったりする
見たことはないが、そりゃ~壮観であろう
木綿を藍に染め、裾から腰にかけ大漁の様子や、
目出度い図柄を流れるように配置し、背に船主の紋や旗印を染めぬいた
粋で目をひく派手な図柄の着物である
自分の亭主がそんな着物を着て町を練り歩く姿をみたら
女房殿も惚れなおすに違いない(笑)

注)多少ネタバレあり

日本のとある漁港に…
サラリーマンの父と二人で、高校一年生のフナコは住んでいた。

病気の母が、心根が優しすぎる子供だったフナコを心配し
「強く、強くなってね」っと…言い遺した言葉を、文字通りに受け取ったフナコは
気が付くと…母が望んだ「心の強さ」とは、チョイと違う「体の強さ」を身につけ
格闘技で並ぶところ敵なしの強さを身につけてしまっていた
(漫画みたい~って思うほど、強い。ハハハハハハ)

普通の女子高生は、鬱屈としている(笑)
ナゼって…湧き上がるエネルギーと、そのエネルギーを放出する活路との
バランスが取れないからである
「何か」したいのだけれど、「何を」してよいのかが解らない
女として生まれたゆえの制約は、男が思うよりも沢山あるのだ
フナコは、そんな気持ちを人一倍感じていた

そんな時、フナコの前にミョーにカッコをつけた「カトー」が現れる
怪しいカトーの行動に不信感をもったフナコは、カトーの後をつける。
カトーが立ち寄った海の資料館で、フナコは亡き祖父の「万祝」を見つける
フナコの祖父は、「伝説の漁師」っと言われた海の男であった
子供のころに見た「万祝」を着た祖父の背中は、眩しいほどにカッコが良かった

既に亡くなっている祖父とカトーの関係を探るうちに
祖父がカリブ海で見つけた「宝島」の話にブチあたる
その島は、カリブの海賊達が奪った宝を隠す島らしい
生前祖父は偶然にも一人でその島にたどり着き、
そして無事に戻って来た唯一の人間だったのだ(さすが伝説の漁師!)

しかし…宝島の手がかりは何一つとして、残されてはいなかった
伝説の漁師は、宝のありかを頭の中にしまったまま死んで逝ったのだろうか

ところが…フナコ16歳の誕生日に、亡くなった祖父から手紙が届く
手紙に書かれていた暗号を解き、海中深くの洞窟で見つけたものは
一本の大銛(もり)と、一枚の宝島への地図と…
そしてフナコへの、祖父の思いが詰まった手紙であった
「平凡な人生を生きるな!」「大海原へ出ろ!」
亡き祖父は、フナコに、宝探しの冒険の旅へ出航して欲しかったらしい…(笑)

祖父の意思を知って呆然とするフナコ
そこへ宝の地図を狙っていたカリブの海賊達が襲ってきて、
大事な地図を奪われてしまう
「おじいちゃんの思いが消えてなくなる!」一刻の猶予もなくなったフナコ達は
夏休みを利用し「宝探しの冒険の旅」へと出かける決意をするのである~

ってな、ハチャメチャな宝探しの話である
こんなことは絶対にありえんし、
出来ない話であるので、リアリティには大いに欠ける(笑)
しかも…夏休みを利用して宝探しに出かけるなんて…なんて小学生っぽく
そして乙女チックなんだろう(アハハハハハ)

多分、一巻目~フナコが船出するまでの話は、ノリが悪いので飽きるかもしれん
そりゃ~伝説の漁師と、伝説の海賊達の話であるので
陸での話はもたつく感があるのは仕方が無い(笑)

でも、フナコが出航してから先、祖父の残した一本の大銛(もり)を使い
様々な困難を乗り切って行く姿には、感動すら覚える(笑)
こういう所は、漫画ワンピースに近い

それに、なんといってもフナコちゃんの心が爽やか。
百戦錬磨の海賊達も、眩しくってフナコちゃんをマトモに見られない
もちろん、時々っというか…ほぼ毎回見られるフナコちゃんのパンティーも
真っ白で眩しいがの~(アハハハハハハ)

女の子は、好むと好まざるに関わらず「子宮」を持って生まれて来ておるで
子供の頃から冒険心を封じられて育つ(意味解る?)
もし、フナコのように封じられた冒険心を解き放つキッカケがあったなら
私しゃ、迷わず行くね(笑)
冒険は男だけのモノじゃ~ない(ハハハハハハ)

10巻で終わりなのだが、嵐の後の結末みたいな薄めの11巻が付いている
作者の意図か、もう少し色々と知りたいな~ってところで終わっておる
あの…ボインでカッコイイ海女の姉さんの、その後が知りたかった~(笑)

若かりし頃は、暇はあったが金がなかった(笑)
今は、金はソコソコあるが暇がない(ハハハハ)
この先、暇と金の両方を手に入れられるとは、考えにくいので
残念だが「冒険」とは無縁な人生を送りそうだ

「冒険」とは無縁だが、まだ「冒険心」は心の片隅にあるので
チョビッとだけど、この漫画で元気をもらえたような気がする
楽しかったヨ!フナコちゃん!(笑)

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