結城友奈は勇者である 第12話 貴方に微笑む とまとめ ○
こういう終わり方だと文句をつけると悪人のようになってしまうのではないかw
まあ別に何の文句もないのね、満足感でいっぱいである。
「何かの言いなり」だった人がそれを命令していた「何か」から裏切りを受けて
ひどく逆上する、ってのは確かにある、その「何か」に対する怒りだけでなく
それをのうのうと受け入れていた自分に対する憤りも大きく、それゆえに
自棄な行動を取りがちになるわけでそれは「わかる」なあ
しかも東郷さんは「2度目」だからね、そういう設定上のおいしさと
説得力が相乗効果で増している、ハナシも「バーテックスの殲滅」から
いつの間にか主題が「勇者システムの問題」にすり換わっているというその鮮やかさ
1クールの間にハナシが悲喜こもごもと共にずんずん進みしかもその流れは
「1話で1歩ずつ進む」ように平凡なものではなく、綾がある構成。
演出も「数人の女の娘」が出てくるおはなしを描くのは流石5組って感じで
現代的な「幾何学で謎な敵」との血を伴わない死闘の先端を描ききったかと
そういう中で築かれた「絆」がきらきらと輝きを得ていた。
「巨大な何か」を「跳ね返す」という個人が個人を越えるという奇跡によって
もう一方のある意味「敵」たる「神樹」の側もからも勇者システムに温情が与えられたという
全てが上手くいった時に下される最高の評価に歓喜の涙を禁じ得ないね。
よく考えるとこの世界は相変わらず絶望的な状況で、ごくごく狭い範囲に
何者かによって護られているという図に変わりはないのだけど
そういう中でも希望を持って明日を生きていくということそのものが
「勇者」の為す業ってことなんかもしれないね
そしていつかこの状況をひっくり返すような「勇者」が表れるのかもしれないという
希望を繋ぐ役目を立派に果たした「結城友奈の章」はこうして幕を閉じる、と
万雷の拍手とともに。
Fate/stay night[UBW] 第12話 最後の選択 ととりあえずまとめ ○
おデートで御座いますか、両手に華で実にうらやましいこってす
自信満々で何でも上手くやってのけるけど時折抜けてる凛ちゃんの魅力がここでも
とまあ、こんな感じでこの「UBW」のルートでは他ルートにはない
「余裕」っちゅうか「自由」な感じがあるのよねえ
当然命がけの戦いはあるのだけど、バーサーカーと戦いのように
「臨死」って程ではない刺激と「理想」とは何かと考えるぐらいの余裕がある
なにせ今回はセイバーさんとの契約からすらも「自由」になってしまったのだから
なおのこと「自分」との戦いの側面がつよいとも言える。とは言ってもそれは
あくまで「戦闘」というものを通しての自己省察なんで、そこには
アニメーションとしても力を存分に発揮できるし、あんまし聞きたくない
「自己独白」みたいなのが最小限に抑えられるのもよいかと
ともかく、この開放的なフィールドでアニメーションを作る側もその力を存分に
振るってこの作品を創ってるなあという感じがひしひしと受ける
「縛るモノ」が何も無いからこその「最強・最速」を求める気持ちとでもいうか
そしてその速度にヒロインの凛は十二分について行っているとおもう
というか主人公を置いてけぼりにするもんねw その凛々しさには憧れすら抱くよ
とまあ何かいろいろ「手が届かない」モノばかりで構成されているという
後半戦はさらに突き抜けてくるんかね、こっちはついて行くのでいっぱいだ。
ガールフレンド(仮) 第12話 ガールフレンドxxx とまとめらお △(+)
話中で留学生2人が言っていたけどクリスマスの後にすぐ年越し・正月の準備で
パッと様が変わるってのはあるかもねえ。それに馴れちゃった人からすると
いつもの光景なんだけど、趣は違えど大イベントが続くようなものかも。
まあ、全篇こんな感じでイベントがあって、それをやるだけで
1年すぎてしまったというそんな印象やねえ。
最近はやりの「何もしないをする」ってやり方が許されないぐらいに
ぎゅうぎゅうにキャラクターを詰めて、その娘らにほとんどムダな行動を
とらせず「決まった役割」を最速確実にこなすという
この見た目甘たるい世界観からすればえらい矛盾したあり方ではある。
それは課金してくれているお兄ちゃんがたに
「アニメでは急がしすぎて媚を売るヒマもありまセ~ン」という体で
操をたてているともとれるかもしれんねえ。
まあ、そんなこんなもろもろの事情を「全部」上手くいくように取りはからうと
こういう奇跡的に無害な作品になるのかもしれない。
あと残るのは「画」と「声」と「キャラ設定」、それだけやね
それはこの作品を「売り込みたい」という側からすれば実に望ましいもので
それをここまで忠実にやってのけるのはある意味すげえとおもう
でもまあ、あとは何を語りえるのか、難しいなあ
とりあえず「~ちゃん萌え~」とか言っとく?キャラ多すぎて誰が誰だか
ほとんどよくわからんけどw
グリザイアの果実 第13話 射界10センチ とまとめ △(+)
優しいのだけが取り柄の冷珍感が900mショットを決めて
暴漢をチン圧する実にふしぎなはなしだw
「トイレを破壊しろ」とかちょっと面白いね
公共機関の破壊ってきょうびの作品では珍しいのではないか
むしろちょいと昔のドラマとかでよくある展開かもねえ
そういう「家族」の問題がつぎつぎに発生するとか80年代ぐらいのドラマと
事件を爆破・銃殺で解決する70年代の刑事モノの混交した空気が現代のエロゲーによって
甦っているという不思議な触感がある、いやあるいは昔のエロゲーが
もともと持ち合わせていた「本能に近いところ」をサブカル的に表現する
というドグマが甦っているのかもしれないねえ
「アニメ化するかもだから」とかそういう腑抜けた理由で
ギャルゲーと境界がつかなくなったヌルいエロゲーが跋扈する中で
「暴力」に伴って物語をガツガツ進める態度が心地よいかもしれんね
まあでも「過剰なラッキースケベ」によってしか女の娘と結ばれないのが
大半のご時世に「オレが抱いてやる」ってハナシをよくやる気になったよね
まずはその勇気にこそ敬礼すべきなのかもしれない。
天体のメソッド 第13話 はじまりのそらから とまとめ △++
円盤歓迎
自分だけ何かを忘れていた乃々香が今度は自分だけが大事なことを覚えていて
しかも今度はそのことを汐音も覚えていた、という円環が物語の強度をつよくする
ただそこは「ループもの」の循環性ではなくて「不可逆だけど1度は通った道」
という進歩がある、全体「1回きりの道」をまっすぐ進んでいたような
物語が進捗する基本的な気分の良さがあったなあ、それは「母」がいないということが
大きいかと、母ちゃんがいると「変わらない毎日」が始まってしまいかねないしね。
何せ「みんなにっこり」なんだから間違いようが無いわな、ただその
「にっこり」の輪の中にノエル(円盤)が含まれるようになったという
その1つの余分が物語になるわけだ、そしてそれを
「頭上」にあるモノの超常のチカラで解決するものではなく
隣のあなたにちゃんと向かい合って、話しえ、手を取り、そしてにっこりになる
そういうものを目指したのだろうね、難しくはないけれど簡単でも無い
物語世界における究極の「日常系」とでもいった手つきだったかと。
当作品を視聴している間は圧倒されるワケでもないのに
とてもよどみの無いココロで視聴していたのをおもいだす
その「衒い無くいいものを視る」ことこそ子どものように物語を愉しんでいた
はじまりのココロなんかもしれないねえ、もう随分昔の遠い場所なんで
すっかり乃々香のように忘れてしまっていたなあ
なんてことを12月の末日に8月のように咲く満開の向日葵を視ながらそうおもう。