飲み込んで、体外へ写真を送信する「カプセル内視鏡」が厚生労働省の認可をうけた。
「腹黒にカプセル飲ませ探りたい」 吉天子
昨日、午前10時過ぎの事。
今日は、東京のお客様へ出向くとて、一張羅のスーツでメッシュの鞄と携帯を持って出かけたさ。どこから見ても立派な紳士だね。
何時もの「哲学の道」(吉天の好きな自然いっぱいの道)を駅に向かって、鳥の声や、若葉の林、躑躅の花、畑の中の柔らかい柿の木の葉に眼をやりながら、5月の空気を満喫し歩いて居りましたよ。
後から来たオートバイのお巡りさんが、追い抜いて出口近くの民家の前で、あたりの様子を伺うようにして、吉天の近づくのを待って声をかけてきました。
「ご主人はこのあたりの人ですか。別に通報があったわけではないが、さっきこの辺を歩いていたスーツ姿の男性が突然どこかへ入ったか消えたので」「ところで何をして歩いていましたか」
確かに自然のたたずまいを眺めてきょろきょろしながら歩いていた。でも躑躅の花が綺麗だからと、よその家の中の庭に入る事もなく歩いていただけだ。
「この道は、農家の人が通るだけでスーツ姿の人はあまり見かけないので」
何を言う。吉天は40年近くこの道を朝夕スーツで歩いてきた。犬の散歩のときは、ジーパンなどカジュアルで通したが。
どうやら、不審者と見ているらしい。スーツ姿が不審者なら東京の永田町へ行けばバッチこそ付けていても、不審者ばかりだ。全部職質していたら、警視庁の警官は間に合わない。
千葉県警の田舎巡査は暇なんだろうが、市川市の英国女性殺害の凶悪犯を取り逃がし、いまだに挙げていない。国際問題だ。
それにしても、長身の警官が上から見下ろして次々と質問してくる。はァーこれが、職務質問とか、尋問とか言うやつだな。世間話ではないな。吉天の鈍感力をもってしても、不審尋問だわさ。
さからっても、時間がかかるだけだ。ともかく素直に身分を証明しなければならないと、鞄の中をみたら、いつも入っている免許証も、名刺もない。今日は暑くなるとて、薄い軽い鞄にしてみんな家において来た。やっと、自店のチラシが見つかったので、住所や電話番号と店名、名前の部分を示して見せた。
「○○には、こんな番地はあったかな、どの辺ですか」
あほんたれ!交番の警官たるもの地域の土地番地ぐらい、きちんと頭の中に入れておきなさい。
「わかりました。もういいですよ」
そんな言い草あるか。せめて「お時間とって済みませんでした」位の挨拶でけんのか!
千葉県警に告ぐ、「あほな警官、即刻首にしろ」。
県警の警察官の教育はなってないぞ。
生まれてはじめての、職務質問を受けて良い経験になりました。
誤認逮捕なんてあるのは、こういう場合抵抗したり、逃げたりすると起きるのかもしれない。
自然の中を行くときは、カジュアルな服装や、野良着で。
スーツや正装は、しかるべき場所で着る。着衣のTPOを間違わなければ、たとえ泥棒でも不審者と問われる事はない。
詐欺師は立派ななりして近づいてくる。
政治家や、大臣が背広着て歩いていたら、不審者として片っ端から、職務尋問しなさい。
尻尾の一つや二つすぐ捕まえられますよ。
まったくの、若葉の季節。
「若葉色」は、透明感のある薄緑である。
一枚一枚の木の葉を、眺めても、濃きあり薄きありでこれが若葉色と特定できない。
しかし、山を遠くから眺めると山の姿の中に、こんもり、こんもりと芽吹いた木々のかたまりが、薄緑に輝いているさまが、私は若葉色と感じる。
常緑樹のなかに、落葉樹が冬を越して芽吹いた新生の若緑の遠望が、かたまりとなって若葉色をなしている。
「あらたふと青葉若葉の日の光」 芭蕉
「奥の細道」の日光参詣のときの有名な句。若葉といえばこの句が引かれる。
自然の恵みを感じる、尊いと思える色。生命の新生、若葉色。
梨園とわが湖子庵の小庭にも、日増しに緑濃くなり、若葉色とは言えなくなった。今朝 鶯もやってきて、ホケキョと短くしか唄えない。ホーホケキョと啼けるようになったら、又おいで。
あっそっか。君はまだ若葉マークの鶯だ。