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国見の歌・民の竈

2006年09月30日 | 美しい・・国・心・伝統文化

「美しい国・日本」で船出した安倍政権。演説の中身に具体性が無いなどと、批判を浴びている。

はたして、美しいとはどいう事か。

舒明(じょめい)天皇の国見の歌をひいてみると

「大和には群山あれど とりよろふ天の香具山 登り立ち国見をすれば 国原は煙立つ立つ 海原は鴎立つ立つ うまし国そ蜻蛉島 大和の国は」

古語辞典で、うまし は<美し>で①満ち足りている、満ち足りて楽しい。②十分にそなわっていて美しい である。

つまり 民の暮らし向きが満ち足りていることが美しい国の原点であろう。

もう一つ、仁徳天皇の「民の竈は賑わいけり・・・・」は、高殿に登って、難波の街を見渡したら煙もたたずにさびれ、民貧しいと仰せられ租税を免除して三年後に再び高殿に登ってみるとこんどは家々の竈(かまど)から煙の立ち上るのが見られ、民の経済も安定してきたので、租税をかけてもやっていけると判断されたというお話。

ことほどさように、為政者は民百姓のの暮らし向きを案じて美し国づくりをなして来た。

格差社会の拡大が進む中、美しい国・日本空念仏にならない事を ひたすら念じるばかりである。


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