ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

迷子のおばあさん。

2013年11月15日 | 日常・身の回り

2、3日前散歩に出かけた時、道を尋ねられた。

年金通知の葉書の住所を見せて、孫の家に帰りたいと言う。

何でも、東京は上野の車坂から、自転車ごと車で、この我孫子市に送ってもらってきたらしい。

市民の森に散歩に行く途中だったので、地図で説明も出来ないので、目的の娘さんの家まで、散歩を兼ねて送ってゆくことにした。

こちらに来て、2日ほど、留守のうちにテレビを見て過ごしたらしいが退屈で、その自転車で、我孫子市内に、案内も無く、出てみたが、思いがけなく遠くに来てしまって、帰れなくなったという。

途中、新聞配達の人や、あたりの人に聞いたらしいが、市内でもエリアの外は分からなくて、困り果てていたところに、通りかかったので、散歩コースをひき返し、ゴルフ場を反対にぐるっと回って、お連れする。

成田線の踏切を越えて、その住所を見当をつけたが、広い範囲で行きつくことが出来ない。

幸い、近くに測量会社を見つけ、受付の女性に番地の詳細を聴いてみることにした。

商売柄、付近の住宅地図を出してきて、番地を調べ親切に教えてくれた。

そこから、2キロほど先で、小学校の手前の丸いガスタンクのところを、左に入って少し先に、目的のアパートはあった。

やっとわかったらしくて、ここですと、自転車を押して上がり、礼を言われて別れた。

年を聴いてみると、私より一歳年下で、元気なおばあさんであった。

普段の散歩の、3倍はある距離を歩いた。初冬の日はとっぷり暮れて、玄関入ると、どこまで行っていたのと訊かれた。

危うく、こちらが迷子か、徘徊老人になるとろであった。

ミイラ取りが、ミイラになった話だ。