バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

シャンジュマン・ド・ピエからアントルシャ・カトルまで

2010-02-04 13:21:23 | 日記
アントルシャ・ロワイヤルアントルシャ・トロワアントルシャ・カトル、3つのプティ・バットゥリーを練習してきました。
それぞれの動き、ちゃんと区別して覚えていますか?
両脚をそれぞれ動かすことが出来るようになりましたか?
今回はアンサンブル・ド・ミューズのレッスンでよく採り入れているシンプルなアンシェヌマンをご紹介したいと思います。
シャンジュマン・ド・ピエからアントルシャ・カトルまでつないだものです。
両手をバーに置いて鏡に対してアン・ファス、右脚前5番ポジシオンで準備して下さい。
&8 ドゥミ・プリエ→1 &2 右シャンジュマン・ドゥ・ピエ→3 &4 左シャンジュマン・ド・ピエ→5 &6 右アントルシャ・ロワイヤル→7 &8 左アントルシャ・ロワイヤル→1 &2 右アントルシャ・トロワ・デリエール→3 &4 左脚タン・ルヴェ、左前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエで着地→5 &6 左アントルシャ・トロワ・デリエール→7 &8 右脚タン・ルヴェ、右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエで着地→1 &2 右アントルシャ・トロワ・ドゥヴァン→3 &4 右脚タン・ルヴェ、左前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→5 &6 左脚アントルシャ・トロワ・ドゥヴァン→7 &8 左脚タン・ルヴェ、右前5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→1 &2 右前アントルシャ・カトル→3 &4 右シャンジュマン・ド・ピエ→5 &6 左アントルシャ・カトル→7 &8 左シャンジュマン・ド・ピエ→
シャンジュマン・ド・ピエとアントルシャ・ロワイヤルは、跳び上がる前と着地の時とでは、左右の脚の前後が入れ替わります。
アントルシャ・トロワ・デリエールでは、跳び上がる前は前側にあった脚を、着地の時にク・ドゥ・ピエ・デリエールにします。
アントルシャ・トロワ・ドゥヴァンでは、跳び上がる前は後ろ側にあった脚を、着地の時にク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンにします。
アントルシャ・カトルでは跳び上がる前も着地の時も、左右の脚の前後は同じです。
この4つのポイントを忘れずに、落ち着いて練習すればそんなに難しいアンシェヌマンではありません
はじめは一つのパを2カウントでゆっくり確認しながら練習するといいですね。慌てずに続けられるようになったら1カウントに一つのパを当てはめて、そして少しずつテンポの速い音楽に合わせて練習するようにするといいでしょう
ここで大切なことは、どんなにテンポが速くなったとしても、シャンジュマン・ド・ピエ、アントルシャ・ロワイヤル、アントルシャ・カトルの着地のときには、両足のかかとをきちんと床につけてドゥミ・プリエをすることです。後ろ側の足のかかとが床から離れていてはいけません
アントルシャ・トロワのあと着地した脚でのタン・ルヴェは片脚で跳び上がりますが、空中で両膝を真っ直ぐに伸ばして前後にきちんと重ねてから5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに着地しましょう。
着地した方の脚をきちんと伸ばさずに、かすかに跳ねた程度で5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに飛び降りてはいけませんよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、このアンシェヌマンのアントルシャ・カトル&シャンジュマン・ド・ピエのあとにアントルシャ・サンクまで続けるアンシェヌマンの練習もしています。

アントルシャ・トロワ

2010-02-01 09:54:44 | 日記
前回はプティ・バットゥリーの一番初歩の動き、アントルシャ・ロワイヤルアントルシャ・カトルの練習をしましたが、もう一つプティ・バットゥリーの練習をしましょう。
アントルシャ・トロワ(entrechat trois)です。
両手をバーに置いて鏡に対してアン・ファス、右脚前5番ポジシオンで準備して下さい。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がり、両脚を少し開いてから右脚を左脚の前に引きつけ、もう一度軽く開きます。
今度は右脚を後ろに引きつけて、左脚のドゥミ・プリエ、右脚のク・ドゥ・ピエ・デリエールで着地しますから、5番ポジシオン・ドゥミ・プリエにはなりません。
これが、アントルシャ・トロワ・デリエールです。
両脚がきちんと開く→引き付ける→開く→引き付けるの動きをしなければなりません。ク・ドゥ・ピエにする脚の動きだけに捉われて、もう一方の脚の動きがおろそかになってはいけませんね。
片方の脚のドゥミ・プリエで着地してもう片方の脚をク・ドゥ・ピエにするとき、両方の膝がほぼ同じ角度でターン・アウトを守らなければなりません。とくにク・ドゥ・ピエする脚の股関節が閉じて膝が前を向かないように気をつけましょうね。
デリエールの動きがある、ということは当然ドゥヴァンの動きもあります。
もう一度右脚前5番ポジシオンで準備して下さい。
ドゥミ・プリエから真っ直ぐに跳び上がり両脚を軽く開いてから右脚を左脚の前に引き付け、もう一度軽く開きます。
今度は右脚を後ろ側に引き付けて、右脚のドゥミ・プリエ、左脚のク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンで着地します。
これがアントルシャ・トロワ・ドゥヴァンです。アントルシャ・トロワ・デリエールとはク・ドゥ・ピエをする脚が逆になりますね。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンで取り入れている簡単なアンシェヌマンをご紹介しますね。
右脚前5番ポジシオンから始めます。
&8 ドゥミ・プリエ→1 &2 アントルシャ・トロワ・デリエール→3 &4 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 &6 左脚でタン・ルヴェ→7 &8 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→1 &2 アントルシャ・トロワ・デリエール→3 &4 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 &6 右脚でタン・ルヴェ→7 &8 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→…
これを右→左→右→左→右→左→右→左と続けます。
このアンシェヌマンでちょっと難しいのは、ク・ドゥ・ピエ・プリエから片脚でタン・ルヴェにもう一度跳び上がるところです。ク・ドゥ・ピエを守る力が抜けて膝から下がホイっ と浮いてしまったり、跳び上がる勢いにつられて足を引っ張り上げてしまうのです
きちんとク・ドゥ・ピエのポジシオンを守りましょうね。