バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.2 グリッサード・グラン・ジュテ・アン・ナヴァン

2010-02-11 09:14:32 | 日記
前回はグラン・ジュテ・アン・ナヴァンの跳び方を練習しましたね。
前方に大きく脚を放り上げて跳び上がり、同時に後の方へもグラン・バットマンをするつもりで床を蹴る、でした。
ひとつアドバイスを付け加えておきましょう。
跳び上がる前も、跳んでいる間も、着地の時も、下を向かないことです。
下を向いていると、上に向かってトルソーを引き上げる力が弱くなって大きく張りのあるジャンプが出来なくなり、すぐに落下するような着地をして移動距離も短くなってしまいますよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、自分が飛んで行きたいと思う高さに視線を向けておきなさいとアドバイスしています
今回は少し大きな動きにするために、グラン・ジュテに助走のパを組み合わせてみましょう。
右脚前5番ポジシオン・エファセで立って下さい…、そう、右斜め45度の方向を向いていますね。
ドゥミ・プリエから右脚をポワン・タンジュに伸ばし、素早くグリッサードをして、左脚前の大きい4番ポジシオン、その位置から動きを停めることなく右脚を放り上げてグラン・ジュテを跳び、2番アラベスクで着地します。
右脚のポワン・タンジュからグリッサードをするとき、右脚の上にトルソーを移したら左脚を引き付けますが、このときは必ず1番ポジシオン・ドゥミ・プリエを通過して4番ポジシオンに移るようにしましょう。
分かりやすいようにカウントに合わせて練習してみましょうか
右脚前5番ポジシオン・エファセから。
グリッサード→2 &3 左前大きい4番→ グラン・ジュテ・アン・ナヴァン→2 右脚ドゥミ・プリエで着地、2番アラベスク→3 右脚前5番ドゥミ・プリエ
これは1回だけのグリッサード・グラン・ジュテをする場合のカウントですが、2回3回と続けて跳ぶ練習する場合には、着地後のカウントのところでアラベスクの脚を下し1番ポジシオンを通過させて左脚前4番ドゥミ・プリエをすると、1回目と同じカウントで続けることが出来ますよ。
グラン・ジャンプの練習をするときは、3拍子や8分の6拍子で練習するとカウントのアクセント部分に合わせて動きをまとめやすくなります。
今回練習したグリッサード・グラン・ジュテだけでなく、グラン・ジュテには様々なパが先行するのが一般的です。たとえば、パ・ドゥ・ブーレ・グリッサード・グラン・ジュテ、デヴロッペ・トンベ・パ・ドゥ・ブーレ・グラン・ジュテ、パ・クーリュ・グリッサード・グラン・ジュテ、etc.etc.…。エファッセだけでなくクロワゼでもグラン・ジュテをしますし、横方向へのドゥ・コテもありますよ。そして、上達すれば回転を伴うものも練習するようになります。
いずれの場合でも大切なことは、力任せの乱暴なジャンプではなく、大きく張りと浮遊感のあるジャンプを心掛けることですね。