バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.7 アンシェヌマン(タン・ドゥ・キュイス、デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテ)

2011-07-25 07:53:05 | 日記
タン・ドゥ・キュイスフランス式イタリア式、それぞれの特徴を理解してスムーズに動けるようになりましたか?
アレグロでよく採り入れられるパですから軽快に動けるように、そして、ただリズムを均等割りしただけのような平板な動きにならないように、動きのアクセントに気を付けて繰り返し練習してみて下さいね。
それでは、今回はこれまでに練習したパを組み合わせてアンシェヌマンの練習をしましょう。
アッサンブレとタン・ドゥ・キュイス(フランス式)、それにデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテを組み合わせます。
でははじめましょう。
右脚後ろ5番ポジシオン・アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン=ドゥミ・プリエ⇒1 右アッサンブレ→2 右前5番ドゥミ・プリエ→3 左アッサンブレ→4 左前5番ドゥミ・プリエ→5 右タン・ドゥ→6 キュイス→右前5番ドゥミ・プリエ→7 左タン・ドゥ・→8 キュイス→左前5番ドゥミ・プリエ→1 左脚デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテ→2 左後ろ5番ドゥミ・ポワント→3 パ・ドゥ・ブーレ→4 左前5番ドゥミ・プリエ→5 左脚パセ・ソテ→6 左後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 左にトゥール・アン・ドゥオール→8 左後ろ5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ⇒1 左アッサンブレ→2 左前5番ドゥミ・プリエ→3 右アッサンブレ→4 右前5番ドゥミ・プリエ→5 左タン・ドゥ→6 キュイス→左前5番ドゥミ・プリエ→7 右タン・ドゥ8 キュイス→右前5番ドゥミ・プリエ→1 右脚デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテ→2 右後ろ5番ドゥミ・ポワント→3 パ・ドゥ・ブーレ→4 右前5番ドゥミ・プリエ→5 右脚パセ・ソテ→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 右にトゥール・アン・ドゥオール→8 右後ろ5番ドゥミ・プリエ⇒

右→左→右→左と少なくとも2セット続けるのがいいですね。
では注意したいポイントを見ていきましょう。
タン・ドゥ・キュイスのク・ドゥ・ピエ-パセのときにドゥミ・プリエが中途半端の浮き上がらないように気を付けましょう。曲のテンポや動きが速くなるとどうしてもドゥミ・プリエが浅くなりがちですから注意しましょう。
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテはデヴロッペをする動作脚だけでなく、跳躍する軸脚も足首をしっかり伸ばすように気を付けましょう。軸脚の膝や足首、爪先が中途半端に緩んだままの跳躍をしてはいけませんね。
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ソテのあと動作脚はア・ラ・スゴンドに上げたまま軸脚のドゥミ・プリエに着地しますが、その動作脚を下すことでトルソーを押し上げて続く5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに立ちます。このとき重心が後ろにズレて背中が反ったり骨盤を前に押し出してバランスをとるような姿勢にならないように気を付けましょう。
パセ・ソテのあとの4番ポジシオン・ドゥミ・プリエがつぎのトゥール・アン・ドゥオールのプレパラシオンになるのですから、パセ・ソテでルティレに引き上げた脚を勢い任せに後ろに突きおろして無駄に間隔の広い4番ポジシオンもどきにならないように、きちんと“自分の4番ポジシオン”に脚を“おろす”ことが大切です。そうでないと、トゥール・アン・ドゥオールの回転と動作脚をルティレに引き上げるタイミングがズレて、バランスよく回転することが出来なくなりますよ。
トゥール・アン・ドゥオールが終わってルティレの脚を後ろの5番ポジシオンに収めたら、それは反対側のアッサンブレのためのプレパラシオンになるわけですから、座り込むように5番ポジシオンに脚を下ろしたり、トルソーを引き上げておくことを忘れたりしないように気を付けましょう。

アレグロのアンシェヌマンはきちんと動けるようになれば、軽快で弾みもあり、自分でも様々にニュアンスを変えた跳躍も出来るようになって楽しいものですよ。
それは決して、“適当に”“それっぽく”“勢い任せ”“やりっぱなし”で出来ることではありませんね。正しいポジシオンを守ることと、きちんとコントロールをすることが大切だと私は考えています。

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