バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.5 カブリオール

2011-01-10 09:47:57 | 日記
前回練習したバロッテ、5番ポジシオン・タン・ルヴェにきちんと両脚を引き付けたり、あるいは両膝を同時に引き上げて曲げる感覚を掴めるようになりましたか?
今回はバトゥリーの中からカブリオールを練習しましょう。
カブリオール(Cabriole)は、飛び跳ねる、とんぼ返り、という意味の言葉が語源になっている動きです。
ドゥヴァンもデリエールもア・ラ・スゴンドもありますし、エファセでもクロワゼでも行うパです。
まずはエファセ・ドゥヴァン・フェルメを練習しましょう。
右脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワぜ、左脚ドゥミ・プリエ、アームスはアン・バで準備して下さい。
プレパラシオン⇒1 右脚をエファッセ・ドゥヴァンにバットマンしながら左脚で跳びあがる→2 左脚を右脚の後ろに引き上げる→3 左脚で着地→4 右脚前の5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ
アームスは、右脚をバットマンして跳びあがると同時に左がアン・オー、右がア・ラ・スゴンド、着地のときもアームスのポジシオンは変えない。
バットマンをする動作脚の高さは60度あるいは45度でも構いません。脚の高さよりも、バットマンをすることでトルソーを引き上げて跳び上がるのだ、ということを忘れないで下さいね。
先にバットマンをした脚を後から引き上げる脚の方に打ち下ろしてはいけません 後から引き上げる脚で、先に上げた脚を更に打ち上げるのです。そうすると先に着地する脚、後から5番ポジシオンに引き付ける脚の動きが明確になりますよ
バットマンをしながら跳び上がるときトルソーが前屈みになってお尻を突き出すような姿勢になってはいけません アン・オーにするアームスで背中をしっかりと引き上げておきましょう。
着地して最初にバットマンした脚を5番ポジシオンン・ドゥミ・プリエに引き付けるとき、腰を引いてお辞儀のような姿勢にならないよう気を付けて下さいね
次はエファセ・ドゥヴァン・ウーヴェルトです。
名前が指示するとおりバットマンした脚を上げたまま着地します。
右脚ポワン・タンジュ・デリエール・クロワぜ、左脚ドゥミ・プリエ、アームスはアン・バで準備して下さい。
プレパラシオン⇒1 右脚をエファッセ・ドゥヴァンにバットマンしながら左脚で跳びあがる→2 左脚を右脚の後ろに引き上げる→3 左脚で着地→4 右脚はエファセ・ドゥヴァンにバットマンした高さに残す
アームスはフェルメの時と同じです。
残す脚の高さが90度以上になるとグラン・カブリオール・ウーヴェルトになります。
着地をして最初にバットマンをした脚をそのままの高さに残しますが、骨盤を前に押し出すような姿勢で後ろに倒れ掛かってはいけません アン・オーのアームスでトルソーをしっかり引き上げるようにしましょう。
グラン・カブリオール・ウーヴェルトは、はじめにバットマンした脚を下から更に打ち上げるように後からの脚を引き上げ、着地と同時に先にバットマンした脚が下がらないように、90度あるいはそれ以上に引き上げます。
着地したときトルソーが後ろに倒れてしまわないように十分に気を付けましょう。
空中で複数回脚を打ち合わせるカブリオールは、基本的には男性だけが行うパです。