バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.4 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール p2

2010-07-26 09:40:25 | 日記
前回練習したドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールを、今回はもう一段ステップ・アップしましょう。
前回は1回ごとに5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに収めましたが、今回は動作脚を下ろすことなく、連続した動きにをすることになります。
はじめはゆっくりのテンポで動きを確認しながら動いてみて下さい。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バ。
5・6 ドゥミ・プリエ→7・8 右脚ルティレ、左脚ルルヴェ、右アームスはアン・ナヴァン→1・2 右脚デガージェ・ドゥヴァンにデヴロッペ、同時に左脚ドゥミ・プリエ→3・4 右脚ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブでア・ラ・スゴンドに開いてからルティレに引きつけ、左脚は同時にルルヴェ、右アームスも同時にア・ラ・スゴンド⇒5・6 右脚デヴロッペ・ドゥヴァン、左脚ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→7・8 右脚ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブしてア・ラ・スゴンドからルティレ、左脚ルルヴェ、アームスはア・ラ・スゴンド⇒…
はじめのドゥミ・プリエをしてルルヴェでルティレに動作脚を引き上げるところまでがプレパラシオンです。
ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブをしてア・ラ・スゴンドにした動作脚をルティレに引き付けるまでを一つの動きとして捉えて下さいね。
素早いドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンプから一気にルティレに引き付けて、ルティレに引き上げている時間を長くとるのがこの動きのキーポイントです。
前回のレッスンと重複するかもしれませんが、大事なポイントをいくつか確認しておきましょう。
プレパラシオンのルティレ‐ルルヴェでトルソーが後ろに反っていませんか?それでは次のデヴロッペ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエのときに骨盤を安定させることが難しくなりますよ
ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブはきちんとア・ラ・スゴンドまで開いていますか?途中の、たとえばエファッセより少し開いたぐらいのところからルティレに引き上げていませんか?
動作脚をルティレ‐ルルヴェに引き上げたとき、動作脚側の骨盤が持ち上がっていませんか?股関節のターン・アウトが失われてしまいますよ
ルティレ‐ルルヴェで、バーに置いた手を離しても立っていられますか?
もう一度、ゆっくりのテンポで練習してみて下さい。
それでは、テンポを速くしてみましょう。
ドゥミ・プリエ→8 ルティレ‐ルルヴェ⇒1 デヴロッペ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブしてア・ラ・スゴンドからルティレ‐ルルヴェ⇒3 デヴロッペ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブしてルティレ‐ルルヴェ⇒5 デヴロッペ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→6 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブしてルティレ‐ルルヴェ⇒7 デヴロッペ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→8 ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブしてルティレ‐ルルヴェ⇒…
テンポが速くなってもドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブが中途半端になってはいけませんね
テンポが速くてもドゥミ・プリエをする軸脚のターン・アウトを忘れないように気を付けましょう
テンポが速くなると、中途半端な浅いドゥミ・プリエになりがちです。無理な力を使わずに安定したプリエとルルヴェを繰り返すためにも、ドゥミ・プリエでしっかり床を押すようにイメージしましょう

次回はルティレ‐ルルヴェのところにトゥール・アン・ドゥオールを加えた練習をします。
もうお分かりですよね、グラン・フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンの、これがもっとも基本の練習です。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、前回・今回の練習、そして次回練習するように、まずきちんと軸脚・動作脚それぞれの動きを一つずつ正確に練習することからグラン・フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンの練習を始めます。“ノリ”“勢い”で難度の高い動きに挑戦することが正しいことだとは、私には思えないからです