アメイジング・ワールド 勇士の帰還
以前見たアメイジング・ワールドの続編。前作はこちらを見てくださいね。
実はこれを見たくて見たくてたまらなかった。前作が尻切れトンボのような形で終わってしまい、見た人があちこちで書いているが、「この二作は、前後編と言うより本来は199分の一作のものを無理矢理二つにわけたもの」といったもののようだ。だからこっちだけ見ても訳がわからないし、前作だけでは消化不良を起こす。そんな意味でどうしてもこれが見たかった。前作はゲオで借りて見たんだけど、そこには二作目が無く、TSUTAYAに行って探しても無し。半ば諦めていたところを先日ついにゲオで見つけ、喜び勇んで借りたわけだ。内容はと言うと、やはり前作の奇想天外というか、ドタバタ+脳天気の訳のわからないファンタジー作品。B級映画の王道と言ってもいいかもしれないけど、自分としては面白く楽しめた。
前作の最後、宇宙に飛び出した旅行者(トゥーフラワー)とそのガイド(リンスウィンド)だが、無事ディスクワールドに帰ってくる。その世界は巨大な星に向かって突き進んでいる。このままだとぶつかって世界が消滅してしまう。それを回避するには八つの呪文がいる。それが世界を救う唯一の鍵だ。七つの呪文はオクタリンと言う魔術書の中にある。最後の八つ目はリンスウィンドの頭の中。学長の椅子を奪った悪役魔法使い(つのだひろ;笑)はリンスウインドを拉致しようと試みる。刺客を差し向けるのだがまたまた脳天気な展開が。伝説の勇者と出会ったり、巨人の体の中に入ったりのドタバタコメディ。さて最後、ディスクワールドがなぜあの星に向かって行っていたのかがわかる。それは壮大で美しい風景だった・・。
とにかく映像がきれい。亀が宇宙空間を泳ぐシーンは何度でも見たい。巨人の動く映像、最後の花火(笑)の画面、どれをとっても極上のエンターテイメント。話の内容がショボいとか訳がわからないとかはどうでもいい。単純に楽しんで、肩肘張らずに見られるのがいい。内容なんてわからなくてもいいではないか。そんな気にさせてくれる映画。アメリカ人をパロったようなトゥーフラワーもいいアクセント。彼で無いと味が出ない。
と言うことで、たぶん世間の評価は高くないだろうけど、自分としては手元に置いておきたい作品だ。ただし二作を連続で見ること、二作で一つのつもりになることがポイント。私はどちらも旧作100円で借りたけど、DVDを買ったら二枚で一万円。それは高い。二作を一枚に突っ込んで売って欲しいと思う。
ところでこの作品、「角川文庫から前編のみ発行されたディスクワールド騒動記の映像化」だそうで、ディスクワールドものとしては他にも「ナイトメア・オブ・クリスマス」と言うのもあるらしい。ぜひこちらも見てみたいものだ。評価としてはこっちの方が高いんじゃ無いかな。本の方も読んでみたいが「ディスクワールドの世界の評価は低いようだ」と書いている人もいるので、ちゃんと出版されないのかも知れない。
興味のある人はこのパッケージを探してください。
ランク:お勧め。CGがいい。話自体は訳がわからん(笑)
筋はともかく、その美しさと脳天気な楽しみ方がいい。
ラストシーンは美しさが際立ち、繰り返し見たくなる。
そうそう、前作の最初の疑問、「亀は雄なのか雌なのか」の結論はどうか。それはあなたの決めることなのかも知れない。なかなかいい終わり方だったね。
話は変わるが、この地区ではレンタルDVDもブルーレイも旧作100円か80円(セールの時は50円)。新作は少し高い価格設定だけど、時には新作も準新作も100円なんてことをしている。単身赴任の義息は東京は高いという。旧作でも250円とか言っていた。今このあたりはゲオとTSUTAYAが意地を張り続けているけど、これって有り難いことなのかも。ホント、タダみたいな値段だよね、この地区のDVDレンタルって。