ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(サンダ対ガイラ)

2013年01月16日 10時04分56秒 | 見もの

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
War of the Gargantuas
監督 本多猪四郎 (本編) / 円谷英二 (特撮)
1966年 88分 日本 アメリカ
前作:フランケンシュタイン対地底怪獣

以前書いたと思うが、機械を新しく買うと16日間の番組無料体験が出来るシステムになっているが、今まで一度も使ったことがなかった。今思うところがあってその体験をしてみた。BSやCSでいろいろな番組が見られておもしろい。とは言っても時間がなくて余り見られない。気になるのを撮っておいて、時間がある時に見ようかなと計画している。

困るのは番組表。TV経由で見られるのだが、チャンネルがたくさんあるし、チビもそばにいることが多いから中々じっくり見られない。どの局が良いのかもわからないし、どんな番組をどのチャンネルでやっているか把握しかねている。正式に契約したら番組本を贈ってくれるようだが、それがないとちゃんと見えないんじゃないかなと思っている。もうそろそろ体験期間も終了だが、延長して契約はしないと思う。暇が出来たら契約しても良いのだが。

さて、ちょっと前、たまたま番組表を見ていてこのサンダ対ガイラを発見した。子どもの頃映画館で見たあの映画だ。

自分の記憶には『海藻をまとったような二匹の生き物が海の中で戦う。たしかいいものわるいものがいて、片方がサンダで片方がガイラ』ぐらいが残っているだけだった。ただ、このタイトルだけは強烈に記憶していて、「あまりおもしろい映画ではなかったけど心に引っかかる映画」とすり込まれていた。どんな映画だったのかと非常に興味があり、録画してすぐ見た。※以下のあらすじは全てネットより

嵐の夜、三浦半島沖を航行する漁船・第三海神丸が、大ダコに襲撃され沈没した。ただ一人、生き残った男が「仲間は全員、タコに続いて海から現れたフランケンシュタインみたいな怪物に喰われた」と繰り返し、さらに、噛み砕かれ吐き出されたかのような乗組員の衣服が引き上げられたことを受け、海上保安庁はフランケンシュタインの研究で有名な京都のスチュワート研究所へ連絡を取った。
 
スチュワート博士は「研究所で育てられ、1年前に富士で死んだはずのフランケンシュタインが生き返り、漁船を襲ったのではないか」との問いに「仮に生き返ったとしても海にいたり人間を喰うことはあり得ない」とし、サンダと名付けられたこのフランケンシュタインの世話をしていた所員の戸川アケミも「サンダはおとなしく素直だった」として、これらの疑いを全面否定する。

しかし、その後も三浦半島付近では海の怪物による被害が相次ぎ、スチュワート博士とアケミはフランケンシュタインの目撃報告をもとに富士山へ、間宮博士は横須賀へ、それぞれ向かった。果たして引き上げられた漁船からは海棲生物の細胞組織が、また山中では巨大な足跡が発見された。間宮の持ち帰った細胞組織がフランケンシュタインのものと判明した直後、曇天の羽田空港に巨大なフランケンシュタインが現れ、女性事務員を食らう。雲間から太陽が覗くや、そのフランケンシュタインは大慌てで海へと姿を消した。
 
一連の事件がフランケンシュタインによるものと判明し、対策会議に出席するため上京するスチュワート博士とアケミ。博士は山と海とにそれぞれフランケンシュタインがいるのではないかと想像する。会議では強い光や火に弱い海のフランケンシュタインの性質が間宮によって指摘され、市民に灯火要請が出される。その夜、遊覧船を襲ったフランケンシュタインは、ライトを浴びせられ境川から上陸。自衛隊によって太田橋付近の谷川へと誘導され、殺人光線による細胞組織の徹底消滅を図る「L作戦」が実行される。メーサーと放電攻撃によって感電死寸前となる怪物。ところがそこに、さらに巨大なもう一匹のフランケンシュタインが現れ、自衛隊を牽制して海の怪物を連れ去った。

海と山のフランケンシュタインはそれぞれ「ガイラ」と「サンダ」と正式に命名された。両者の細胞は完全に一致し、二匹は「分身」であることが確定した。サンダは心優しく、ガイラを湖の水辺で保護し、湖に落ちかけたアケミを救って怪我を負う。一方ガイラは霧に乗じて湖を訪れた人々を喰らい続け、ついにサンダを怒らせる。サンダの攻撃に、ガイラは逃げ出し海へと消えた。サンダの保護管理を主張するスチュワート博士と、両フランケンシュタインの徹底消滅を主張する司令官が対立する中、えさを求めたガイラが東京銀座に現れ、これを追ってサンダも出現。怪我を負いながらもガイラを止めようと戦うサンダを援護して、自衛隊のメーサー攻撃が始まった・・・。

まず最初に画質に驚かされた。古い映画だから、リマスターされたとしても元々悪い画質だろうと高をくくっていたが、裏でやっていた007ムーンレイカーなんかより遙かに画質が良い。映画の元の質の良さを改めて感じたのだった。

さらにすばらしいのがビルやたこなどの質感。怪獣番組での町模型は、特にブーム後半には、いかにも発泡スチロールですよ、薄い石膏で作った模型です・・的な質だったが、この映画ではあたかもコンクリートのビルなのでは?これ本当に一度だけで壊して良いようなものなの??と思わせるぐらいの高品質であった。特撮だって、その前にあった外国映画の恐竜やキングコングとは比較にならないクオリティー。登場する自衛隊も、今の映画で出てくるへなちょこ自衛隊ではなく、りりしく強い軍隊で、参謀も断固とした態度で作戦を実行する軍人っぽい人。実に好感が持てる。

ストーリーはと言うと、どうやらこれには前作があって、その伏線がわかってないと理解できないものだったらしい。フランケンシュタインを造り育てていたと言うことが前提になっていて、さらにその個体が逃げ出したり(どこかで)死んだりしたらしいと言うことが事実として存在し、この映画となっている。

この映画公開当時の自分は小学校入学ぐらいの年齢だったはずだから、当然前作は見てない。私がおもしろくなかったと感じていたのは、それが理解できなかったからかも知れない。ちなみに、当時は封切館から二番館、三番館と続き、田舎だったから封切館ではなく、公開されてかなり経ってから見たのだと思う。そうでなければ年齢から考えて覚えてさえいないはずだから。

ストーリーはやはり海彦山彦が根底にあるだろう。善と悪、白と黒と言っても良いかもしれない。これ以降の永遠のテーマであり、わかりやすい展開でもあった。しかしこの映画に関して言えば、改めて見るといろいろ突っ込みどころもあるし、物語として熟成しているとは感じなかった。ちょっと中途半端かなと思う。私の見方が悪いのかも知れないが。

ただ私としては、心にわだかまっていた一つの疑問が解けたようで、とても嬉しく感じている。さらに、このすばらしい特撮クオリティーを見たとなると、誰でも当時の映画、ゴジラとかモスラ、キングギドラあたりをもう一度リマスターで見たくなるだろう。私も同様だ。たぶん今見てもその質の高さに驚かさせるだろうから。

ところで、今でも一番のクオリティーは大魔神だと思っている。あの家の壊れるシーンは、本当に作った家を壊したとしか思えない。制作費が高すぎて3作以上作られなかったらしいが、そうだろうなと思う。

では、サンダ対ガイラの前作(伏線)のあらすじを書いて終わるとしよう。

『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』
東宝と米国のベネディクト・プロが製作し、
1965年(昭和40年)8月8日に公開。総天然色 90分。

第2次世界大戦末期、陥落寸前のドイツベルリンのリーゼンドルフ博士の研究室から、ナチによってはるばる日本に「あるもの」が運ばれ、Uボートを犠牲にしてまで広島の「広島衛戍病院」に移送された。いぶかる移送責任者の河井大尉の質問に対し、軍医長はそれが「フランケンシュタイン博士の創造した不死の心臓である」と説明する。それは大戦の切り札として、この永遠の生命力を持つ心臓をもとに不死身の兵士を作ろうとする日独の秘密の作戦であった。しかしそれは直後に米軍によって投下された原子爆弾の爆発で消滅したかと思われた。

それから時は流れ、15年後の1960年。広島県のある住宅の飼い犬が何者かに殺害され、ある小学校で兎のバラバラ死体が発見される事件が発生。また、激しく雨が降る晩、謎の浮浪児がタクシーにはねられた。数日後、宮島周辺に徘徊していたこの浮浪児が、「国際放射線医学研究所」のボーエン博士と助手の戸上季子(すえこ)達に保護された。少年は白人種であり、短期の内に急成長して20メートルに及ぶ巨人となっていく。その知能は低く、行動に予測がつかないため始末に困ったボーエンらは鉄格子付きの特別室で彼の手首を鎖でつなぎ、「飼育」することとなる。季子は彼を「坊や」と呼んで愛情を寄せるのだった。
 
時同じくして、秋田の油田を襲った地震の最中、巨大な怪獣らしきものが目撃される。中生代の終わりに地下にもぐって大絶滅を切り抜けた恐竜バラナスドラゴン=バラゴンであった。現在は秋田油田で技師を務めており、この場に居合わせていた河井は、国際放射線医学研究所のニュースを聞いて、巨人が敗戦直前に日本に運ばれたもの、すなわち、「フランケンシュタイン」の不死の心臓が人間の形を取ったものではないかとの思いを強める。ボーエンの元を訪ねた河井の打ち明けた話を受けて川地博士は単身ドイツ・フランクフルトへ飛び、リーゼンドルフ博士の「もしそれがフランケンシュタインなら、手首でもどこでも、身体の一部を切り落とせばよい、フランケンシュタインならまたその部分が再生されるはずだ」との助言を受ける。

やがて巨人成長したフランケンシュタインはマスコミの格好の題材となり、取材が殺到することとなる。ドイツから帰国した川地は「坊や」の手を切り落とすことを決意、独り特別室へと向かう。そのころ、檻の前では「興奮するから光をあてないで」との川地の指示を無視して、テレビスタッフが横暴にも照明を向けてしまった。ついに暴れ出して研究所を脱走する「坊や」。そして彼が去ったあとに、手かせで千切れた左手首が見つかる。手首は蛋白質を求めて床を這いまわっていた。こうしてついに、「坊や」が「フランケンシュタイン」であることが判明した。

脱走した彼は、闇にまぎれて広島から岡山、姫路、琵琶湖を経て東走、ついに故郷ドイツに気候の近い、日本アルプス周辺へと北上する。同じくしてバラゴンが白根山近辺で起こしている謎の災害と人間消失に、世間はフランケンシュタインが人間を襲い、喰っているのではないかと疑い始める。こうして自衛隊の出動などの強硬策が実施され、ついに石切現場でフランケンシュタインを発見、政府は一連の事件がフランケンシュタインの仕業であると断定、これを葬り去ることを決議する。ボーエンらも「手首」というサンプルが手に入ったため強く反対はできなかった。
 
こうして白根山麓へと自衛隊特車部隊が向かったころ、研究所では培養液から抜け出た「手首」が死んでいるのが見つかり、ボーエンらはフランケンシュタイン本人の飼育を再考せざるを得なくなる。さらに河井が秋田油田で目撃した発光体(バラゴンの角)の目撃証言や、石切現場での同様の現象を基に、あくまでフランケンシュタインの潔白を信じ、疑惑を晴らそうとするボーエンらは、食料の投下でこれを納めようと努力を続ける。日本アルプスの樹海に入ったボーエンと季子に、川地は最終手段として巨人の唯一の弱点、目を照明弾で無力化させることを提案、ところが川地の投げた照明弾の光に反応し、その前に地底から真犯人であるバラゴンが現われた。こうして謎の災害はこの怪獣の仕業と判明したものの、彼らはバラゴンによって絶体絶命の身となった。あわや季子らはバラゴンの餌食かと思われた時、バラゴンの前にフランケンシュタインが立ち塞がった・・。

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