アラジン ジャファーの逆襲
The Return of Jafar
1994年 69分 ビデオ ディズニー
前作のラスト、ジーニーを超える最強の魔人になったジャファーだったが、そのためジーニーと同じようにランプに閉じ込められ砂漠の果てまで飛ばされていた。オウムのイアーゴはランプからどうにか抜け出しジャファーを置いてアグラバーへもどった。国王陛下から新しい大臣に任命されたアラジンだったが、相棒のアブーと悪い盗賊たちから財宝を奪い貧しい街の人たちに分け与えていた。ある時絶体絶命のピンチに陥り、それを結果的に助けてくれたのがジャファーの相棒だったイアーゴ。お礼としてもう一度宮殿に住まわせることを約束する。
一方、アラジンを窮地に追いつめたが逃してしまった盗賊アビス・マルが、ランプからジャファーを復活させてしまった。ジャファーはアラジンに復讐をしようと試みる。復活したジャファーの強大な力の前に命令を断り切れないイアーゴ、国王やジャスミンはイアーゴの肩を持つ(さらに隠し事をする)アラジンを信じられなくなる。アビス・マルやイアーゴを巧みに操るジャファーはジーニー、ジャスミン、国王陛下をも捕らえ、アラジンを追い詰めていく・・・。
この作品はビデオだけでの公開だったらしい。『日本でのセルビデオ出荷本数は105万本』だそうだから人気も評価も高いのだろうが、自分的にはどうかなぁと思う。
アラジンを見ようと思ったのは、この良さに疑問符があったからでもある。ディズニーのセルビデオは高いイメージがあったが、リトルマーメードとアラジンはホームセンターのワゴンセールで売られていて(子どもが小さかった頃)、こんな場所で天下のディズニーのビデオが売られるはず無いから、これは不正複製品か、ディズニーとは名ばかりの駄作、または他の会社の作品をティズニーブランドで売っているものか・・と当時感じたものだ。だから一度まともに見てみたかった。たまたまNHK-BSで特集してくれたので、これは見ないといけないと思った。
実際見てみると、やはりあのテンション(特にジーニー)に疲れてしまう。それよりも質の低下が目についた。
出だしの頃の絵と、途中、特に終わりに近いところの絵が全く違う。線が太く稚拙で、殴り画きとまで言ったら失礼だが、一目見て手抜きかアニメーターの技量のなさを感じる。なんじゃこりゃって感じ。見ながら「ディズニーは(売り上げが悪いから)この映画を見捨てたのか」と感じた。
内容そのものは続編としてはこんなものだろう。前作より確実に落ちてはいるが、2作目なんてこんなものだ。絵の質の低下を除けばこんなものと割り切ったらいいだろう。
ランク:全作見通さないといけないからその試練。
子どもにはいいのかも知れないが、私にはテンションが高すぎる。