ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(アルゲリッチのチャイコフスキー)

2011年03月19日 09時48分53秒 | 見もの

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番/くるみ割り人形
アルゲリッチ(ピアノ)/アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー
図書館で借りたCD

今までも書いたように、私は自分がクラシック音楽を理解しているとも解釈できるとも思ってない。ただ好きだから聴くし、解説やうんちくを読んでへぇーと笑う(うなる?)のも興味深く好きだ。そんな程度だから、トンチンカンな書き込みになっているのかも知れないが、、、、、このCDは素晴らしい。

先日何気なくTVをつけたらチャイコフスキーのバイオリン協奏曲のことをやっていて面白く見た。そういえばピアノ協奏協奏曲1番は序奏部はともかく、最後まできちんと聴いたことはなかったなぁと思って図書館を探した。とりあえず手に入りそうなものは予約してみたが、その中に入っていた一枚がこれ。昨日から3回ぐらい聴いているが、こんなに素晴らしい演奏を貸してもらえるなんてと、自分の幸運に感謝している。

アルゲリッチのイメージは自由奔放な情熱家。気に入らないと審査員の席を立って帰っちゃったりの頑固な偏屈人(笑)。とは言ってもこのCDも同じかどうかは不明・・。そんな気持ちで針を落としたが、とにかく自由奔放、情熱的、勇猛果敢よりも暴力的、スリリング、炸裂、爆発、阿鼻叫喚・・・もうなんと言っていいかもわからないようなものすごい渦に飲み込まれるような演奏。アバドもたじたじになるのをこらえながら戦っているんじゃないのっていうような音が流れ出てくる。これ、ライブ盤らしいけど、実際に会場にいた人はどんな気持ちで聴いたのでしょうか。DVDがあるなら見てみたいです。

と言うのが自分の感想だけど、ネットを見ると絶賛している人もいれば、こんなのピアノ協奏曲じゃない(狂想曲)と酷評している人も多い。「クラシックなんだから譜面通り演奏するもの」と書いている人もいるけど、私はそうなのかなぁと疑問だ。

最初にいいなと思ったピアニストはブレンデルで、モーツァルトの戴冠式が好きだった。今はケンプ。それ以外にはフジ子ヘミングがいい。彼女の好き勝手に弾く(ように聞こえる)ピアノが好きだ。まるでジャズみたいといつも思う。このCDだって、チャイコフスキーが聴きたい人もいるのだろうが、私はアルゲリッチのチャイコフスキーが聴きたいのだからやはり最高だ。

もう一つ特筆すべきは、カップリングされているバレエ組曲「くるみ割り人形」のすばらしさ。

2台のピアノのための組曲『くるみ割り人形』(エコノム編)と言うやつで、マルタ・アルゲリッチとニコラス・エコノムが二人で弾いている(こちらはセッション)。これを聴くためだけにCDを手に入れてもいいんじゃない?っていいたくなるぐらい素晴らしい。まぁチャイコフスキーって、バレエ曲は本当にどれもすごくメロディアスでいいねぇ。好きな作家は、古い順にはバッハ、モーツァルト、新しいところでは間違いなくチャイコフスキー。彼の曲はどれを聴いてもよく思える。

彼がバイオリン協奏曲を作曲していた時、若いバイオリニストと同宿して25日間で書き上げたらしいが、その際に「私は彼に恋している」と書いたそうだ。意味は違うが、いま私はチャイコフスキーに恋している。

ランク:極上。是非お買い上げください。日本版は解説が読めるからいいですよ。 

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