ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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パセリの天ぷら

2007年02月08日 09時11分16秒 | 写真

パセリを食べるものとは思ってなかった。

小さい頃、エビフライの横にパセリが飾ってあったけど、これは濃い緑のものが皿にあった方が美しいからだと思っていたから単なる飾りで食べるものだとは思わなかった。刺身の海草もタンポポも同じだと思っていた。

いつだったか忘れたけど同級生の女の子がパセリを食べていて、「なんてやつだ。そんなに飢えているのか。それは食べるものじゃないだろう」なんて思ったのを覚えている。それからかなり経って、おばあちゃんが天ぷらを作るときにおまけにパセリを揚げてくれた。子どもの時なんて野菜が好きじゃないし、ましてピーマンやパセリなんて匂いのあるものは大の苦手。セロリやアスパラが珍しい時代だったけど、まずいもの、食べるのには勇気と根性がいるもの、の代表だった。

私もピーマンが嫌いだったけど、友人の家に遊びに行ったときにそこのハイカラなおばあちゃんがスパゲッティを作ってくれて、その上にスライスした輪っか状のピーマンがのっていた。嫌だなぁと思ったけど食べないわけにもいかなくて食べると匂いもなく美味しかった。それ以来匂いのあるものも食べようかと思っていたときにおばちゃんがパセリの天ぷらを作ってくれて、それが思いのほか美味しかった。例の匂いが独特のおいしさになる。同時に菊の葉の天ぷらも作ってくれて、子どもの頃に美味しかった野菜の代表になっている。

家人も子どももパセリの天ぷらは食べたことなくて、リクエストして作ってもらった。みんなこの味が嫌なみたいだ。おかげで独占できた。私的には喜んでいる。

以前は魚やエビの天ぷらばかり好んでいたけど、最近は野菜の天ぷらの良さがわかってきた。今回は急遽作ったので天つゆで我慢したけど、次は塩を調合してみようかと思っている。

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