絵手紙には興味がある。描いてみたい。最近は中学校や高校の美術の時間にやったりするらしい。そうやって一度経験していたら大人になってからもいいだろうなぁと思う。
どうやって描くのと訊くと、「筆の上の方を持ってぶるぶる震えながら描く」のだそうだ。その方がおもしろい味わいの線になるからだと先生に言われたと教えてくれた。不思議な感じだけどそう言うものなのかも知れない。特別な筆を使うのかなぁ。最近はタブレットに絵手紙ソフトのついたのも売ってますね。好きな人が多いのでしょう。
初めて絵手紙を見たのはルナままからの手紙だった。
犬を散歩させているとたくさんイヌ友だちが出来る。名前も住所も知らないけれどイヌだけは知っているって言う人が多い。ゴールデンレトリバーのルナは、おとなしく人なつっこい雌イヌで、人が大好き、触ってもらえると大喜びするイヌだった。ゴールデンなのに白っぽく鼻もピンク色、アルビノみたいだった。一度、洗ったばかりだというのに私を見て大喜びしてぬれた地面に転がっておなか向けしたときには、いくらなんでもと飼い主に同情した。人好きで可愛いんですけどね。
ルナままはイヌ友だちには珍しくお互いの家や名前を知っている関係で、仕事の都合で一時他県に住んでいたときにうちに手紙をくれた。それが絵手紙だった。まだ流行ってないときで、なんで絵と一言だけの手紙なんだろうと感じたのを覚えている。
そのルナもずっと昔に死んでしまった。うちの子が小さくてルナに乗っても大丈夫ぐらいの大きさだったんだ。その子が大学生になっているんだから、月日の流れは速いものだ。