フィリアラベンダー

日本の色名でリンドウ色という色があります。
リンドウの花のような薄い青紫色のこと。

その綺麗な花色、
トルコキキョウにも多い花色と思うのは
私だけではないはず。

トルコキキョウは
キキョウ科ではなくリンドウ科。
花色が似ていて当然です。

中輪トルコキキョウ
『フィリアラベンダー』

写真はステム1本に咲く花々。
ツボミの緑から
白、淡い紫、そしてリンドウ色に優しさをプラスしたような
パステル系の青紫色へ。

1輪の花色の変化、
1本のステムから楽しめる花色の数、
どれもトルコキキョウの醍醐味です。

マム

もうすぐ９月。
もうすぐ9/9重陽の節句。

というとこで
今日のFlowerRoomのレッスンでは
マムの魅力についてお話しました。

たかが菊でしょー
仏さまのお花でしょー
と思われがちのマム。

マムは
お仏壇にお供えしている果物のエチレンにも強いので
理に適っているわけです。

というとこは
テーブルにフルーツを置いて
その脇にフラワーアレンジを飾るような
素敵な花のある生活をされている方に
いろいろある花材の中でも
マムがオススメということです。

マムの中には
オランダで品種改良されたものも多く
想像している菊とは全く違う可愛さのものもあります。

これを機会に
マム、見直して欲しいなー
と思います。

ピンクリベラ

たくさんの方に見ていただくシーンに飾る花を選ぶとき、
自分の印象だけで判断せず
花姿や花色を理論的に分析すると
一般的にどう見られるのか？
というのが分析できます。

花屋の仕事のように
大がかりな生け込みだけでなく、
自宅にお客さまがお見えになる日に飾る花などでも
皆さんの目にどう映るだろう…と気を配りたいものです。

ピンク色に赤い絞りの
スプレーカーネーション『ピンクリベラ』

可愛いだけじゃなく
力強さも感じさせてくれますよね。

これは
可愛いを意味するピンクと
魅惑的な赤を組み合わせた花色だから。

また、ぼんやりと混じり合う複色とは違い
線の細い絞りの柄の強さで鋭く尖った印象もあり
カッコ良くて可愛い花色に見えるわけです。

花色から感じる印象って大きい！
それだけ花から感じるpowerってすごい！
ってことです。

オミナエシ

秋の七草『オミナエシ』
眩しいくらいの黄色が鮮やかです。

切り花で入荷していますがお稽古用がほとんど。
キツめの香りを放つので
ギフトはちょっと避けた方が良いかも。。

市場での呼び名は“メシ”
値札で探そうしていたらスルーしてしまいそうなので
しっかり花を見て手に取ります。

ブラバ

淡いピンクのセミダブルガーベラ『ブラバ』

生産者さんは作りにくい品種で
花びらがデリケートで傷が付きやすいそう。

花屋では
店頭に並べない脱落者になってしまうと困るので
移動中や水揚げ中はお姫さまのように丁寧に。

それでも
ウェディング、ギフト、ホームユース、
どんなシーンでも人気なので
入荷数が多いガーベラです。


傷が付いたり商品価値の失われた花材たちは、
小さなコップでエレベーターホールに。
ちょっとの傷で捨てられてしまうのはかわいそうなので
売られて行かなかった子たちも
咲き切る最後まで皆さんに愛でていただけて
喜んでいるように見えます。