ユリ

先週のFlowerRoomは
作品展の水揚げ・生け込みなど準備があり
池袋教室以外はお休みでしたが今週より再開です。

今週は豪華にユリをメインに。

ユリは
日本からヨーロッパへ渡り交配を繰り返され
華やかさを演出する花材の代名詞です。

その中でもいくつかの系統にわかれています。

■ロンギフローラムハイブリッド
トランペット型でイースターリリーの分類種。

■オリエンタルハイブリッド
大輪で華やかで芳しい香りが特徴。
栽培と輸送が難しいので他系のユリよりも高価。

■アジアティックハイブリッド
スカシユリのこと。短く固く、色・咲き方が豊富でちょっと安価。

■ＬＡハイブリッド
丈夫で長保ち。香りがあるものが多い。
LAとはロンギフローラルとアジアティックのハイブリッド。

■ＯＴハイブリッド
黄色オレンジ系の大輪が多く、オリエンペットとも言われる系統。

■ＬＯハイブリッド
サイズが小さめで香りが良い　＝　輸送が楽　＝　安価に質の良いユリが流通

その他ササユリ、ヤマユリ、ヒメユリ、テッポウユリなどの原種系などもあり
ユリとひとことで言ってもいろいろあります。

八重咲きのユリも見かけるようになりました。
写真は大田市場に飾られていた
まだ名前もない新品種のもの。
どんどん新しい品種が流通され
これからもっといろいろなユリに出会えそうです！

染めカーネーション

カーネーションには青色色素が存在しないので
綺麗な青に染められた青は余計に美しい。。

縁取りに残る白が花びらの輪郭をなぞり
カーネーションらしさが残っていますが
ここがないと何の花？と疑ってしまいそう。


こんな南国の海のような水色も。

雨をイメージする花々は
アジサイだけではなく他にもいろいろ。
こんな爽やかブルーの花たちを飾って
しとしと梅雨の雨も
水遊びのように楽しくなりそう。

FlowerRoom「結」作品

作品展FlowerRoom「結」では
リボンを活用した作品を展示しました。


リボンには片面が表のものと両面が表のものがあります。
アイアンに両面表のリボンを使い花びらを作り
中央のバラには高級レースリボンをあしらいました。
両端の筒状花器は筒状のリボンを通し花器もデコレーション。
スマイラックスの生花のライングリーンを縦に垂らし
ライングリーンのフォルムのリボンを横に使い
生花とリボンのライングリーンをあわせました。
イオノシジウムの可愛らしさもご好評いいただきました。


木枠のフレームにリボンをかけ花をあしらいました。
紐状のもの、ゴム状のもの、サテンのもの、
いろいろな質感のリボンを交差させ
豪快にバンダを飾りました。


リボンをあしらった球体、花をあしらった球体、
シャボンのようにふわふわで興味深い見た目ですが
実は構造にも注目していただきたい作品。
球体フォームを使ったり、ブーケホルダーを使ったり、
どうなっているの？？という声をたくさんいただきました。


ぬくもりのある木のボックスにポップなリボンをあしらい
オリジナル花器を作成。
あちこちから花が姿を見せるデザインは
可愛いと思う向きは見る方によっていろいろ。
360度から見ていただきたい作品です。


リボンを巻き付けた木に花柄の小鳥が止まりおとぎ話のよう。
明日館の雰囲気にぴったりのデザインです。
カゴに入ったフルーツは見た目の可愛さだけでなく
バランスをとるための重要な役割も。


高い位置から垂らしてもオーガンジーは透明感。
タフタリボンでリーフ型を作ったり
つぶれることのないテグス入りリボンをループにしてカバーリング。
いろいろな技法を取り入れた作品です。


簡単なワンループをたくさんグルーピングするだけで
こんなに豪華！という作品。
サテンの艶やかな質感は
あまり力を加えると避けることもあるので
あえて難しいことをせずグルーピングで勝負します。


カーリングリボンを複数組み合わせて使用。
単色よりふわふわ感が増します。
バラの花色もニュアンス色を組み合わせてデザインすることで
リボンとバラが一体化。
色合わせがとても上手にできました。


花いろいろに見えますが実はリボンで作った花も。
タフタリボンは強いので、クシュクシュ作業するのに適しています。
リボンの花が入っていると
フトイまでが異質物に感じて見えてくるそう。
いろいろな質感の組み合わせが面白いデザインです。


プリザーブドフラワー作品。
ペタルやゴールドリボンいろいろを組み合わせて
小さなプリザーブドフラワーも大きな印象になります。
ワンタッチリボンなども使い
簡単に華やかになるワンポイントも。


妖艶なブーケと
スイーツのような可愛らしいブーケ。
黒のリボンは仏なイメージがありますが
花色との組み合わせでこんな風にオシャレなブーケになりました。


オーガンジーリボンをワイヤリングで組み合わせて
ひとつのパーツに。
周りにあしらったギフトボックスの中を覗くと
生花のプレゼントが入っています。


定番コンポート花器をリボンでドレスアップ。
大きなデザインでもリボンをたっぷり使っても
ふわふわな印象になるように
かすみ草にあわせた質感やリボン色で組み合わせました。


ちょうちょ結びをあしらった作品。
カーネーションで作ったハートがチャームポイントです。
ちなみに5歳の生徒さんの作品。
大人と同じようちゃんと自分でデザインしました。


そして全員でリボンの花を作成。
生花のグリーンとリボンの花を組み合わせて棚を飾りました。
遠目で見ると本物の花と間違えてしまった方もたくさん。
それだけリボンの花が綺麗に仕上がったようです。

たくさんの方にご来場いただきありがとうございました。
明日館来場者の半数以上がFlowerRoomのゲストだったそう。
今年は11年目。
10年を節目とし、今年はまた初心に戻った気持ちで挑みました。
また来年以降も参加者さんも来場者さんにもお楽しみいただける作品展を開催していきます！

結

11回目の作品展
重要文化財自由学園明日館にて
無事終了しました。

今年もたくさんの方にご来場いただきました。
ありがとうございます。

今年のテーマは「結」
リボンをたーくさん使い
花を可愛く素敵にデコレーションしました。


せっかくの作品展なので
普段は使わないような高級リボンを使ったり。
花がドレスアップしておしゃれになりました。


会場内の棚には
リボンで作った花に
生花のグリーンをあしらって。
異質物と生花の融合です。

東京リボンさんには準備からご協力いただき
今日の作品展を成功させることができました。
ありがとうございました。

京橋花きさんには
花材調達から搬入から撤収までお手伝いいただきました。
いつもありがとうございます。

大田市場花の生活研究所さんには
毎年細かいところまでご配慮いただきとても助かっています。

各社ご担当者さまのお力添えにより
Piantaの作品展が成り立っています。
心より感謝申し上げます。

また来年も
良い作品展が開催できるよう楽しい企画を準備していきます！

準備完了！

今日は年に一度の生け込み。
準備もそれなりに大変だったりしますが
それも素敵な作品展の為。


毎年恒例となりました全員で作る棚の作品も
相談しながら作業が進み
チームワークの良さが伺えます。

いよいよ明日は本番当日。
皆さまのご来場お待ちしております！