ひょうたん島研究会・TT(高木@千葉高退教)です。
すべての友人の皆さんへ。
ぼくが所属するか曖昧な千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の機関誌『ひのきみ通信』用に以下の雑文を書いたので、紹介します。
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★ 「厭戦の思想」に賛成!
T.T.0646(ひょうたん島研究会)
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8月15日(木)の朝日「オピニオン面」に、「厭戦の思想」と題するインタビュー記事が載っていた。
答え手は辻(つじ)真先(まさき)さんで、朝日によると「1932年生まれ。『鉄腕アトム』や『名探偵コナン』の脚本家として活躍」ということだが、残念ながら、ぼくは彼の作品を読んだことはない。
インタビューの聞き手は朝日シニアエディター(って何だ?)の尾沢智史さんで、記事の筆者も、当然この尾沢さんである。
この記事がぼくにはとっても面白かったので、若干のコメントを付けて、ちょっとだけ紹介する。
大きな記事だが、この雑文を読んで興味を持った方は、原典に当たってほしい。
辻さんは、敗戦直前の「或る」教員について、次のように言う。
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│ 「45年の8月になってから、歴史の先生が、生徒を教室に集めて、窓とカ│
│ーテンを全部閉めた。それで、日本は負ける、負けた場合に我々大人はどう│
│されるかわからないけれど、まさか子どもまで殺されはせんだろう。だから│
│あとの日本をよろしく頼むよと言ったんですね。それから1週間たたないう│
│ちに本当に負けた。戦後、その先生は、間違ったことを教えて申し訳なかっ│
│たと、学校を辞めて故郷へ帰っていきました」 │
│ 「ただ、間違っていたと謝ったのはその先生ぐらいですよ。ほとんどの大│
│人は、戦争中に言っていたことと百八十度違うことを平気で言うようになっ│
│た。大人への不信感というのは大きかったですね」 │
└──────────────────────────────────┘
気づいてくれた人がいるかどうか?先にぼくは、「敗戦直前の『或る』教員」と書いた。「或る」と入れたのは、ぼくである。
「何人かの教員」ではなく、もちろん「多くの教員」では当然ない! それでも「例外的な教員」がいたことに、ぼくは希望を持ちたいと思う。
インタビューの最後に、以下の問いと答えがある。
┌──────────────────────────────────┐
│ ーー「厭戦」の土壌を育てるために、若い人たちに伝えたいことは何でし│
│ょうか。 │
│ 「正義や道徳は一つじゃないということですね。世の中にはいろいろな正│
│義があって、一方通行じゃないということを知っておけば『戦争は正義だ』│
│に疑問を抱くことができる。厭戦を言い続けるには、それが一番大事なんじ│
│ゃないかな」 │
└──────────────────────────────────┘
ぼくの言葉で書けば、「学校に多様性を!」ーーかな?(24/08/16)
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