
2020年12月2日
大阪府教育委員会
教育長 酒井隆行様
子どもをテストで追いつめるな!市民の会
【緊 急 要 望 書】
◎ 中1・2チャレンジテスト(1月13日実施予定)は、即刻中止を決定してください。
◎ 中1・2チャレンジテスト(1月13日実施予定)は、即刻中止を決定してください。
第29回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議(11/20開催)では、「イエローステージ(警戒)2」への移行が決定しました。その後も感染は拡大し続けています。
小学校・中学校・高校を問わず、連日のように臨時休業が続いています。現在、国の6つの指標のうち5つが既にステージ4です。唯一ステージ3の「すべての病床の使用率」も、ステージ4となる50%まで約1%に迫っています。
11月30日、貴委員会教育振興室保健体育課に、大阪府公立中学校の「新型コロナウイルスへの感染による臨時休業」について問い合わせたところ、把握していないということでした。これには驚きを禁じ得ませんでした。
貴委員会がチャレンジテスト実施主体者として大阪府の公立全中学に協力を要請されているからには、1月13日チャレンジテスト実施の可否を判断するためには、何より必要な情報だと考えます。
その情報さえ把握されていないということは新型コロナウイルス感染状況がどうあれ実施されるということなのでしょうか。
新型コロナ「第3波」の中で、学校と生徒の状況は極めて厳しい状況にあります。
日々、新型コロナが迫っている中で、生徒も教職員も不安と強いストレスの中で学校生活を送らざるを得なくなっています。
ひとたび校内で感染が確認されれば、濃厚接触者の確認、校内全体の消毒などが教職員に課せられ、生徒も自宅待機を余儀なくされています。多くの生徒・教職員が、いつ、どのような状況で感染するか全くわからない中で、感染対策に神経をすり減らしながら学校生活を送っています。
また、大阪府内でも感染が拡大している地域とそうでない地域との危機感も違います。このような中で、高校入試に影響を与える中1・2チャレンジテストを実施することは、生徒の感染予防の観点に加えて、テストの公正性の観点からも大いに問題です。
弊会は5月8日、中3チャレンジテストが中止されたことを受け、さらに貴委員会に中1・中2チャレンジテストについても中止要請を行いました。ところがいまだ折衝の機会もいただけておりません。
弊会はここに改めて緊急の要請を貴委員会に行います。
今年度より新制度として1月13日に実施される中1・中2チャレンジテストは、新型コロナウイルス感染状況、困難を抱えている学校の状況、生徒たちの安全・安心を鑑みて中止してください。
『子どもをテストで追いつめるな!市民の会・ブログ』(2020年12月2日)
http://no-testhyouka.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-cb7ac9.html
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