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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「日の丸・君が代」問題等全国ネットの形成へ<その3>(7)

2014年02月20日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 <転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
 昨日(2月18日)▲ 自民党は、教育委員会制度改革に関する小委員会を開き、
  ①文科相が教育行政に関して教育委員会に是正の要求・指示を出す要件を緩和し、国の関与を強める
  ②教育長と教育委員長を統合する新ポスト「代表教育委員(仮称)」を設置し、任期は2年とする
  ③首長には教育行政の指針となる「大綱的方針」を策定する権限を付与する
 などを柱とする改革案を決めました。

 公明党は自民党案に理解を示しており、安倍政権は3月中に地方教育行政法改正案を提出、今国会中の成立を目指すということです。
 今や、段階を画した国家主義教育体制が作られようとしています。


 私はこの間、大阪の仲間に教えられ、岩波新書の『教育委員会―何が問題か』(新藤宗幸著)を読みました。
 この本では、戦前から戦後にかけて文部省は存続したこと、戦後1948年に「教育委員会」が作られたが、これは決して中立的なものではなく、とくに1956年の「地方教育行政法」制定以降は文部省→都道府県教育委員会→市町村教育委員会→学校長という「タテの行政システム」が確立したこと、が具体的に述べてあります。
 つまり、教育委員会には「中立」などという幻想は持てないということです。
 これは、教育現場に身を置くものなら誰しも感じていることです。
 したがって、「現在の教育委員会制度を守れ」ということでは問題は解決しないと述べています。
 すでに読まれている方も多いと思いますが、この本から引用します。
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 学区の自由化による学校選択制の導入、教員そして学校についての評価、
 「指導力不足教員」の排除、そして全国学力テストの実施による学校間競争の促進、
 さらに日の丸・君が代の強制による良心の自由や思想・信条の自由の抑圧など、
 新自由主義と新国家主義による教育と学校「管理」の進行には、すさまじいものがある。
 こうした状況にもかかわらず、「教育の地方分権」「教育における政治的中立性」を
 金科玉条として、教育委員会制度をまもれという議論がある
 だが、すでに述べたように、学校選択制や教員評価をはじめとした教育行政は、
 タテの行政系列としての教育委員会制度によって主導されてきたものである。
 また、地方教育委員会をまもれというけれども、タテの行政系列の頂点に位置するのは
 政権=文科省そのものなのだ。

 国旗・国歌法の制定に際して当時の野中広務・官房長官は衆議院本会議において、
 卒業式や入学式での国旗掲揚や国歌斉唱は
 「国として強制したり義務化したりすることはない」(99年7月1日)と明言した。
 にもかかわらず文科省官僚機構は、学習指導要領で公式行事における
 日の丸・君が代の掲揚・斉唱をもとめる。
 それにオウム返しのように「忠実」なのは教育委員会であり、事務局官僚機構なのだ。
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 まさに私たち一般ピープルの頭上には「圧政の大塊」が横たわっているのです。
 著者は、この後に、
 <教育を市民の手に取り戻すのは可能か―地方分権と民衆統制への道>
 という章を設けていますが、「地方分権」では「民衆統制」にはならないと思います。
 なぜなら、教育以外のところも「圧政の大塊」の下にあり、教育だけでは(また地方だけでは)各個撃破され、「民衆統制」を作り出すことは難しいと思うからです。
 やはり、私たち一般ピープルの頭上に君臨する「圧政の大塊」を打ち砕いてはじめて、教育の「民衆統制」も可能になるのではないかと思います。
 その点では、東京都知事選で宇都宮さんが述べた次の言葉は参考になると思います。
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 「今回の選挙選は、1%の富裕層のための都政から、99%の都民のための都政を確立するための選挙です。都民の手に都政を取り返す選挙です。
・・さらには、安倍政権の暴走にストップをかけるたたかい。戦争の道ではなく、平和憲法を守り、平和のもとで暮らす、そうした社会をつくるための選挙です。
・・・今回の選挙は、新しい政治を始める歴史的な第一歩となる選挙です。市民の力で、そして市民と労働組合と政党が連帯した力で、新しい政治を始められるかどうか、それが問われています。このような取り組みは、過去の歴史を振り返ってみても、はじめてのことではないかと考えています。」
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 幕末、吉田松陰は「草莽崛起」(そうもうくっき、一般民衆が立ち上がること)と言いましたが、それが今再び求められているのではないでしょうか。
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 【東京】での全国ネット形成に向けての全国集会
 高橋哲哉さんの講演タイトルが決まりました。

 <集会名> 「許すな!『日の丸・君が代』強制
         止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊
         4・20全国集会」

 <日 時> 2014年4月20日(日) 13:00~17:00
 <場 所> 東京・日比谷図書館文化館
 <講 演> 高橋哲哉さん(東大教授)
        タイトル:『安倍政権は憲法と教育をどうかえようとしているのか』
 <内 容>(予定)
        ・高橋哲哉さんの講演
        ・全国からの報告
        ・闘いの提起
        ・全国ネットについて
        ・その他
    *翌21日(月):(午前)文科省要請、(午後)都教委要請
<主催> ・「4・20集会」実行委員会
       ・許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネットワーク(準備会・仮称)

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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/

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