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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

安倍政権は安定的な日本的雇用を「改革」という名で破壊してきた

2020年08月19日 | 格差社会
 ◆ ギグワーカーを救え (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 コロナウイルスの感染拡大と猛暑で、閉塞(へいそく)感はますます強くなった。
 景気の落ち込みは二〇〇八年のリーマン・ショック時よりもさらに激しく、四月から六月までのGDP(国内総生産)の速報値は、年率換算でマイナス27・8%戦後最悪の不景気になりそうだ。
 身分保障のまったくない、非正規労働者小商店主などの生活難は、すでに限界に達している。これからどうなるか。わたしもまたフリーターのひとりなので、想像するだけでも息苦しくなる。
 「柔軟で多様な働き方の推進」などと称して、安倍政権は安定的な日本的雇用を「改革」という名で破壊してきた。
 ギグワーカーかつての臨時工よりもさらに身分不安定な労働者が現れた。
 「ウーバーイーツ」のようにバイク一台が元手、即興的に一回限りの仕事。雇用関係はない。必要な時に必要な量だけの仕事、保証はない。ベルトコンベヤーの思想。
 企業にとってこんな都合のいい労働者はいない
 商品の値段は需要と供給によって決まる。
 労働者という人格を商品にして、経済競争に曝(さら)すのは人権侵害である
 消費税引き上げとコロナ禍で、不況はさらに深化しそうだ。
 リーマン時の完全失業者は三百万人。そのときよりも非正規労働者が増えている
 このひとたちの生活を救う責任が、雇用破壊政策を進めてきた政権にある。

『東京新聞』(2020年8月18日【本音のコラム】)


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