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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

放射能安全教育が原発事故被害者・避難者への偏見を助長している

2016年12月07日 | フクシマ原発震災
 ◆ 原発事故避難の児童・生徒へのいじめについて
   大阪市の松田です。


 原発事故避難児童・生徒へのいじめがいくつか報道され、問題になっています。
 この問題でまず指摘すべきは、政府・文科省・教育委員会・学校が、放射能安全・安心教育によって、被ばくの健康被害を心配して避難してきた人たちを非難する空気・いじめの土壌を作り出しているということです。
 この問題にメスを入れない限り、原発事故避難児童・生徒へのいじめ問題解決の道は見いだせないのではないでしょうか。
 政府・文科省原子力産業の意を受けて進めている放射能安全教育とは何か、それがよくわかるのが、9月26日に堺の小学校で実施され、映像化されて内容が明らかにされている「放射線出前授業」(エネ理研)です。
 11月27日、カトリック堺教会で、京都の府立学校の物理学講師・市川章人さんが、この出前授業を批判し、あるべき原発・放射線教育の在り方について提起する講演会が行われました。以下に映像がアップされています。
 ※放射線出前授業の何が問題か(1部)、あるべき放射線教育とは(2部)
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/48964129.html
 私の所属する「子どもたちを放射能から守る大阪市ネットワーク」は、原発学習交流会・大阪の例会とMLで論議しながら、大阪市教委に対して、放射能安全・安心教育に加担せず、被ばくの被害を受ける住民の立場から必要とされる情報を届ける教育を求めて要請を行ってきました。
 次回「協議」の日時・場所は以下の通りです。
 日時:12月16日(金)15:30~17:30(集合:15:15 大阪市役所1階市民ロビー)
 場所:大阪市役所地下1階第1共通会議室


 要求内容は、以下です。
 ①「原子力産業の発展に寄与すること」を目的に掲げ、構成組織・運営資金等の組織実態を明らかにしない「関西原子力懇談会」が実施する「放射線教育支援事業」について、「活用できる1つのシステム」という立場を撤回し、安易に協力・利用することがないようにしてください。
 ②「命を守るための教育」という立場を大切にした、原発・放射能・被ばく問題の学習のために、たとえば、「私たちの放射線副読本」(とやま原子力教育を考える会制作)など、被害をこうむる住民の立場で書かれた学習副教材を各学校に配布してください。
 「協議」では、いじめ問題や放射線出前授業についても取り上げたいと思っています。
 多くの皆さんにご参加いただければと思います。

 ※要請内容、市教委回答、「協議」の論点については、以下をご覧ください。
http://gen-gaku-kou.tumblr.com/

 ※大阪市教委ホームページは以下
http://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/kyoiku/0000380356.html
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