=立川テント村通信=
◆ 朝雲レポート(1/20~3/10号)
★「2034米中戦争」という小説が二見書房から出ているそうで、コラム「春夏秋冬」で慶応大大学院教授の土屋大洋が紹介している。米国は中国が経済発展していけば資本主義と民主主義に体制を移行すると考え支援してきたのだそうだ。ところがそれは「希望的観測」でしかなかったことに米国の親中派の学者達も今気がついたという。米国のいう民主主義は「米国に敵対的でない」という条件がいつもついているようだ。(1/20号)
★次年度防衛予算案解説が3~4べージを全部埋める。グラフもあって23中期防から31中期防まで右肩上がりのすごい増え方だ。補正予算を入れると今や6兆1700億円だ。(1/20)
★冬季オリンピックへ向けてだろうが「朝雲寸言」でバイアスロンの解説が載る。スキーのクロスカントリーと射撃を組み合わせた競技だが、1960年の米国での冬季五輪から正式種目になったと言う。しかしそれまでの名称は「軍事偵察」という競技名だった。
物騒だが、軍事とスポーツって何かと結び付きは強い。パラリンピックも戦争で障害者となった元兵士の競技がベースだし。(1月27日号)
★AUKUS(豪州、英国、米国の3か国の頭文字)という新たな軍事同盟の結成とそこでの初仕事が豪州の原潜初保有計画だという話が、3面の連載「防研セミナー時代を読み解く」に載る。
昨年の秋にフランスに発注していたディーゼル潜水艦購入を豪州側が取り消し、フランス側が激怒。大使を召還したが結局そのままだ。そうまでして原潜を保有するのは広い南太平洋で中国側の原潜を捕捉するためだという。太平洋一帯での軍事緊張が増すようだ。(1/27号)
★4面は「AI化で進む兵器のロボット化」特集。AIが乗っ取られて味方を攻撃する可能性も指摘。SFの世界に見えた「ロポットの反乱戦争」はすぐそこまで来ているようだ。(2/3号)
★「時の焦点」では外交評論家の草野徹がウクライナ危機について語る。ロシアは核を大量に保有しているが衰退しており、上昇基調の中国こそ警戒すべきという。米国はアジア版NATOの組織化を急げ、という。だがこのNATOの東方拡大が欧州での軍事緊張を高め、ウクライナ戦争への原因となったのではないか。軍事同盟は戦争への抑止力にならない。むしろ緊張を高める。(2/10号)
★7面は日米共同訓練の記事。米海兵隊オスプレイがこれに参加した。見出しには「周辺住民の不安を解消」とある。左下には防衛大臣が木更津市長と会談、オスプレイの安全性を強調したという記事もある。
ところがNATOはウクライナ戦争の最中に北欧で軍事訓練「コールド・レスポンス」を行っていたが、それに参加していたの才スプレイが3月18日荒天の中で墜落。乗員4名が死亡したというニュースが入ってきた(2/10号)
★1月31日に起きたF15墜落事故で乗員2名の遺体が発昇されたという小さな記事が載っている。前に起きたF35Aの墜落事故同様、今回も空間識失調ではないか言われているが、よくわかっていないようだ。軍用機ならではの激しい機動がその空間識失調につながっているのではないだろうか。(2/17号)
★連載「時代を読み解く」は極超音速兵器の開発について。これもロボット兵器同様各国が力を入れていて、ロシアがウクライナ戦争でこの種のミサイルを使用したと発表している。
この連載によれば、弾道ミサイルと違って、極超音速でも軌道を変えることができるミサイルなので、誤解から逆に相手の核報復を招きやすいという説もあるそうだ(2月24日号)
★「朝雲寸言」ではウクライナでロシア軍の進軍を混乱させるために住民が道路標識を撤去させている話を紹介。日本でも中国簡体字やハングルでの表示が増えているが、工作員が喜んでいることだろうととんでもないことを書いている。(3/10)
★3ページは「ウクライナ侵攻から読み解く台湾有事」。市街戦の予想や一時亡命の可能性などえらく力が入っている。しかし求められるのは戦争を避けるための外交努力や軍縮だろう。強大な軍事力は逆に国家の横暴を招き戦争の原因になる。(3/10)
『立川テント村通信』(2022年4月1日)
◆ 朝雲レポート(1/20~3/10号)
★「2034米中戦争」という小説が二見書房から出ているそうで、コラム「春夏秋冬」で慶応大大学院教授の土屋大洋が紹介している。米国は中国が経済発展していけば資本主義と民主主義に体制を移行すると考え支援してきたのだそうだ。ところがそれは「希望的観測」でしかなかったことに米国の親中派の学者達も今気がついたという。米国のいう民主主義は「米国に敵対的でない」という条件がいつもついているようだ。(1/20号)
★次年度防衛予算案解説が3~4べージを全部埋める。グラフもあって23中期防から31中期防まで右肩上がりのすごい増え方だ。補正予算を入れると今や6兆1700億円だ。(1/20)
★冬季オリンピックへ向けてだろうが「朝雲寸言」でバイアスロンの解説が載る。スキーのクロスカントリーと射撃を組み合わせた競技だが、1960年の米国での冬季五輪から正式種目になったと言う。しかしそれまでの名称は「軍事偵察」という競技名だった。
物騒だが、軍事とスポーツって何かと結び付きは強い。パラリンピックも戦争で障害者となった元兵士の競技がベースだし。(1月27日号)
★AUKUS(豪州、英国、米国の3か国の頭文字)という新たな軍事同盟の結成とそこでの初仕事が豪州の原潜初保有計画だという話が、3面の連載「防研セミナー時代を読み解く」に載る。
昨年の秋にフランスに発注していたディーゼル潜水艦購入を豪州側が取り消し、フランス側が激怒。大使を召還したが結局そのままだ。そうまでして原潜を保有するのは広い南太平洋で中国側の原潜を捕捉するためだという。太平洋一帯での軍事緊張が増すようだ。(1/27号)
★4面は「AI化で進む兵器のロボット化」特集。AIが乗っ取られて味方を攻撃する可能性も指摘。SFの世界に見えた「ロポットの反乱戦争」はすぐそこまで来ているようだ。(2/3号)
★「時の焦点」では外交評論家の草野徹がウクライナ危機について語る。ロシアは核を大量に保有しているが衰退しており、上昇基調の中国こそ警戒すべきという。米国はアジア版NATOの組織化を急げ、という。だがこのNATOの東方拡大が欧州での軍事緊張を高め、ウクライナ戦争への原因となったのではないか。軍事同盟は戦争への抑止力にならない。むしろ緊張を高める。(2/10号)
★7面は日米共同訓練の記事。米海兵隊オスプレイがこれに参加した。見出しには「周辺住民の不安を解消」とある。左下には防衛大臣が木更津市長と会談、オスプレイの安全性を強調したという記事もある。
ところがNATOはウクライナ戦争の最中に北欧で軍事訓練「コールド・レスポンス」を行っていたが、それに参加していたの才スプレイが3月18日荒天の中で墜落。乗員4名が死亡したというニュースが入ってきた(2/10号)
★1月31日に起きたF15墜落事故で乗員2名の遺体が発昇されたという小さな記事が載っている。前に起きたF35Aの墜落事故同様、今回も空間識失調ではないか言われているが、よくわかっていないようだ。軍用機ならではの激しい機動がその空間識失調につながっているのではないだろうか。(2/17号)
★連載「時代を読み解く」は極超音速兵器の開発について。これもロボット兵器同様各国が力を入れていて、ロシアがウクライナ戦争でこの種のミサイルを使用したと発表している。
この連載によれば、弾道ミサイルと違って、極超音速でも軌道を変えることができるミサイルなので、誤解から逆に相手の核報復を招きやすいという説もあるそうだ(2月24日号)
★「朝雲寸言」ではウクライナでロシア軍の進軍を混乱させるために住民が道路標識を撤去させている話を紹介。日本でも中国簡体字やハングルでの表示が増えているが、工作員が喜んでいることだろうととんでもないことを書いている。(3/10)
★3ページは「ウクライナ侵攻から読み解く台湾有事」。市街戦の予想や一時亡命の可能性などえらく力が入っている。しかし求められるのは戦争を避けるための外交努力や軍縮だろう。強大な軍事力は逆に国家の横暴を招き戦争の原因になる。(3/10)
『立川テント村通信』(2022年4月1日)
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