▲ 元軍国少女・北村小夜さんと語り合う集い(仙台にて)
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
昨日(9月8日)、仙台にて上記件名の集いが仙台で開かれました。
折も折、一昨日、毎日新聞に「<国旗>購入費を補助、補正予算案を提案(9月7日) 石川・中能登町>」という記事が載りました。
記事には次のようなことが書かれていました。
「町は『祝日に国旗を掲げる町民を増やし、地域で愛国心を育てたい』としている」
「日章旗の購入後に領収書を町に提出すると、町内で利用できる商品券1000円分を受け取れる。町は、日章旗価格を2000~5000円と見積もり、町の全6600世帯の約半分を補助予算案に盛り込んだ。町議の間に強い反対意見はなく、補正予算案は可決される見通し」
「杉本栄蔵町長は『掲揚は強制ではない。日本人としての自己を見つめ直す機会として、自主的に掲げてもらいたい』と話している。」
北村小夜さんは、集いの冒頭以下のような、戦時中の<回覧>を紹介しました。
北村さんの両親はそういうことに批判的だったそうです。
しかし、「日の丸」の旗を抱えたおじさんがやってきて、両親が受け取るのを拒否すると、当時小さかった北村さんに「お嬢さんだけでもいいですよ」と言って渡したというのです。
そして北村さんは、「日の丸も旗行列になると、子ども心に奇麗に見え、旗に取り込まれてしまった」と述べました。
現在「日の丸」は小学校から強制されています。
子どもたちの多くは当時の北村さんと同じような精神状態にされているのではないでしょうか。
また、仙台といえば『楽天』の球場がありますが、「集い」参加者からは、「試合の開始前には毎回『君が代』斉唱があり、ほとんど全員が立って歌う。立たないでいるのは相当きつい」というような発言もありました。
北村さんは他に、現在問題になっている領土問題について以下のような資料を提供してくれました。
<神代から侵略国家?>として、
出雲風土記にある「国引き」が最初に教科書に載ったのは、第四期小学校国語読本(1932~いわゆるサクラ読本)3年用であった。
当然国民学校もヨミカタ3年生用に引き継いだが、さらに音楽にまで載せ歌わせた。
(当時の『うたのほん』から絵の入った「国引き」を紹介。その歌詞は、
一、国 来い 国 来い、えんやらや。
神さま つな引き お国引き
二、しま 来い、 しま 来い、えんやらや。
はっぽう のこらず よって 来い。)
(ちなみに、この1932年という年は「満州国」建国の年です。)
<育鵬社 中学校公民(2012)の領土に関する記述>
(これには①「北方領土」、②「竹島」、③「尖閣諸島」が、いずれも写真と以下の解説付きで載せてあります。)
①日本固有の領土である北方領土は、ソ連とロシアに65年以上も不法占拠されている。日本の領土として確定した1855年の日露条約調印日の2月7日は、「北方領土の日」と定められている。
②日本の固有の領土であるにもかかわらず、韓国が不法占拠している竹島。島根県では、1905年2月22日に県知事が所属を明らかにする告示をしてから100周年に当る2005年に、その日を「竹島の日」と定めた。
③日本の領土であるにもかかわらず1970年後半に東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化すると、はじめて中国が領有権を主張するようになった尖閣諸島。
(また、本文には「日本の領土問題」として次のように述べられています)
・・・・これらの領土は歴史的にも国際法上も、日本の固有の領土です。海洋国家である日本としては、エネルギー資源や漁業資源の確保と船舶などの安全操業の上からも、領土問題の解決は重要です。
日本には他国との真の友好関係を築く努力とともに、主権国家としての相応の姿勢とねばり強い交渉が求められています。
長くなりましたので、以下省略させてもらいますが、北村さんは、他に、
・1938年3月の福岡県久留米市立南薫尋常小学校6年3組卒業直前の授業風景の写真
・国民学校二年の教科書『ヨイコドモ』から「サイケイレイ」の記述
・危ない唱歌(しょうか=となえうた)
~いま音楽が道徳(愛国心)教育の手段に~
など具体的でわかりやすい話を沢山してくれました。
そして、「現在はすでに戦前同様の状況が出来上がっている」とも述べました。
「日の丸」の問題といい、領土の問題といい、現在私たちの周りで起きている事態の本質を歴史から学び取ることの重要性を改めて感じました。
(歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇。二度目は喜劇。)
なお、「集い」には24~25人の方が参加し、参加者からは、東日本大震災後仙台で起きていることや原発反対の取り組み(毎週金曜日のデモには200~300人が集まるようです)なども紹介されました。戦争体験者の話もありました。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
昨日(9月8日)、仙台にて上記件名の集いが仙台で開かれました。
折も折、一昨日、毎日新聞に「<国旗>購入費を補助、補正予算案を提案(9月7日) 石川・中能登町>」という記事が載りました。
記事には次のようなことが書かれていました。
「町は『祝日に国旗を掲げる町民を増やし、地域で愛国心を育てたい』としている」
「日章旗の購入後に領収書を町に提出すると、町内で利用できる商品券1000円分を受け取れる。町は、日章旗価格を2000~5000円と見積もり、町の全6600世帯の約半分を補助予算案に盛り込んだ。町議の間に強い反対意見はなく、補正予算案は可決される見通し」
「杉本栄蔵町長は『掲揚は強制ではない。日本人としての自己を見つめ直す機会として、自主的に掲げてもらいたい』と話している。」
北村小夜さんは、集いの冒頭以下のような、戦時中の<回覧>を紹介しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー北村さんが小さい時「日の丸」の旗行列というのがあったそうです。
回 覧
大 東 亜 戦 争 必 勝 祈 願
国旗尊重 日の丸精神昂揚
一、国旗掲揚は午前七時家族揃って掲げませう
一、午後五時には隣組一斉に納め、忘れぬやうにいたしませう(冬季時間)
一、皆さんの家にある国旗を隣組で纏め(まとめ)、氏神神社で
修祓(お祓い?)をして頂き之を一層尊重いたしませう
一、隣組常会には神社に修祓された国旗がありますから、
氏神神社で頒布をして頂き、
之を奉掲して日の丸精神で常会を開きませう
(この国旗を順番に常会当番の家に掲げる喜びを
当番の家の誇りにしませう)
_______________
主唱 大日本国協会関西支部
後援 大日本神祇会京都本部
_______________
~~~~~~
国旗掲揚心得
~~~~~~
祝祭日には家の内側から見て右側に立て、
玉と旗とを離さず密着させること
弔旗の場合は家の内側から見て左側に立て
玉を黒布で包み玉と旗とを離すこと
(旗布の約三分の一位下げるが適当)
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北村さんの両親はそういうことに批判的だったそうです。
しかし、「日の丸」の旗を抱えたおじさんがやってきて、両親が受け取るのを拒否すると、当時小さかった北村さんに「お嬢さんだけでもいいですよ」と言って渡したというのです。
そして北村さんは、「日の丸も旗行列になると、子ども心に奇麗に見え、旗に取り込まれてしまった」と述べました。
現在「日の丸」は小学校から強制されています。
子どもたちの多くは当時の北村さんと同じような精神状態にされているのではないでしょうか。
また、仙台といえば『楽天』の球場がありますが、「集い」参加者からは、「試合の開始前には毎回『君が代』斉唱があり、ほとんど全員が立って歌う。立たないでいるのは相当きつい」というような発言もありました。
北村さんは他に、現在問題になっている領土問題について以下のような資料を提供してくれました。
<神代から侵略国家?>として、
出雲風土記にある「国引き」が最初に教科書に載ったのは、第四期小学校国語読本(1932~いわゆるサクラ読本)3年用であった。
当然国民学校もヨミカタ3年生用に引き継いだが、さらに音楽にまで載せ歌わせた。
(当時の『うたのほん』から絵の入った「国引き」を紹介。その歌詞は、
一、国 来い 国 来い、えんやらや。
神さま つな引き お国引き
二、しま 来い、 しま 来い、えんやらや。
はっぽう のこらず よって 来い。)
(ちなみに、この1932年という年は「満州国」建国の年です。)
<育鵬社 中学校公民(2012)の領土に関する記述>
(これには①「北方領土」、②「竹島」、③「尖閣諸島」が、いずれも写真と以下の解説付きで載せてあります。)
①日本固有の領土である北方領土は、ソ連とロシアに65年以上も不法占拠されている。日本の領土として確定した1855年の日露条約調印日の2月7日は、「北方領土の日」と定められている。
②日本の固有の領土であるにもかかわらず、韓国が不法占拠している竹島。島根県では、1905年2月22日に県知事が所属を明らかにする告示をしてから100周年に当る2005年に、その日を「竹島の日」と定めた。
③日本の領土であるにもかかわらず1970年後半に東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化すると、はじめて中国が領有権を主張するようになった尖閣諸島。
(また、本文には「日本の領土問題」として次のように述べられています)
・・・・これらの領土は歴史的にも国際法上も、日本の固有の領土です。海洋国家である日本としては、エネルギー資源や漁業資源の確保と船舶などの安全操業の上からも、領土問題の解決は重要です。
日本には他国との真の友好関係を築く努力とともに、主権国家としての相応の姿勢とねばり強い交渉が求められています。
長くなりましたので、以下省略させてもらいますが、北村さんは、他に、
・1938年3月の福岡県久留米市立南薫尋常小学校6年3組卒業直前の授業風景の写真
・国民学校二年の教科書『ヨイコドモ』から「サイケイレイ」の記述
・危ない唱歌(しょうか=となえうた)
~いま音楽が道徳(愛国心)教育の手段に~
など具体的でわかりやすい話を沢山してくれました。
そして、「現在はすでに戦前同様の状況が出来上がっている」とも述べました。
「日の丸」の問題といい、領土の問題といい、現在私たちの周りで起きている事態の本質を歴史から学び取ることの重要性を改めて感じました。
(歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇。二度目は喜劇。)
なお、「集い」には24~25人の方が参加し、参加者からは、東日本大震災後仙台で起きていることや原発反対の取り組み(毎週金曜日のデモには200~300人が集まるようです)なども紹介されました。戦争体験者の話もありました。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
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