☆ 東京「君が代」裁判 第3次訴訟 8月2日(金)
10:10傍聴抽選締切(予定) 10:30開廷 東京地裁527号法廷
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第3次訴訟 第12回口頭弁論 ご支援ありがとうございました。
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=東京「君が代」裁判第3次訴訟・第12回口頭弁論報告 原告証人尋問2回目=
☆ 信仰を持つもの、障がいを持つものの人権を侵害する「10・23通達」
第12回口頭弁論が、6月7日(金)13時30分から東京地裁で開かれました。前回に続いて103号大法廷での開廷です。残念ながら満席とは行きませんでしたが、傍聴席はほぼ埋め尽くされました。
◇
まず最初にCさんに対しての松田・植竹両弁護士からの主尋問が行われました。
Cさんはクリスチャンとしての立場から、「君」の絶対化を強いる君が代の強制に反対する理由を、また中国帰国生徒受入校での経験から、侵略のシンボルとしての日の丸の強制に反対する理由を整然と語られました。
そして、命令は教師に対するものだが、全員の教師が起立すれば、キリスト教信者や外国籍の生徒、自己のアイデンティティに迷っている生徒への圧力になるので、生徒を強制から守るためにも立つことはできないと述べました。
さらに10.23以降の学校の状況について、意見表明の機会が奪われ、「考えてもムダ」という雰囲気が満ちてきていること、最近ではその上「学力スタンダード」の実施により、儀式から教育内容にまで都教委の支配が及びつつあることへの危機感を訴えられました。
続いて都側の弁護士により反対尋問が行われ、Cさんが生徒に不起立を促したり、保護者の権利を侵害しているという結論に導こうとしましたが、Cさんの毅然とした証言で、意図は完全に失敗したように思われました。
◇
休憩後、もう一人の証言者としてDさんが証言台に立たれ、宮西・兒島両弁護士からの主尋問に答えられました。
Dさんは日の丸・君が代に反対する理由を、ご自身の家族の戦争体験から述べられました。また、10.23以前と以後では、養護学校(現特別支援学校)での卒業式のあり方が決定的に変わったこと、障碍のある生徒に対して工夫してきた配慮が、日の丸・君が代の強制のためすべて否定されてしまったことを、無念さとともに語られました。
Dさんは主尋問の最後に、「この問題の本質は子どもたちがさらされている差別に向き合うことであり、職務命令違反ということに矮小化してとらえて欲しくない」と述べられました。
反対尋問では都側が証人が特異な思想の持ち主であるということを印象づけようとしていましたが、成功したようには思えませんでした。
◇
3時間以上に及ぶ法廷だったにも関わらず、弁護士会館での報告集会には60人以上の方が残って下さいました。この日参加した事務局以外の原告10人が、司会に促されて感想と近況報告をしました。
現場の教育環境の信じられないほどの劣化、だからこそ尚更「10・23通達」撤回への意を改めて強くしたこと、裁判に参加することの誇りを再認識したこと、などが語られました。
次回は、8月2日(金)10:30~527号法廷です。
10:10傍聴抽選締切(予定) 10:30開廷 東京地裁527号法廷
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第3次訴訟 第12回口頭弁論 ご支援ありがとうございました。
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=東京「君が代」裁判第3次訴訟・第12回口頭弁論報告 原告証人尋問2回目=
☆ 信仰を持つもの、障がいを持つものの人権を侵害する「10・23通達」
第12回口頭弁論が、6月7日(金)13時30分から東京地裁で開かれました。前回に続いて103号大法廷での開廷です。残念ながら満席とは行きませんでしたが、傍聴席はほぼ埋め尽くされました。
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まず最初にCさんに対しての松田・植竹両弁護士からの主尋問が行われました。
Cさんはクリスチャンとしての立場から、「君」の絶対化を強いる君が代の強制に反対する理由を、また中国帰国生徒受入校での経験から、侵略のシンボルとしての日の丸の強制に反対する理由を整然と語られました。
そして、命令は教師に対するものだが、全員の教師が起立すれば、キリスト教信者や外国籍の生徒、自己のアイデンティティに迷っている生徒への圧力になるので、生徒を強制から守るためにも立つことはできないと述べました。
さらに10.23以降の学校の状況について、意見表明の機会が奪われ、「考えてもムダ」という雰囲気が満ちてきていること、最近ではその上「学力スタンダード」の実施により、儀式から教育内容にまで都教委の支配が及びつつあることへの危機感を訴えられました。
続いて都側の弁護士により反対尋問が行われ、Cさんが生徒に不起立を促したり、保護者の権利を侵害しているという結論に導こうとしましたが、Cさんの毅然とした証言で、意図は完全に失敗したように思われました。
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休憩後、もう一人の証言者としてDさんが証言台に立たれ、宮西・兒島両弁護士からの主尋問に答えられました。
Dさんは日の丸・君が代に反対する理由を、ご自身の家族の戦争体験から述べられました。また、10.23以前と以後では、養護学校(現特別支援学校)での卒業式のあり方が決定的に変わったこと、障碍のある生徒に対して工夫してきた配慮が、日の丸・君が代の強制のためすべて否定されてしまったことを、無念さとともに語られました。
Dさんは主尋問の最後に、「この問題の本質は子どもたちがさらされている差別に向き合うことであり、職務命令違反ということに矮小化してとらえて欲しくない」と述べられました。
反対尋問では都側が証人が特異な思想の持ち主であるということを印象づけようとしていましたが、成功したようには思えませんでした。
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3時間以上に及ぶ法廷だったにも関わらず、弁護士会館での報告集会には60人以上の方が残って下さいました。この日参加した事務局以外の原告10人が、司会に促されて感想と近況報告をしました。
現場の教育環境の信じられないほどの劣化、だからこそ尚更「10・23通達」撤回への意を改めて強くしたこと、裁判に参加することの誇りを再認識したこと、などが語られました。
(文責:3次原告K)
次回は、8月2日(金)10:30~527号法廷です。
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