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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

96.1%が不満を持つ保育士の低賃金・長時間労働

2015年12月25日 | 格差社会
 ◆ 半数が年収200万以下!
   過酷な保育士・幼稚園職員の実態が明らかに
| ハーバービジネスオンライン

 日本最大級の幼稚園・保育園口コミサイト「幼稚園・保育園こだわりナビ」を運営し、新たに保育士・幼稚園職員に特化したスマホ人材紹介サービス『園ナビ求人』を運営する株式会社うるるが、全国在住20~30代の現役保育士・幼稚園教員102名を対象にした「保育園・幼稚園の待遇に関する意識調査」を実施、結果を発表した。
 調査によれば、子どもの成長にやりがいを感じるものの、7割が転職や退職を希望しているという厳しい現実が明らかになった。
 その背景には、収入の低さが第一の理由として挙げられている。
 なにしろ回答者の47.1%が年収200万円未満だとし、96.1%が「月収が足りない」と感じているという。
 現在の収入に満足している人は3.9%しかおらず、78.4%があと「月10万円未満」でいいから必要だと答えたという。
 また、休みが取りづらいこと(39.2%)や、人手不足による残業過多(26.5%)、長い勤務時間(20.6%)も辞めたい理由として挙がったが、
 その反面、理想の園として「子どものことを第一に考えて、カリキュラムを作成し遊べるようにする。無駄な仕事を減らし効率よく仕事をする」(幼稚園教員、女性、31歳、東北地方)や、「機械化で仕事の効率化をするところと、保育技術がいるところを分ける」保育士、女性、29歳、近畿地方)など、単に労働時間の短縮や効率化も自分のためではなく「子どもに向かい合う時間」として願っていることが調査結果から見て取れる。
 調査を担当した園ナビ求人プロジェクトマネージャー脇村瞬太氏は「社会問題化して久しい保育園・保育士の不足ですが、2015年に入ってより大きな問題として認識され始めていると感じています。回答者の約半数の現役保育士・幼稚園教員が年収200万円未満であり、9割の方は「月収が足りない」ということを回答されていることからも、深刻な現状が浮き彫りになっています」と語る。
 保育園の待機児童問題など受け入れの絶対数不足がある一方で、依然として存在する保育士や幼稚園職員の待遇の悪さ。少子高齢化を改善するためにも、こうしたところに目を向けて行く必要があるのではないだろうか。<文/HBO取材班>
『ハーバービジネスオンライン』(2015年12月13日)
http://hbol.jp/71442
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