goo blog サービス終了のお知らせ 

パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

★ 瓢箪通信「日刊ゲンダイ記事についての雑感」

2024年06月08日 | 暴走する都教委と闘う仲間たち

 ひょうたん島研究会・TT(高木@千葉高退教)です。
 すべての友人の皆さんへ。
 以下の雑文を書いたので紹介します。

───────────────────────────────────
★ 日刊ゲンダイ記事についての雑感
 T.T.0632(ひょうたん島研究会)
───────────────────────────────────

 6/5と6/6発売の『日刊ゲンダイ』に、「公立教員『定額働かせ放題』問題」という2回連載の記事が載っていた。
 教育社会学者・内田良へのインタビュー記事である。
 この記事が面白かったので、若干の雑感を付けてちょっとだけ紹介する。
 関心がある人には、原典を読んでほしい。
 まず、初回の記事の「リード」を引用する。

┌──────────────────────────────────┐
│ いま、公教育が危機にさらされている。教員の長時間労働が常態化してい│
│るのだ。日本教職員組合が昨年発表した調査では、小中学校や高校教員の時│
│間外労働の平均が、「過労死ライン」の月80時間を超えているという。(略)│
│この問題に詳しい名古屋大学の内田良教授に話を聞いた。        │
└──────────────────────────────────┘

 この「リード」の中に「高校教員」という単語があることが、ぼくがこの記事に注目した理由である。
 「教員の長時間労働」についての記事に「高校教員」が登場することって、実はそんなにないんだよね。
 初回はそれほどでもないのだが、後半の記事での内田の発言が、けっこう面白い。2つだけ、紹介する。

┌──────────────────────────────────┐
│ 先生は土日を含め、終日子供の面倒を見てくれるものだと、教員に対する│
社会全体の期待が物凄く大きい。私はこれを、”学校依存社会”と読んでい  │
│ます。                               │
└──────────────────────────────────┘

 社会からの要求が過大なのに対して、教員ってヤツには真面目で善良なヤツが多いーーぼくはいい加減なヤツだったけど。
 そういう教員の中で精神的に追い詰められる労働者が増えるのは、ある意味、「当然」だとも思う。

┌──────────────────────────────────┐
│ 現場では人手が全く足りておらず、教員は本分である授業の準備に時間を│
│割けないでいます。校長先生などは、教員の補充のため『どこかに来てくれ│
│る教員はいないか』と、片っ端から電話をかけている状況。採用試験の倍率
はあらゆる地域で急低下しており、教員免許を取得する要件が緩和されるな│
│ど、今やなりふり構わず教員を採用せざるを得なくなっている。そのため、│
│すでに教育の質は担保できなくなってきています。いま一度、国に問いかけ│
│たいのは、学校がこんな状態でいいのかということです。未来を担う人材を│
│育てるという重要な役割を持つ教育分野に、しかるべき予算を回すべきです。│
└──────────────────────────────────┘

 「そのとおり!」とぼくも思うのだが・・・。(24/06/07早朝)

 


コメント    この記事についてブログを書く
« ☆ 菅義偉・元内閣官房長官に... | トップ | ★ 中教審『審議まとめ』分析・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

暴走する都教委と闘う仲間たち」カテゴリの最新記事