ひょうたん島研究会・TT(高木@千葉高退教)です。
すべての友人の皆さんへ。
以下の雑文を書いたので紹介します。
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★ 日刊ゲンダイ記事についての雑感
T.T.0632(ひょうたん島研究会)
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6/5と6/6発売の『日刊ゲンダイ』に、「公立教員『定額働かせ放題』問題」という2回連載の記事が載っていた。
教育社会学者・内田良へのインタビュー記事である。
この記事が面白かったので、若干の雑感を付けてちょっとだけ紹介する。
関心がある人には、原典を読んでほしい。
まず、初回の記事の「リード」を引用する。
┌──────────────────────────────────┐
│ いま、公教育が危機にさらされている。教員の長時間労働が常態化してい│
│るのだ。日本教職員組合が昨年発表した調査では、小中学校や高校教員の時│
│間外労働の平均が、「過労死ライン」の月80時間を超えているという。(略)│
│この問題に詳しい名古屋大学の内田良教授に話を聞いた。 │
└──────────────────────────────────┘
この「リード」の中に「高校教員」という単語があることが、ぼくがこの記事に注目した理由である。
「教員の長時間労働」についての記事に「高校教員」が登場することって、実はそんなにないんだよね。
初回はそれほどでもないのだが、後半の記事での内田の発言が、けっこう面白い。2つだけ、紹介する。
┌──────────────────────────────────┐
│ 先生は土日を含め、終日子供の面倒を見てくれるものだと、教員に対する│
│社会全体の期待が物凄く大きい。私はこれを、”学校依存社会”と読んでい │
│ます。 │
└──────────────────────────────────┘
社会からの要求が過大なのに対して、教員ってヤツには真面目で善良なヤツが多いーーぼくはいい加減なヤツだったけど。
そういう教員の中で精神的に追い詰められる労働者が増えるのは、ある意味、「当然」だとも思う。
┌──────────────────────────────────┐
│ 現場では人手が全く足りておらず、教員は本分である授業の準備に時間を│
│割けないでいます。校長先生などは、教員の補充のため『どこかに来てくれ│
│る教員はいないか』と、片っ端から電話をかけている状況。採用試験の倍率│
│はあらゆる地域で急低下しており、教員免許を取得する要件が緩和されるな│
│ど、今やなりふり構わず教員を採用せざるを得なくなっている。そのため、│
│すでに教育の質は担保できなくなってきています。いま一度、国に問いかけ│
│たいのは、学校がこんな状態でいいのかということです。未来を担う人材を│
│育てるという重要な役割を持つ教育分野に、しかるべき予算を回すべきです。│
└──────────────────────────────────┘
「そのとおり!」とぼくも思うのだが・・・。(24/06/07早朝)
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