peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ブラックラズベリー

2009年06月26日 | Weblog
奥州市水沢区のブラックラズベリー 2009年6月21日




2009年6月21日(日)、奥州市水沢区佐倉河にあるコープ水沢
アテルイ
(岩手生協水沢店)の大駐車場のすぐそば
にある民家のブロック塀際に植えられたブラックラズベリー
と思われる樹木が沢山の花と実をつけていました。







ブラックラズベリーバラ科 キイチゴ(ルブス)属
画像はブラックラズベリーの園芸品種「オハイオ・エバーグリーン」
Rubus occidentalis cv.Ohio Evergreen
キイチゴ(ルブス)属は、世界的に広く約250種の落葉低木が
分布する。

北アメリカやヨーロッパ原産のキイチゴ属のう
ち、熟しても果肉が花床から離れずに桑の実のような状態
で収穫するものを英名でブラックベリー blackberry
と呼び、ナワシロイチゴなどと同じように果肉が花床から
簡単に離れてしまうものを英名でラズベリーraspberry
呼んでいる。そのほか、デューベリー dewberry(ローガン
ベリー loganberry、ボイゼンベリー boysenberry)と
呼ばれるグループもある。小果樹として欧米では栽培が
盛んであるが、近年日本でも増加している。

花は白色。花後、小核果が集まって1つの果実をつくる。
果実の色は紅、黄、黒、黒紫など。やや酸が強いがジャム、
缶詰などには最適。
ラズベリーにはゴールデン・クイーン cv.Golden Queen
ブラックラズベリーにはオハイオ・エバーグリーン cv.Ohio
Evergreen
などの園芸品種がある。
[栽培]繁殖は取木、果から株分け。[花期]初夏。果期は夏。
ブラックベリーには直立性とつる性のものがある。19世紀から
改良がはじまり、多くの品種が生まれている。花は白色で
ノイバラに似ている。果実は黒または暗赤色に熟し、生食の
ほか、ジャムなどに加工する。

ドクダミ(蕺草)/ジュウヤク(十薬)

2009年06月26日 | Weblog
一関市地主町のドクダミ(蕺草)/ジュウヤク(十薬)
 2009年6月24日


白い花びらのように見えるのは総苞片で、本当の花は
その上の黄色い穂




2009年6月24日(水)、一関市石畑にあるコープコルザ一関
(岩手生協一関店)
の近くの民家の庭でドクダミ(蕺草)
が沢山花を咲かせていました。








ドクダミ(蕺草)/ジュウヤク(十薬)
ドクダミ科 ドクダミ属 Houttuynia cordata
道ばたや野原、平地の日陰や湿り気のある所にごく普通に
生える多年草。茎は高さ15~30㎝で、地下茎を長くはって
群生する。全草に特有の臭気がある。

葉は互生し、長さ約5㎝の心形(ハート形)で先は短く尖る。
柔らかい。

6~7月、茎の先端に淡黄色で、雄しべと雌しべだけの花を短
い穂状につける。白色の花びらのように見えるのは4枚の総苞
片で十字に見える。

和名は「毒痛(どくだ)みであろうという。民間薬としても
よく知られており、虫さされ、切り傷、胃腸病など10種の薬効
があるということから別名:ジュウヤク(十薬)とも呼ばれ
る。
 分布:本州、四国、九州、沖縄。

ガクアジサイ(萼紫陽花) 2009年6月24日

2009年06月25日 | Weblog
一関市地主町のガクアジサイ(萼紫陽花)
 2009年6月24日





2009年6月24日(水)、一関市地主町(じしゅまち)にある
民家の駐車場の角に植えられたガクアジサイ(萼紫陽花)
花を沢山咲かせていました。近くには、赤紫色のホタルブク
ロ(蛍袋)も咲いていました。





ガクアジサイ(萼紫陽花)アジサイ科 アジサイ属
Hydrangea macrophylla f.normalis
暖地の海岸付近に生える落葉低木で、房総半島、三浦半島、
伊豆半島、伊豆諸島、南北硫黄島に自生している。古くから
園芸化され、庭や公園などに植えられている。高さは1~2m。
葉は厚く、長さ10~20㎝の広卵形~倒卵形。

6~7月、枝先に直径10~20㎝の花序を出し、真ん中に淡紫色
の両性花、周りに直径3~5㎝の装飾花をつける。花の色は淡
紅色、淡青紫色、白色などがある。装飾花は広卵形で3~5個
つく。なお、花の色は土壌の酸性度や肥料によって微妙に変化
することが知られている。
分布:本州(房総・三浦・伊豆半島、伊豆諸島、和歌山県神島)、
四国。

この種のてまり花をアジサイ(ホンアジサイ、ジョセフバンクス)
と呼んでいる。幕末にヨーロッパへ渡り、ピンクの花が咲いたこ
とから一躍有名になり、以来各国の植物探検家の願望するところ
となり、シーボルトの「オタクサ」もこれだといわれている。
[栃の葉書房発行「あじさいを楽しむ」(藤井 清・監修)ほかより]

ホザキニワナナカマド(穂咲庭七竈) 2009年6月24日

2009年06月25日 | Weblog
一関市街地のホザキニワナナカマド(穂咲庭七竈)
 2009年6月24日







2009年6月24日(水)、一関市街地の竹山交差点
近くの14号線沿い(五代町に属すると思われる)の歩道脇
で、ホザキニワナナカマド(穂咲庭七竈)と思われる樹木が今を盛りと
花を咲かせていました。辺りには芳香が漂っていました。








ホザキニワナナカマド(穂咲庭七竈)
バラ科 ホザキナナカマド(ソルバリア)属
Sorbaria sorbifolia var.stellipila
山地に生える落葉低木で、高さ約2mになる。葉は奇数羽状
複葉で互生する。小葉は6~11対あり、長さ6~10㎝の披針形
で先は尾状に尖り、縁には重鋸歯がある。表面はほぼ無毛だ
が、裏面にはラシャ状の毛が密生する。

6~8月、枝先の円錐花序に直径5~6㎜の白い花を多数開く。
花序と花柄は有毛。花弁は5枚。雄しべは40~50本で花弁よ
り長い。雌しべは5個。果は毛が密生し、花柱の先は反り
返る。
 分布:北海道、本州(北部)。

よく似たニワナナカマド(庭七竈)
ホザキナナカマド(ソルバリア)属 Sorbaria kirilowiiは、
別名:チンシバイといい、チベット、中国北部原産の落葉低木。
庭木や公園樹として植えられている。根元からよく枝分か
れして、高さは3~5mになる。葉は奇数羽状複葉で互生す
る。小葉は7~11対あり、長さ5~7㎝の披針形。

6~8月、枝先の円錐花序に直径5~6㎜の白い花を多数開く。
花序と花柄は無毛。花弁は5枚。雄しべは花弁より短いか、
ほぼ同長。
和名は、葉がナナカマドに似ていて、花が穂になってびっ
しりつくことによる。[栽培]繁殖は挿木、株分け。
 用途:庭木、花材。分布:

一関市街地のニワナナカマド(庭七竈)

2009年06月25日 | Weblog
一関市街地のニワナナカマド(庭七竈) 2006年6月29日
src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/43/23867f458d531eba082ee2306bc3d294.jpg">

2006年6月29日(木)、一関市街地の民家の庭先で ニワナナカマド(庭七竈)
が今を盛りと咲いていました。花のアップ画像を見ると、
雄しべが花びらより長いようですので、ホザキナナカマド
かもしれません。





ニワナナカマド(庭七竈)
バラ科 ホザキナナカマド属 Sorbaria kirilowii
中国北部原産の落葉低木。庭木や公園樹として広く植えられ
ている。根元から小枝を多く出して株立ち状になり、高さ2~
4mになる。地下に這う枝を出して新しい株をつくる。

葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は7~11対あり、長さ5~7
cmの披針形で先端は鋭く尖り、縁には鋸歯がある。

6~8月、枝先に円錐花序をつくり、直径4~7mmの白色5弁花を
多数開く。雄しべの長さは花弁より短いか同じ程度。

北海道や本州北部の山地に自生するホザキナナカマドS.sorbifolia
var.stellipial
はよく似ているが、雄しべが花弁より長く
てよく目立つという。

和名は、葉が「ナナカマド(七竈)」に似ていることによるが、
花はシモツケの仲間に似ている。別名:チンシバイ(珍至梅)