peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ウメモドキ(梅擬) 2009年6月21日

2009年06月23日 | Weblog
奥州市「慶徳公園」のウメモドキ(梅擬)
 2009年6月21日






2009年6月21日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある慶徳公園
の広い県道沿いに植えられたウメモドキ(梅擬)
が枝いっぱいに花を咲かせていました。






ウメモドキ(梅擬)モチノキ科 モチノキ属
Ilex serrata
山中や湿地に生える落葉低木で、よく分枝して高さ2~3mに
なる。赤い実が枝いっぱいについて美しいので、公園樹や庭
木としてもよく植えられている。若枝には毛がある。葉は互
生し、長さ4~8㎝の楕円形または卵状披針形で、先は鋭く尖
り、基部はくさび形。縁には細かい鋸歯があり、両面とも光
沢はない。表面にはわずかに毛がある。裏面は短い軟毛があ
り、特に脈上にはやや長い毛が密生する。雌雄別株。

5~6月、集散花序を1年枝の葉腋につけ、淡紫色で直径3.5㎜
ほどの花を咲かせる。雄花には雄ずいしかないが、雌花には雌
ずいと未発達の雄ずいとがある。雄花序のほうが、多くの花を
つける。雄花は7~15個が集まってつき、雌花は1~7個ずつつく。
花弁は卵形で5枚ある。萼片は4~5個で縁に毛がある。雄花には
雄しべが4~5個と退化した雌しべがある。雌花では緑色の子房
が目立ち、周りに退化して小さくなった雄しべが4~5個ある。

果実は直径約5㎜の球形の核果で、秋まだ葉が青いうちから真っ
赤に色づき、晩秋から初冬にかけて葉が落ちた後も枝に残るので
よく目立つ。小鳥が好んでこの実を食べるとのこと。

実もの花木の代表的なもので、庭や鉢植え、盆栽に利用が多い。
公園緑地にはよく群植されている。秋の格好の花材になる。

花や果実が白色の品種をシロウメモドキ I.leucocarpa
果実が黄色の品種をキミノウメモドク f.xanrhocarpaという。