peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「発掘された日本列島2022」を観る!(その4) 2022年10月22日(土)

2022年10月23日 | 気候、天気、季節の風物詩






新発見考古速報 弥生時代
 東小田峯遺跡(ひがしおだみねいせき) 福岡県筑前町


遺跡の位置:内陸部に位置するが、二日市地峡帯(平野が狭くなっている部分)のおかげで沿岸部とのアクセスが容易。



「公式図録」には”豪華な副葬品の墓を持つ一大拠点集落、甕棺墓からの前漢時代の鏡、ガラス壁出土、中国・朝鮮とつながる青銅器生産地”という題の詳しい解説が記載されています。

10号甕棺墓:上・下甕の接合部に朱が厚く付着。前漢鏡、鉄才、鉄剣、鉄鑷子(てつちょうし)、ガラス壁再加工円盤、朱、布片が出土。





丹塗土器:墳丘墓や祭祀土坑などから多量の丹塗土器が出土。これらは日常的に使用する土器とは異なり、季節や人生の節目などさまざまな儀礼や葬送儀式にもちいられた、いわゆる「マツリの土器」と考えられている。左:直口壺。

上右3つ:朱塗りの甕

(上)上の左:朱塗りの筒形器台、上の右:朱塗りの高杯。下の右:朱塗りの注口土器 ベンガラなどの赤色顔料によって赤く塗られ、ヘラ状の工具で表面を丁寧に磨いている。高さ19.3㎝。





[発掘された日本列島2022」を観る!(その3) 2022年10月22日(土) 

2022年10月23日 | 気候、天気、季節の風物詩






新発見考古速報 縄文時代

宿戸遺跡(しゅくのへいせき)岩手県洋野町


宿戸遺跡遠景(南から):三陸沿岸北部は切り立った岩場が多いが、宿戸遺跡は南東430mの距離に砂浜の大浜があり、海からの接近が容易。海岸段丘上を南北に貫く道路が建設中の三陸沿岸道路。

「公式図録」には、”高台から太平洋を望む初期段階の定住集落、火山噴火後も再び居住”と題した詳しい解説が記載されています。







(上と下)早期中葉の深鉢形土器(貝殻沈線文):二枚貝の腹縁を押し当てたギザギザ文様と爪形状の刺突が施される。底の尖る形状が大半を占め、地面に掘った穴に刺し込んで使う。高さ36㎝。平底は竪穴建物から出土。高さ30.6㎝。



前期初頭(長七谷地=ちょうしちやち田群)の深鉢形土器。:縄文を羽状に施す「羽状施文」が特徴。丸底で早期中葉と比較して器壁が厚く、胎\土に繊維が多く含まれる。高さ29.9㎝。

線刻石製品:地元の砂岩製。前期初頭の土器と共に出土。用途は不明。長さ6.3㎝。

尖頭器(せんとうき):槍の先に装着して用いる狩りの道具。頁岩製。長さ12.2㎝

(左)双脚状石製品:横に貫通する穴があり、垂飾品と考えられる。折れた部分を補修した孔がある。早期末~前期初頭。長さ4.5㎝。
 玦状耳飾(けつじょうみみかざり):完形のものは正円に近く1.3㎝の厚みがあり、形式的に古い特徴を持つ。早期末~前期初頭。




「発掘された日本列島2022」を観る!(その2) 2022年10月22日(土)

2022年10月23日 | 気候、天気、季節の風物詩








新発見考古速報
 縄文時代の遺跡

史跡 取掛西貝塚(とりかけにしかいづか)千葉県船橋市

「公式図録」には1万年前の暮らしを伝える関東最大級のムラ 貝塚密集地帯最古の貝塚 生活や精神文化を物語る出土遺物”の表題がついた詳しい解説が記載されています。

早期の竪穴建物に堆積する貝層(南から):貝層を伴う早期前葉の竪穴建物は遺跡東部に集中し、時期も限定される。全6棟検出。


貝層の断面



集中して見つかった動物骨:中心となるイノシシの頭蓋骨は大人から子供まで年齢が様々で、下顎の骨は外された状態だった。骨角器に加工されることの多いシカの角がそのままの形で出土するのも珍しい。






穴の開いたヤマトシジミ:約80点出土。9割が幅20㎜以下で、中には10㎜以下のものもあった。小さなものを意図的に選んだ可能性がある。穴の直径は2~3㎜。

ツノガイの装飾品:ツノガイを輪切りにして製作した貝ビーズ。加工前のものや破損品もあり、集落内で製作したと考えられる。









「発掘された日本列島2022」を観る!(その1) 2022年10月22日(土)

2022年10月23日 | 気候、天気、季節の風物詩








2022年10月22日(土)、宮城県・石巻市博物館で開催中の文化庁、石巻市博物館、河北新報社、全国新聞社事業協議会主催の「発掘された日本列島2022」特別展を観に行ってきました。(10月23日まで)
 知ったのが遅かったので、見逃す所でした。素晴らしい埋蔵文化財を観ることができて幸せな気分になりました。





この特別展の「発掘された日本列島2022」「公式図録」(1980円)が販売されていたので、買い求めて、詳しい解説を読みながら観て回ったので、良く理解できて良かったです。


新発見考古速報

 日本には歴史と文化の成り立ちを物語る約47万2千カ所もの遺跡があり、年間約8千件の発掘調査が行われています。それら、日々膨大な数が行われている最新の発掘調査の成果のうち、全国的にも注目される14遺跡について、より分かりやすく、より楽しく、紹介します。







旧石器時代 
 稚児野遺跡(ちごのいせき):京都府福知山市

「図録」には 、”丹波山地に生きる旧石器人、京都府初の「環状ブロック群」。現生人類の渡来間もない頃の石器が出土”という見出しの詳しい解説が記載されています。






環状ブロック群:石器ブロックが円環状に巡ることから名付けられた。中央にはほとんど石器が見られず、広場のようになっている。石器の製作と交換の場、マツリの場、集団間の緊張緩和や協調のための場などの説がある。

宮城県JR石巻駅のアベリア/ハナゾノツクバネウツギ 2022年101月22日(土)

2022年10月23日 | 気候、天気、季節の風物詩










2022年10月22日(土)、宮城県石巻市博物館(石巻市開成1-8)で開催中の「発掘された日本列島2022」を観に行ってきました。気付くのが遅くて、見逃す所でした。(10月23日まで)
 会場が石巻駅から遠いので、バスで行くことにしていたので、バスの時間まで駅のバスターミナルの所で時間をつぶしました。
 境界のように植栽されているアベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)が、やや淡紅色を帯びた白い花を沢山咲かせて、見頃を迎えていました。