せっかくの花の季節だというのに日本の上に不安な風が吹いています。そうです。北朝鮮とアメリカの間の物騒なやり取りのことです。北朝鮮はミサイルの実験をしたり、核実験を計画したりしています。さらに在日米軍基地に打ち込むとも言っています。アメリカのトランプ大統領は航空母艦を北朝鮮に向けて出発させました。我々日本国民にとってはいつ戦争が起こるのかとハラハラさせられる局面です。
本当は私たち国民が一番頼らなければならない日本政府もこの危険なゲームに、アメリカの尻馬に乗って参加しようとしています。先般できた「安保法制」によって、アメリカとの集団的自衛権を行使しようとしています。北朝鮮を攻撃するアメリカ軍に「後方支援」をしようと待ち構えています。これでは北朝鮮の在日米軍基地攻撃に口実を与えるだけではないでしょうか。
いま私たちはこの危機を回避するために何をしたらいいのでしょうか。テレビで見ていると多くの方々が迷っているようです。不安を感じながらも迷っている、それが現在の多くの日本人の姿ではないでしょうか。私もそうです。しかし僭越ながら提案をします。
1.一つはアメリカ政府に対して、今ここで北朝鮮に対して軍事行動をしないように要求することではないでしょうか。航空母艦を派遣してミサイル攻撃や爆撃をすることをやめさせるための声をあげることです。
2.もう一つは日本政府に対して、アメリカの軍事行動に対する支持を取りやめさせることです。たとえアメリカ政府に対する私たちの直接の抗議が十分届かなくても、日本政府が軍事行動に協力しなければ、アメリカ軍の行動は制約されるはずです。これによって戦争の危機は回避されるのではないでしょうか。
今すぐにでも、アメリカ政府に軍事行動をやめるよう要求し、日本政府に「安保法制」の廃止を要求しましょう。
3.いったん軍事的な危機が収まった時には、北朝鮮に対する平和的な交渉をする必要があります。いわゆる「6か国協議」を再開し、北朝鮮の核開発を中止させなければなりません。そのために必要があれば経済制裁を強めることが必要でしょう。