日々雑記

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詭弁で日本の「侵略」をごまかす 北岡伸一氏の卑劣な論法

2015-04-12 17:00:55 | 政治

戦後70年談話(安倍談話)に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」の座長代理で、国際大学学長の北岡伸一氏が、安倍首相の戦後70年談話に関連してある討論会ではなしたといいます。

 

北岡氏は言います。

「戦後50年と70年で多少言うことが違ってくることは当然だ。100年、200年経っても同じ言葉を使うかを議論するのか。そんな馬鹿なことはあり得ない。首相が『全体として引き継ぐ』と言っているのはそれで良いと思う」

日本は「村山談話」「河野談話」で明確に侵略の事実を認め、謝罪している。それを今になって引っ込めたらどのように読めるだろうか。「侵略」という事実認定を取り下げ、「お詫び」はしないと受け取られても仕方がないのではないか。

談話を読む人は、この談話を発表する本人、安倍晋三首相の最近の言動と重ね合わせて読むでしょう。そこに見えてくるのはどんなことでしょうか。

もともと憲法第九条は中国やアジアの国々への侵略の反省に基づいて出来たものです。この憲法を改定して「海外で戦争をできる国」を作ろうとしている張本人が「時間がたって反省は十分にすんだから、もう言わなくてもいい」などといっても、だれもその「反省」を信用しないでしょう。

 北岡氏の話の続きです。

満州事変が侵略でないという人がいると説得に困る。満州事変で日本は北満州(現中国東北部)を支配し、傀儡(かいらい)国家をつくった。日本の歴史学者で否定する人はいないと思う」と持論を展開。

一方、先月のシンポジウムでは「私は安倍さんに『日本は侵略した』と言ってほしい」と述べたが、この日は侵略の事実を認めることと談話に書くことは「別問題だ」とした。「おわび」については「謝罪というよりは反省だろう。はるか時間がたったところから謝罪するのは、私は空々しく聞こえる」と語った。

ここでは「侵略」の事実を認めたように見せながらも、結局は「談話」に書き込まないという結論に導くという詐術を使っている。さらに「お詫び」については「反省」ということで言葉を薄めている。相手の国に攻め込み、その国の中で町や村を焼き払い、大勢の人々を殺したことについて、日本人の心の中で「反省」するだけでなく、被害を受けた人々に対して「お詫び」をすること必要があるのは明らかなことです。

北岡氏のように姑息な詭弁を弄してごまかしている場合ではないでしょう

 

 

コメント (1)
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