毎週日曜日に長崎新聞にくっついてくる生活情報誌。
20~50代女性を中心に作ってあるそうですが、
親父は生前これを読むのが好きで気に入ったお店があったら行ってたみたいです。
もちろん堀倫的今の長崎の情報が得られるので大好きです。
帰省したときしか見ることができませんが。
そんな「とっとって」に掲載された「金蝶ソース」
長崎皿うどんのといえば「金蝶ソース」が欠かせません。
長崎市内に点在する街の中華屋さんは、
もっぱら出前が中心。
それも皿うどん。
長崎市内では食事時に気心が知れた来客があったりすると、
決まって皿うどんが振る舞われます(笑)
だいたい近所の中華屋さんからの出前。
オシャンティな高級中華ではないので1人前がボリューミー。
来客が多ければ作ってもらう皿うどんも大量に。
直径40cmくらいのお皿にどど〜んと(笑)
ラップがかかってるんですが外すのがちょっち面倒です。
と言うか、手に皿うどんの餡がどうしても付いちゃう(笑)
それをみんなで取り分けていただくのですが、
無くてはならないのが左手前にど〜んと写ってる「金蝶ソース」。
我が家が出前を頼む中華屋さん、江平飯店さんはいつも社員のようにリポビタンDの空き瓶に入って付いてきます。
一時期、金蝶ソースが小袋になって数個付いてきてたので、
一つの時代が終わったのか…と思いましたが、復活してました〜(笑)
ソースが後引いて使いづらくったって、リポビタンDの瓶が雰囲気出てて良いのです(笑)
そんな金蝶ソースですが肝心のお味は…。
ちょっと酸味が強いサラッとしたウスターソース。
これが皿うどんに合うんです〜♪
関東なんかでは皿うどんにお酢をかけたりしますが、
長崎に来られたら、いや来なくても金蝶ソースをお試しください〜
って長崎以外でどうやって手に入れるんだ…
長崎のアンテナショップってあるのかな?
なもんでお盆で長崎に帰省時、買っちゃいましたよ金蝶ソース(笑)
金蝶ソースといっても、今は地元で一番大きな醸造元のチョーコー醤油が作ってるんですね
小瓶ですが普通にスーパーで。
昔はスーパーに売って無くて中華料理屋さんが扱う業務用のソースだったと思うのですが、
あまり詳しくはありません…。
「とっとって」には、長崎市民にとってはカレーに福神漬くらいにおなじみの組み合わせ、
って書いてありますが、正直それ以上の組み合わせです。
だって、家でカレー食べる時に福神漬添える課程がどれだけ有るか…(笑)
なくてはならないもの、でしょうか。
昭和16年に長崎市大浦町の醤油店、
黒田商店の初代 黒田長一さんが20種類以上の香辛料を使い、
長崎の中華料理店と試行錯誤しながら作りあげてきたもの。
ほぼそのスパイシーで酸味の効いた味を変えずに今に至るそう。
長崎生まれの中華屋さんで育ったウスターソースですね。
ウスターソースの本場、イギリスの方たちが大浦に多く居留していたことが、
ウスターソースを作ろうとされた背景にありそうです。
イギリス文化の影響を受けていた大浦町には、
戦前から数件のソースの製造所があり、
ウスターソースは身近な調味料だったみたいです。
焼きそばやフライ物、チャーハンなどにもサッパリした感じで美味しくいただけます。