前回「地デジと液晶テレビの話」を書きましたが、今回はPCの液晶モニタの話です。
以前の記事「お勧めの「マルチメディア液晶モニタ」」で、紹介したモニタからその後2台のモニタを
買いました。(現在1台はテレビとして使用中、1台は友人に売りました)
そこで、今回はレビューも兼ねて実際に使用してみないとスペックだけでは分からない点を書こうと思います。
まずは3台のモニタの紹介です。
三菱 MDT243WG-SB 以前の記事「お勧めの「マルチメディア液晶モニタ」」で紹介したモニタです。
EIZO(ナナオ) FORIS FX2431 2台目のモニタです。
EIZO(ナナオ) SX2462W-JS (Just MyShopオリジナルモデル) 現在使用中のモニタです。
(写真の右がベースモデルの「FlexScan SX2462W」 左が「SX2462W-JS」です)
「SX2462W-JS」はスタンドと付属ソフトが違うんです。
しかし、付属ソフトの「Scerrn Manager Pro for 一太郎」は使わずにナナオの「ScreenManager Pro for LCD」を
使用しています。
※ ScreenManager Pro for LCD
USBによりモニターのさまざまなコントロールを行うユーティリティソフトウェアです。
アプリケーション毎にモニターのFineContrastモードを自動的に切り替えることができる
Auto FineContrast機能をはじめとして、カラー調整、画面調整、ホットキー設定、
電源スケジュール設定をおこなうことができます。
「ScreenManager Pro for LCD」はすごく便利ですよ。
どうして何台も買い換えたかというと使っているうちに色々と不満がでてきた訳で・・・・
やっぱりカタログやスペックだけでは実際に使ってみないと分からない点が多いですね。
そこでスペックの比較と実際の使用感を書きます。
「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」はマルチメディア液晶モニタ(AV液晶モニタともいいます)ですが、
「SX2462W-JS」はスタンダードの液晶モニタです。
※マルチメディア液晶モニタとは、HDMI端子なども装備しておりPCだけでなくハイビジョンレコーダーなどの
AV機器や、PS3などのゲーム機と接続して使用することも可能なモニタ。
パネルは「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」は「VAパネル」、「SX2462W-JS」は「IPSパネル」です。
まず、スペックで一番当てにならないのが「視野角」です。
「MDT243WG-SB」 左右178°上下178°
「FORIS FX2431」 左右178°上下178°
「SX2462W-JS」 左右178°上下178°
3機種とも同じですが、実際は「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」は「VAパネル」なので斜めから見ると
色が薄くなります。「SX2462W-JS」は「IPSパネル」なので斜めからみてもほどんど色の濃さは変わりません。
安い液晶モニタやノートPCの液晶は「TNパネル」なのでもっと色は変わります。
特に下から見た場合は色が反転しているかと思うほど違ってきます。
参考
ITmedia +D PCUPdate:TN? VA? IPS? ──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう
次に実際に使ってみてスペックと違うと思ったのが「輝度」です。
「MDT243WG-SB」 500cd/㎡
「FORIS FX2431」 360cd/㎡
「SX2462W-JS」 270cd/㎡
上記の数値だけみればかなりの差がありますが、実際にはほとんど差が分かりません。(「輝度」100%で)
最近の液晶モニタは明るすぎるくらいなのでスペックの「輝度」はあまり気にしなくてもいいですね。
PCのモニタでテレビも観れるようになって昔に比べて「輝度」がかなり高くなりました。
「輝度」は250~300cd/㎡もあれば十分みたいです。(液晶テレビは500cd/㎡程度?)
実際にPCで使うには「輝度」を落として使っています。(テレビやDVDビデオ、ブルーレイなどを観る時には100%)
「SX2462W-JS」も地デジチューナーでテレビも観れるようにしました。
地デジチューナーについては次回の記事で紹介したいと思います。
あと、スペックには載ってないですが明るさが安定するまでの時間が違います。
「MDT243WG-SB」は明るさが安定するまで時間がかかりますが、「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」は
安定するまでの時間が短いです。
コントラスト比もスペックと実際に使ってみるとでは違います。
※コントラスト比とは、画面の最も明るいポイントと最も暗いポイントの対比で、比率が高いほど
メリハリの強い鮮明な映像が再現できます。
「MDT243WG-SB」 1000:1 (CRO動作時 2000:1)
「FORIS FX2431」 1000:1 (コントラスト拡張有効時 2000:1)
「SX2462W-JS」 850:1 (コントラスト拡張有効時 非公開)
※CROとコントラスト拡張は同じ機能です。
コントラスト拡張は映画などの暗いシーンでは結構いいですよ。下の画像の左が無効で右が有効
※イメージ画像です
「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」はコントラスト比を100%にしても問題ないのですが、「MDT243WG-SB」は
100%だと白とびして50%くらいに落とさないと見れたものではないです。
参考
Tmedia +D PCUPdate:輝度とコントラスト比は高いほど良いのか?
最近は色域が広い広色域パネルを使った液晶モニタが注目されていますが、「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」が
広色域モニタです。「MDT243WG-SB」は「sRGBのみ対応」です。
「FORIS FX2431」 Adobe RGBカバー率96%、NTSC比92% (「Adobe RGBのみ対応」)
「SX2462W-JS」 Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102% (「Adobe RGB/sRGB両対応」)
※sRGBとは Adobe RGBとは NTSCとは
実際に使ってみて必ずしも広色域モニタが良いとは限らないんですね。
「MDT243WG-SB」に比べて「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」は色が鮮やかです。
しかし、多少違和感があります。↓が「SX2462W-JS」の色空間の図です。
「sRGB」に比べてグリーンとレッドが鮮やかに表示されます。
ですので、通常の用途(Webサイトをみたりとか)では「sRGBモード」で使っています。
「sRGBモード」に出来ない「FORIS FX2431」ではグリーンとレッドが鮮やかで違和感があります。
テレビやDVDビデオ、ブルーレイなどを観る時はモードを切り替えていますが、顔の色(肌色)がかなり赤みを
帯びて表示されます。(これについては自分で色味を調整しています)
グリーンはテレビやDVDビデオ、ブルーレイなどではそれほど気になりませんが。
参考
液晶選びの新基準:“広色域”は誤解だらけ! 今選ぶべき液晶ディスプレイを考える
以上簡単に使用感を書きましたが、スペックだけでは分からない点があるので買う時には実際に現物を見てから
買うのをお勧めします。
私も実際に現物を見てから買いたかったんですが、なにしろ田舎なので置いてある店がないんですね。
上田市には「ヤマダ電機」一店しかないんですよ。
「SX2462W-JS」を買って、次は「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」のどちらを手元に残そうかと迷いました。
テレビとして使うので。(「SX2462W-JS」を買うまでは「MDT243WG-SB」をテレビとして使っていました)
画質的には「FORIS FX2431」なんですが、売るには「FORIS FX2431」の方が高値で売れるし。
そして「FORIS FX2431」はボディー色がシルバーのを買ったのですが、テレビとして使うにはブラックの方が
いいんですね。
PC用モニタのアスペクト比(縦横比)は16:10で、液晶テレビは16:9なので、PC用モニタでテレビを観ると
上下に黒い帯が出来ます。(最近は液晶テレビに合わせて16:9のモニタが多いですが)
ボディー色がシルバーだと帯が目立つんですね。ブラックだと離れて観る分にはほとんど目立ちません。
と、言う事で「MDT243WG-SB」をテレビとして残して「FORIS FX2431」を売りました。
スピーカーの音も「MDT243WG-SB」の方が良かったですし。(でもそのうちに液晶テレビを買うだろうなぁ)
「SX2462W-JS」は私の用途ではもったいないですが、デジタル一眼レフを使っていてPhotoshopでレタッチなど
している人にはお勧めですよ。
デジタル一眼レフならAdobe RGBモードで撮影できますし、PhotoshopもAdobe RGBに対応していますから。
ちなみに「SX2462W-JS」のベースモデルの「FlexScan SX2462W」は、現在「FlexScan SX2462W-HX」に
モデルチェンジしています。(スタンドが変わっただけですが)
今回もまとまりのない記事になってしまいましたね。(^_^;)
(ケン)
以前の記事「お勧めの「マルチメディア液晶モニタ」」で、紹介したモニタからその後2台のモニタを
買いました。(現在1台はテレビとして使用中、1台は友人に売りました)
そこで、今回はレビューも兼ねて実際に使用してみないとスペックだけでは分からない点を書こうと思います。
まずは3台のモニタの紹介です。
三菱 MDT243WG-SB 以前の記事「お勧めの「マルチメディア液晶モニタ」」で紹介したモニタです。
EIZO(ナナオ) FORIS FX2431 2台目のモニタです。
EIZO(ナナオ) SX2462W-JS (Just MyShopオリジナルモデル) 現在使用中のモニタです。
(写真の右がベースモデルの「FlexScan SX2462W」 左が「SX2462W-JS」です)
「SX2462W-JS」はスタンドと付属ソフトが違うんです。
しかし、付属ソフトの「Scerrn Manager Pro for 一太郎」は使わずにナナオの「ScreenManager Pro for LCD」を
使用しています。
※ ScreenManager Pro for LCD
USBによりモニターのさまざまなコントロールを行うユーティリティソフトウェアです。
アプリケーション毎にモニターのFineContrastモードを自動的に切り替えることができる
Auto FineContrast機能をはじめとして、カラー調整、画面調整、ホットキー設定、
電源スケジュール設定をおこなうことができます。
「ScreenManager Pro for LCD」はすごく便利ですよ。
どうして何台も買い換えたかというと使っているうちに色々と不満がでてきた訳で・・・・
やっぱりカタログやスペックだけでは実際に使ってみないと分からない点が多いですね。
そこでスペックの比較と実際の使用感を書きます。
「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」はマルチメディア液晶モニタ(AV液晶モニタともいいます)ですが、
「SX2462W-JS」はスタンダードの液晶モニタです。
※マルチメディア液晶モニタとは、HDMI端子なども装備しておりPCだけでなくハイビジョンレコーダーなどの
AV機器や、PS3などのゲーム機と接続して使用することも可能なモニタ。
パネルは「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」は「VAパネル」、「SX2462W-JS」は「IPSパネル」です。
まず、スペックで一番当てにならないのが「視野角」です。
「MDT243WG-SB」 左右178°上下178°
「FORIS FX2431」 左右178°上下178°
「SX2462W-JS」 左右178°上下178°
3機種とも同じですが、実際は「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」は「VAパネル」なので斜めから見ると
色が薄くなります。「SX2462W-JS」は「IPSパネル」なので斜めからみてもほどんど色の濃さは変わりません。
安い液晶モニタやノートPCの液晶は「TNパネル」なのでもっと色は変わります。
特に下から見た場合は色が反転しているかと思うほど違ってきます。
参考
ITmedia +D PCUPdate:TN? VA? IPS? ──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう
次に実際に使ってみてスペックと違うと思ったのが「輝度」です。
「MDT243WG-SB」 500cd/㎡
「FORIS FX2431」 360cd/㎡
「SX2462W-JS」 270cd/㎡
上記の数値だけみればかなりの差がありますが、実際にはほとんど差が分かりません。(「輝度」100%で)
最近の液晶モニタは明るすぎるくらいなのでスペックの「輝度」はあまり気にしなくてもいいですね。
PCのモニタでテレビも観れるようになって昔に比べて「輝度」がかなり高くなりました。
「輝度」は250~300cd/㎡もあれば十分みたいです。(液晶テレビは500cd/㎡程度?)
実際にPCで使うには「輝度」を落として使っています。(テレビやDVDビデオ、ブルーレイなどを観る時には100%)
「SX2462W-JS」も地デジチューナーでテレビも観れるようにしました。
地デジチューナーについては次回の記事で紹介したいと思います。
あと、スペックには載ってないですが明るさが安定するまでの時間が違います。
「MDT243WG-SB」は明るさが安定するまで時間がかかりますが、「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」は
安定するまでの時間が短いです。
コントラスト比もスペックと実際に使ってみるとでは違います。
※コントラスト比とは、画面の最も明るいポイントと最も暗いポイントの対比で、比率が高いほど
メリハリの強い鮮明な映像が再現できます。
「MDT243WG-SB」 1000:1 (CRO動作時 2000:1)
「FORIS FX2431」 1000:1 (コントラスト拡張有効時 2000:1)
「SX2462W-JS」 850:1 (コントラスト拡張有効時 非公開)
※CROとコントラスト拡張は同じ機能です。
コントラスト拡張は映画などの暗いシーンでは結構いいですよ。下の画像の左が無効で右が有効
※イメージ画像です
「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」はコントラスト比を100%にしても問題ないのですが、「MDT243WG-SB」は
100%だと白とびして50%くらいに落とさないと見れたものではないです。
参考
Tmedia +D PCUPdate:輝度とコントラスト比は高いほど良いのか?
最近は色域が広い広色域パネルを使った液晶モニタが注目されていますが、「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」が
広色域モニタです。「MDT243WG-SB」は「sRGBのみ対応」です。
「FORIS FX2431」 Adobe RGBカバー率96%、NTSC比92% (「Adobe RGBのみ対応」)
「SX2462W-JS」 Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102% (「Adobe RGB/sRGB両対応」)
※sRGBとは Adobe RGBとは NTSCとは
実際に使ってみて必ずしも広色域モニタが良いとは限らないんですね。
「MDT243WG-SB」に比べて「FORIS FX2431」と「SX2462W-JS」は色が鮮やかです。
しかし、多少違和感があります。↓が「SX2462W-JS」の色空間の図です。
「sRGB」に比べてグリーンとレッドが鮮やかに表示されます。
ですので、通常の用途(Webサイトをみたりとか)では「sRGBモード」で使っています。
「sRGBモード」に出来ない「FORIS FX2431」ではグリーンとレッドが鮮やかで違和感があります。
テレビやDVDビデオ、ブルーレイなどを観る時はモードを切り替えていますが、顔の色(肌色)がかなり赤みを
帯びて表示されます。(これについては自分で色味を調整しています)
グリーンはテレビやDVDビデオ、ブルーレイなどではそれほど気になりませんが。
参考
液晶選びの新基準:“広色域”は誤解だらけ! 今選ぶべき液晶ディスプレイを考える
以上簡単に使用感を書きましたが、スペックだけでは分からない点があるので買う時には実際に現物を見てから
買うのをお勧めします。
私も実際に現物を見てから買いたかったんですが、なにしろ田舎なので置いてある店がないんですね。
上田市には「ヤマダ電機」一店しかないんですよ。
「SX2462W-JS」を買って、次は「MDT243WG-SB」と「FORIS FX2431」のどちらを手元に残そうかと迷いました。
テレビとして使うので。(「SX2462W-JS」を買うまでは「MDT243WG-SB」をテレビとして使っていました)
画質的には「FORIS FX2431」なんですが、売るには「FORIS FX2431」の方が高値で売れるし。
そして「FORIS FX2431」はボディー色がシルバーのを買ったのですが、テレビとして使うにはブラックの方が
いいんですね。
PC用モニタのアスペクト比(縦横比)は16:10で、液晶テレビは16:9なので、PC用モニタでテレビを観ると
上下に黒い帯が出来ます。(最近は液晶テレビに合わせて16:9のモニタが多いですが)
ボディー色がシルバーだと帯が目立つんですね。ブラックだと離れて観る分にはほとんど目立ちません。
と、言う事で「MDT243WG-SB」をテレビとして残して「FORIS FX2431」を売りました。
スピーカーの音も「MDT243WG-SB」の方が良かったですし。(でもそのうちに液晶テレビを買うだろうなぁ)
「SX2462W-JS」は私の用途ではもったいないですが、デジタル一眼レフを使っていてPhotoshopでレタッチなど
している人にはお勧めですよ。
デジタル一眼レフならAdobe RGBモードで撮影できますし、PhotoshopもAdobe RGBに対応していますから。
ちなみに「SX2462W-JS」のベースモデルの「FlexScan SX2462W」は、現在「FlexScan SX2462W-HX」に
モデルチェンジしています。(スタンドが変わっただけですが)
今回もまとまりのない記事になってしまいましたね。(^_^;)
(ケン)