豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Shakespeare's Comedy 7 As you like it

2016年06月25日 | 今日の美女
『お気に召すまま』

 このドラマには、Rosalind, Celia, Audrey, Phoebe の四女性が登場し、ジョン・ライトは前の三名を描いている。
 しかしそのうちのロザリンドの画像に問題があるので、その話がメインである。

 ロザリンドとシーリアは従姉妹同士の公爵の娘で、あと二人は田舎娘と羊飼いの娘である。
 ロザリンドには、オーランドという貴族の恋人がいるが、彼はある事情からアーデンの森に逃げ込む。
 ロザリンドもさることで追放されることになり、シーリアと宮廷お抱えの道化師と三人で森にやってくる。
 その際ロザリンドは男姿に変装していて、そのままの姿で生活している。
 ある時、自分の名前の描かれた紙を拾ったことでオーランドが森に居ることを知る。
 二人が出会っても彼は彼女が判らず、しかし男同士としてそれから仲良くなって・・・・・・
 
 ロザリンドは羊飼いの娘に惚れられたりといろいろあって、最後はすべてめでたく収まることになる。
 
 そんな流れをざっと頭に入れて以下の場面を眺めてもらいたい。あえてロザリンドは後回しにする。


                                      ▼ ライトの描いたシーリア と オードリー
    

   ▼ ロザリンド と シーリア 
    

   ▼ 男装してガニメートと名乗るロザリンド シーリア 道化師
    

   拾った紙に自分の名前が書かれていた
    

   いろいろな画家の描いたロザリンド
    


  

◎ 大英博物館のサイトから拾ってきたガニメードことロザリンド 最初の絵では左上がロザリンド
    
 

◎ ライトの描いたロザリンドはどちらか ?  
      

※ この問いに大抵のの人は左と答え、臍曲がりアマノジャクは右と言うだろう。
  正解は臍曲がりの方で、左の美女は後述する別作品『終わりよければ全てよし』のヒロイン・ヘレナなのである。私も最初は間違いではないかといくつかのサイトに当ったががどれもロザリンドとなっていないのである。それにヘレナの方は特に男装した場面が無いのでどうして、これがヘレナなのか、どこがロザリンドと違うのか判らなかったが、大英博物館のサイトでやっと答えになる一枚の絵を見つけた。それが以下左の絵である。
 これはヘレナが巡礼姿になった絵で、帆立貝をつけた庇の広い帽子、首から下げた帆立貝、腰のロザリオ、そして長い杖を手にしているのは巡礼を意味している。ロザリンドの方は杖もあるが多くは槍であるし、他に宗教色は無い。
 

        






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