ある日ペルセポネが母デメテルから貰った絵具で野の花に色づけをして楽しんでいるところへ、冥界の王ハデス(プルート)が現れ、無理やりに地下の世界へと連れて行って妃にしようとする。ペルセポネは怒って飲食物を口にせず口もきかない。一方、デメテルは娘が地下世界にいることを知って交渉に行くが受け付けられず、怒ったデメテルのため作物は収穫出来ずひどい飢饉になる。そこでゼウスが仲裁調停に入って使者ヘルメスが迎えに行くが、その間飢渇に耐えかねたペルセポネは地獄のザクロをほんの僅か口にしてしまう。黄泉の国の物を食べた者は地下世界に住むという定めがあるのだが、ごく僅かだったので食べた柘榴の粒の数(三粒~六粒)だけの期間は地下生活をすればよいということになった。そしてその期間はデメテルも悲しみにくれて収穫の出来ない冬となるのであった。
こうしてペルセポネが地下から戻ると春になり花が咲く。そして秋の収穫が過ぎると彼女は黄泉の国に行くので、ペルセポネには冥界の王妃と、春や花の女神フローラとしての両面があることになったのである。そしてそのことに重要に関わるのが柘榴の実ということで、ペルセポネの絵には多くザクロが添えられている(昨日の絵参照)。
この「ペルセポネの略奪」の場面は、以下のようにレンブラントやルーベンスなど古くからいろいろな画家が描いている。
作者不詳 16世紀フランス 作者不詳
Rembrandt_Harmensz__van_Rijn Gian Lorenzo Bernini John Smith
Peter Paul Rubens Luca Giordano
Jan Brueghel Hhans von Aachen
デメテルの嘆き 冥界のハデスとペルセポナ (オルフェウスの部分図)
Evelyn Pickering De Morgan Peter Paul Rubens 作者不詳
ヘルメスに連れられて帰還、デメテルとの再会、 花の女神としての帰還
Sir Frederick Leighton Alfred Kingsley Lawrence 作者不詳
Evelyn de Morgan Christian August Lorentze C.Walter Howard David Johnson
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こうしてペルセポネが地下から戻ると春になり花が咲く。そして秋の収穫が過ぎると彼女は黄泉の国に行くので、ペルセポネには冥界の王妃と、春や花の女神フローラとしての両面があることになったのである。そしてそのことに重要に関わるのが柘榴の実ということで、ペルセポネの絵には多くザクロが添えられている(昨日の絵参照)。
この「ペルセポネの略奪」の場面は、以下のようにレンブラントやルーベンスなど古くからいろいろな画家が描いている。
作者不詳 16世紀フランス 作者不詳
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デメテルの嘆き 冥界のハデスとペルセポナ (オルフェウスの部分図)
Evelyn Pickering De Morgan Peter Paul Rubens 作者不詳
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