豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Persephone & Demeter

2013年09月20日 | 今日の美女
 ある日ペルセポネが母デメテルから貰った絵具で野の花に色づけをして楽しんでいるところへ、冥界の王ハデス(プルート)が現れ、無理やりに地下の世界へと連れて行って妃にしようとする。ペルセポネは怒って飲食物を口にせず口もきかない。一方、デメテルは娘が地下世界にいることを知って交渉に行くが受け付けられず、怒ったデメテルのため作物は収穫出来ずひどい飢饉になる。そこでゼウスが仲裁調停に入って使者ヘルメスが迎えに行くが、その間飢渇に耐えかねたペルセポネは地獄のザクロをほんの僅か口にしてしまう。黄泉の国の物を食べた者は地下世界に住むという定めがあるのだが、ごく僅かだったので食べた柘榴の粒の数(三粒~六粒)だけの期間は地下生活をすればよいということになった。そしてその期間はデメテルも悲しみにくれて収穫の出来ない冬となるのであった。
 こうしてペルセポネが地下から戻ると春になり花が咲く。そして秋の収穫が過ぎると彼女は黄泉の国に行くので、ペルセポネには冥界の王妃と、春や花の女神フローラとしての両面があることになったのである。そしてそのことに重要に関わるのが柘榴の実ということで、ペルセポネの絵には多くザクロが添えられている(昨日の絵参照)。

 この「ペルセポネの略奪」の場面は、以下のようにレンブラントやルーベンスなど古くからいろいろな画家が描いている。

 作者不詳                                      16世紀フランス 作者不詳
  

 Rembrandt_Harmensz__van_Rijn            Gian Lorenzo Bernini           John Smith
    

 Peter Paul Rubens                                    Luca Giordano
  

 Jan Brueghel                                    Hhans von Aachen
  

 デメテルの嘆き                     冥界のハデスとペルセポナ (オルフェウスの部分図)
 Evelyn Pickering De Morgan                Peter Paul Rubens            作者不詳
    

 ヘルメスに連れられて帰還、デメテルとの再会、                                     花の女神としての帰還
 Sir Frederick Leighton              Alfred Kingsley Lawrence                      作者不詳
    

 Evelyn de Morgan     Christian August Lorentze    C.Walter                   Howard David Johnson
         


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