人生とは美しく刺激的なリッチ。

へんてこでも自分らしい生活。
美に感動、優に感謝、心に感性。

雪虫

2007-07-07 22:49:58 | 書籍。
・雪虫 堂場瞬一 (中公文庫)

「あなた、やっぱり刑事なのね」「仕事第一なんだ」
「俺にだって譲れないものはあるさ。君にもあるだろう」
「愛、かな」
新潟県警捜査一課の鳴沢了は刑事として生まれてきた刑事。祖父・父ともに出世コースを歩んだ刑事であり、鳴沢了自身も刑事という職に人生を懸ける。だが、祖父・父と異なり、彼は出世より大切なものの存在を胸に刻んでいた。
そんな、鳴沢了のエリア内、湯沢で、老女・本間あさが殺害される事件が起こった。そして、その後も彼女に続いて次々と老人が殺傷されていく。鳴沢了はこの事件の調査を進めていく上で、ある事実を知る―、かつて本間あさは宗教教団の教祖であり、他の殺傷にあった老人たちも宗教団体に関係していたということ。そして、50年も前の宗教団体内の出来事―いや事件―、殺人事件が起こっていたのだ。ページを捲るにつれて、この事件が時空を超え、現在の老人連続殺傷事件に結びついていく。が、50年―時効が完全に成立する時の経過―法は時空を超えられない―本当の正義とは何か―歳月が事実をゆがめることがあってもいいのか―。鳴沢了の恋愛、そして彼の家族と仕事観に注目しながら事件を追っていこう。完成度高き新警察小説、堂場瞬一がすごい…。

社員旅行USJ。

2007-07-07 22:36:35 | TDS・TDL・USJ。
今日は七夕
ってか、ボクにとっては社員旅行
朝8時に出発。
行きのバスの中から既に大宴会
なんでさー、社員旅行ってものは必ずお酒が付いてくるんだろー。
まず最初の目的地が兵庫県のバーベキュー場。
バーベキューっつうても、やっぱり飲み会だからね苦笑。
ボクは飲まずにひたすら食べたけどね。お肉、お肉、お肉。
すでに皆さん、出来上がってて、のんびり空気。
で、13時。

ユニバーサルスタジオ・ジャパンに向けて出発。
全部で3コースあるんだけど、若い人はUSJ、年配者は温泉に行く人が多い。ってことで、若い組がUSJへ。ボクは同期7人と一緒に行動した。まずスパイダーマンに乗って、それからバックドラフトに乗って、ジュラシックパーク。ここでお時間。みんなはお土産を買って帰路のバスへ。ボクはそのままUSJに残ってさ、京都の妹の家に向かったのさ。まぁーひとり、1時間ほど、のんびりUSJでお買い物してから、JRに乗って、途中京都駅で下車して、すみれのラーメンを食べて、それから妹の家へ。
今、妹の家のパソコンからブログを作成してる感じです
やっぱりさー、USJはたくさんの人数で行くと楽しいねー。乗り物1台占領できるしさー、楽しさを言葉で分かち合えるもん♪ジュラシックパークは1列目と2列目を占領してさ、1列目の同期はビッチョビチョに濡れてた。すっごい笑い合ったもん。同期には絶叫系がダメなメンバーが多くて、彼ら彼女らのリアクションも非常に面白かったよん。またみんなで行きたいなー、って言い合ってさ、だからたぶん、またみんなで行けると思う。

破弾

2007-07-04 22:15:44 | 書籍。
・破弾 堂場瞬一 (中公文庫)

故郷・新潟を離れた鳴沢了は、第二の人生もやはり刑事の道を選ぶ。
別枠採用ルートで警視庁への再就職をはたし、多摩署へ配属されることになった。多摩署―、つまり、今回の舞台は多摩センターから聖蹟桜ヶ丘、南大沢。よって、多摩ニュータウンに馴染みのある人なら更に面白く読み進められる作品となっている。
多摩署で、鳴沢了は美人刑事・小野寺冴とコンビを組む。彼女は精神が強く、たくましく、まさに女性が憧れる女性的人物であるが、署内では何故か疎まれ孤立していた。そこには彼女の悲しい過去が―。
2人が担当を命じられたのは、多摩センターの公園で起きたホームレス傷害事件。ビニールシートで出来たテントの中で、ホームレスが何者かによって傷害を受けたと目撃者から通報があった。すぐさま警察が現場に駆けつけたが、既に加害者・被害者ともに姿はなかった。鳴沢・小野寺のコンビは必死に事件を追うが、加害者ばかりか被害者さえも発見することができない。だが、加害者・被害者の捜査を進める中で見えてきた1筋の光―、それは30年前の学生運動だった。今ではすっかり静かになった大学生だが、歴史ある大学なら未だに校舎のあちこちに学生運動の歴史を見ることができる。その30年も前に火を噴いていた学生運動―内ゲバ事件が現代の事件に結び付いていく。
なぜ被害者は姿を消したのか―。
なぜ冴は冷たい視線を浴びているのか―。
なぜ、なぜが何故を呼ぶ504ページのノン・ストップ・ポリスフィクション。
人は夢を捨て―、情熱を捨て―、友を捨て―、いろいろなものを諦めながら生きていく―。だが、30年もの長い年月でさえ超えるもの―「恋」「愛」。
人を輝かせ、幸せにさせ、美しくさせる「恋する心」「愛する心」―、
だが、それを他人に邪魔させた時、「恋」「愛」は凶器と化す―。
堂場瞬一が描く多様な男性・女性の仲にも注目を。堂場瞬一がすごい…。

熱欲

2007-07-03 22:44:37 | 書籍。
・ 熱欲 堂場瞬一 (中公文庫)

人をあの世に送り込むマルチ商法―。
鳴沢了は、河村沙織が苦しむDV(家庭内暴力)を担当する。しかし、沙織は夫を提訴しようとせず、警察はこの事件に対して積極的に関わることが出来ずにいた。時を同じくして、老人たちが「騙された!」と切羽詰った様子で署内に駆け込んでくる。老人たちが持つささやかな金欲、または人との付き合いにつけこんで、マルチ商法組織の中に組み入れていく。一度入会すると…そこには地獄のような現実が―。厳しいノルマに、罰金―、その果てにヤミ金に手を付けざるを得なくなり―、ついには人間を辞めてしまう人々。DVを受けていた沙織の夫も、その一人であった。人から金を奪い取るだけでなく、その人の家族を崩壊させ、心を砕き、苦しめ、死に追いやるマルチ商法組織を捕まえるため、鳴沢了は捜査に動く。この組織の構成員は被害者であり加害者である。よって、捜査に協力しながらも自分の身柄を心配する―、人間の醜い部分―。「組織の上部(仕掛け人)を捕らえなければ意味がない!」、被害者であり加害者でもある人物たちと関わる中で浮かび上がってきた組織の暗部―、NYの中国系マフィアの存在。個人個人を破壊していた原因がグローバルまでつながっていく。
さりげなく現代社会の大きな問題である「DV」や「詐欺事件」について考えさせ、人間の心理状態をリアルに描くことで、推理を楽しめるだけでなく、読み終えた読者に「現代社会で苦しむ人々」の心境を改めて見つめなおさせる。生きる光を失った人はここにいた…。
組織への復讐と、妻を殴ることでねじれる愛情。堂場瞬一がスゴイ…。

孤狼

2007-07-02 23:43:18 | 書籍。
・孤狼 堂場瞬一 (中公文庫)

『孤狼』―、この1冊を読みたいが為に、ここ数日間、「雪虫」「破弾」「熱欲」と約1500ページの下準備本を読んできた。そして、ついに今日『孤狼』を読破した―。
刑事になるべくして刑事になったオトコ、鳴沢了。その彼が、今回、刑事の職を賭けて桜田門に立ち向かう。警視庁という巨大な組織内に存する派閥―、それは時として、殺人を揉み消すほどのチカラを持つ。自分の地位を保証するために―、派閥トップ陣を警視庁トップに就かせるために―、この派閥に属する者どもは警察の本来の意義を見失っていた。
鳴沢了は大食いで変わり者の刑事・今敬一郎とコンビを組み、行方不明になった刑事・戸田均を追う。が、彼を追う中で、警察組織に属する者が多々、不可解な接触をしてくる。鳴沢に好意的に協力する刑事、脅しをかけてくる刑事、警察OB、官僚人―。蜘蛛の巣のように権力が張り巡らされた警視庁組織内の膿を表に出そうと、鳴沢は全速疾走するのだが―、それは同時に彼自身の危険も高める。戸田が消えた理由とは―。鳴沢の捜査を邪魔し、また彼の身に危険を及ぼそうとする組織とは―。悪は誰か―、見えない敵に攻め込む鳴沢を見守りながらページを捲り…、後半はノンストップの想像を遥かに超える展開が―。警察組織の暗部に迫る堂場の会心の一撃的傑作。「雪虫」「破弾」「熱欲」に登場する主要人物がほぼ全員登場し、その一冊一冊の点が、この作品で線となる!堂場瞬一がスゴイ…。

人間そっくり

2007-07-01 22:41:44 | 書籍。
・人間そっくり 安部公房 (新潮文庫)

安部公房の作品を読む度に不思議な気持ちになる。いや、それ以上に脳がパニックになる。安部さんのSF創造力にはついてゆけない。理解不能。
だが、1つ思うに「人間そっくり」って…、何処が似てると人間?、いや、そもそも『人間』の定義とは?
直立歩行?手が使える?言葉を話す?―こんなことでは『人間』を定義付けられない、なぜなら五体不満足の方なら備えていない機能であるから。であるとなら、何を以て私たちは相手を『人間』と識別しているのであろうか。思うに、この「瞬時に相手の特徴を識別する能力」を備えていることこそが『人間』である。識別機能を喪失したとき、それは間ではなく病気になったのだ。上記の五体不満足は病気ではなく個性となる。
適当に選んだ200人の若い女性の顔を重ね合わせると、大方の人が認める『美人』になるという。つまり、美人顔とは個性ある顔ではなく、平均的な顔なのである。人は、相手のこの平均から外れたパーツを瞬時に探し出し、外れが大きいとブサイクに、外れが小さいとキレイと判断しているのだという。初対面の人の顔を見た瞬時に判断―、そのスピードは恐ろしく速い。現代人の平均的な顔は、平安時代の平均的な顔とはもちろん違う。平安時代は下膨れの顔が一般的で、その顔が美人とされていたとか。現代人は…あゆ顔?笑。みんな同じメイクになったり。
同じように、欠陥部分を判断し人間として見るか否かは、その時代の平均的感覚による。よって「差別」もその時代の平均的感覚によって行われるのだ。つまり、時代を遡ってこの現実を学ぶときは、その時代の背景、人々の一般常識、感性等を見ずしては語れない。「森ではなく、根を見ずして木を見る」は危険だあることを改めて認識した。
今回は、安部公房の作品と関係ない感想になってしまったが、この作品を読んで感じた感想をつらつらと書き綴った。軽い感想です。

つゆ。

2007-07-01 20:06:06 | さーね日記
今にも泣き出しそうな梅雨空
今日は何処にも行けない感じの
ホントは古寺巡りでも行きたいなー、と思ってたんだけど、
この天気ではね…、外に出られないよ~、みたいな。
ってことで、1日中、布団に寝ころんで本を読みながら爆睡。
結局1冊しか読めなかったよん。
昼からはテレビでカープの試合を観てたけど、負けたんだね。
弱いね~カープ。。。弱すぎる…
こんな1日。つまらないよーな、休憩できたからいいよーな。。。
来週からは週末予定がいっぱいだから、まあいっか☆