人生とは美しく刺激的なリッチ。

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生協の白石さん 

2005-11-01 23:12:40 | 書籍。
・生協の白石さん 白石 昌則 (講談社)

東京農工大学の生協で働く職員、白石さんと学生たちのやりとりの記録。それは学生が『一言カード』に記載した質問に対して、白石さんが解答を書くという文字でのコミュニケーション。今、世間で話題となっている一冊。
この本を読んだ感想として「言葉が染ます」「こんな職員さんいて欲しい」「人と人のコミュニケーションの大切さを改めて認識した」という意見を多く見聞きしたが、自分は、んー、という感じ。コミュニケーションって何だろう―。メールでの会話に慣れているため、こんなやりとりにも違和感がなくなったのかな。本当のコミュニケーションって言葉を発する「顔」が必要じゃないかな、「顔」が言葉に責任を負わせるから。上手くない表現でも、責任を持って必死に伝えようとしている相手から発せられる言葉に染みる―自分は。そして、そんな言葉を発してくれる友人がいる今は「こんな職員さん」はそんなに必要ないな。楽しむにはいいけど、感動するのはどうかと―。
白石さんの言葉は、温かく面白く素敵だった。何度も笑ってしまった、特に「ロックの三大要素は?」の質問に。でも、この本の時代背景と読者の感想には少し違和感をもったり…。

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