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萌えの研究

2005-12-10 22:51:10 | 書籍。
・萌えの研究   大泉実成  (講談社)


 語りえぬ萌えについては、沈黙せねばならない―

『萌え』―、それは『好き』や『可愛い』を超えた神聖な領域に達した恋―。心の奥底から自然と湧き出てくる感情の境地、それが萌え?! よって、メガネっ娘やバニーガールを描き「萌え萌えの本」を作っても、そこに『萌え』は生まれないのである。『萌え』はパブリックでストイックなもの、そして与えられるものでなく、見つけ出すものなのだ。結局のところ、愛と憎しみ、生と死といった物語上でのダイナミズムと、作りこまれた設定や世界観が噛み合ってこそ、萌え属性が生き、キャラクターが輝き出すのである。
『萌え』イコール、『メイドさん』が一般見解、が、メイドさんが萌えを帯るためにはバックグラウンドが必要になるわけである。メイドさんが『ご主人様』と発することにより、彼女が住む世界がそこに広がり、また仕草、行動、ゲームを通して世界観が形成され、客―つまりオタクに『萌え』が生まれていくのであろう。
アキバ文化は謎だらけ―。マニアックで難解な文化である。が、これをひもとき、解明していくことは『ハリー・ポッター』の謎解きを遥かに超えた面白さがある?!笑。

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