|
こんにちは,三回生のイエティです.夏合宿では雲ノ平PTのPLを務めさせていただいていました.皆様に夏合宿のご報告をさせていただきます.
我がパーティーはなんと奇跡的にプレ山行・本山行の全コースを踏破することができました.しかしそこに至るまでの道のりは平坦なものではありませんでした.
西日本豪雨によりリーダー会の延期,メンバーの被災,台風による安全対策会議の延期,またしても台風による出発の延期等々.そのたびに部員やOBさんに協力していただきなんとか夏合宿を行うことができました.感謝いたします.
ブログではプレ山行と本山行に分け報告させていただきます.
Day 1 (8/11)
岡山駅より鈍行に揺られながら白馬駅へ.途中松本駅で食料の調達を行い再び電車に乗ろうとするものの,逆方向の電車に乗ってしまう痛恨のミス.到着時刻は1時間ずれてしまう.南松本駅で山賊焼きを頬張りながら思う,この山行予定通りことが進まないかもと.電車に揺られているとパレスチナからやってきたナイスミドルに尋ねられる.
ナイスミドル 「2,3日で回れるハクバのいいところ知ってる~?」
私 「カラマツダケ!ハッポウオネ!イージー!グッドビュー!」
ナイスミドル 「ありがとうね~」
同じルートで唐松岳に登ることとなる.白馬駅で別れ我々はタクシーで黒菱駐車場へ.
テントの上は星雲まで見える満天の星空.ウルトラマンへ思いをはせ就寝.
Day 2(8/12)
ギリギリ晴れの状況での登山行動開始.八方池までは人人人で思う通りのペースで進むことはできない.黒菱駐車場スタートの場合はリフト運転前に登ってしまうが吉と思われる.遊歩道のような整備された道を進み八方池へ至る.はじめてのアルプスでテンションが高い1回生二人は丘へ駆けて荒ぶる鷹のポーズ.今年の1回生はキラリと光る何かがある,そう感じながら八方池を発つ.
観光客も少なくなり快調に歩みを進める.部内屈指の体力とMっ気を持つ選ばれしメンバー達はコースタイムをゴリゴリ削り,あっという間に頂上付近へ.頂上直下にある今回の山行での唯一のヒヤリスポットを難なく通過し唐松岳頂上山荘に至る.どうやら今回の山行は白に愛されてしまったよう.以下彩度低めの目に優しい景色が続く.
テン場の受付を済ませ,山荘のテレビを見るに明日のご来光は絶望的と判断.今日中に唐松岳山頂へ向かうことに.テントを建て温かい麦茶を飲みお昼ご飯.会話が途切れない!和気あいあいとした雰囲気のまま山頂へ向かう.このパーティーは夏合宿では終始ほんわかした良い雰囲気だった.
不帰嶮からいらっしゃったタフなオジサマに写真を撮ってもらう.みんな素敵な笑顔.オジサマから今日みたいな天気だと雷鳥に会えるかもよ~と教えてもらい少しテンションが上がる.一方1回生はケルンを築き始める.唐松岳の頂上まで来て景色を見るわけでもなく,黙々と石を積み上げる姿を見て少しいたわしい気持ちになる.高みを目指し石を積み崩壊.嗚呼諸行無常.
テン場へ戻り寝床を作る.6人用テントでは男5人までが限界だと感じる.唐松岳のテン場は斜面に点々と幕営地があるため,早めに場所を取らなければ水を汲みに行くのに一苦労するため,昼までにつくと良いと思う.今日の夕食はキムチ鍋.マロニーの膨張率におののきながら食す.炊きたてのご飯と温かいキムチ鍋が冷えた体に染み渡る.各自寝袋に潜り雷鳴を聞きながらの就寝.夏山の午後は天気が荒れることを実感.
Day3 (8/13)
シトシトシト.悲しみの起床.カッパを着込み下山する.1回生ははじめての雨の山行.悲しみに溢れた目で一瞥される.ぜひとも今後の山行の糧にしてほしい.写真休憩もなくなり,下界の温泉に引き寄せられるかのようにコースタイムの7割で進んでいく.八方池へ差し掛かろうとすると突如ガスが晴れた.
頑張って広角レンズ持って来てよかった!とガッツポーズ.五竜岳方面と戸隠山方面の視界が一気にひらけ,写真が止まらない.みんなのテンションも上がる.八方池で喜びの舞.頂上の展望は悲しいものがあったが,八方池は素晴らしい眺め,と感慨にふける間もなく辺りは再びガスに包まれてしまった.
ガスの中を進み八方池山荘へ無事至り今回のプレ山行は終了.ここでちょっとしたトラブル.黒菱駐車場へジャンボタクシーを配車しようとしたものの,すべて出払ってしまっているとのこと.しかたがなくブッシュを掻き分け兎平駅へ向かうことに.ジャンボタクシーを使われる方は事前の予約を強くおすすめします.
全体的にガスに包まれた山行となりましたが,下山時に一瞬の晴れ間を見ることができました.1回生にとってははじめての雨の山行となり得るものも多かったと思います.
以上でプレ山行の報告を終わります.お読みいただきありがとうございました.
本山行編へと続きます.